
手持ちの現金がなくなって、急にどうしてもお金が必要になった時、店舗や自動契約機のボックスに入ることなく、誰にもしられずお金を借りることができるスマホアプリ型の融資。
どこでも、気軽に利用できるカンタンさがある反面、「本当に利用して大丈夫?」と不安んに思う方も多くいるでしょう。
そこで当記事では、「大手消費者金融系」「銀行系」などのアプリの種類やアプリを使った融資を受ける際に注意しなければならない5つのポイントを解説していきます。
借り入れできるスマホアプリの種類
消費者金融各社やメガバンク、地方銀行などが提供するスマホアプリ型融資サービスは、スマホの普及とともに、その手軽さから利用が拡大しています。
主に、「大手消費者金融系」「銀行系」が提供しているアプリがありますが、それらのサービスや傾向についてカンタンに説明していきます。
大手消費者金融系のアプリについて
「プロミス」、「アコム」、「SMBCモビット」、「レイクALSA」、「アイフル」など、大手消費者金融各社は、申し込みから借り入れまで全ての手続きをアプリで完結できる、スマホアプリによる融資サービスを展開しています。
なんといってもスマホがあって、アプリをダウンロードすればアクセスできるサービスなので、お急ぎの方には最もおすすめです。
特徴としてカードレスなのでカード紛失の心配がありませんし、即日融資が受けやすく、契約のための来店も不要、24時間申し込み可能、土日祝日も借り入れOKと便利なサービスが多く、すぐにお金を必要とする人のニーズに応える消費者金融系はスマホアプリ型の融資の使い勝手が良いでしょう。
ATMによるキャシングや書類の自宅郵送もないため、家族や周囲に知られずお金を借りることができるのも魅力です。
絶対に借り入れを知られたくない人は、スマホ画面のアプリをうっかり誰かに見られないようにフォルダの中に入れておきましょう。
スマホさえあれば近くのコンビニATMなどで手軽にキャッシングできるため、カードローンに比べ手軽さは断トツですが、金利はそのほかの融資サービスより高めです。
また、30日間無利息ですが、契約日からのカウントの場合と、借入からカウントされる場合がありますので、各社のサービス内容も事前によく確認しましょう。
銀行系アプリについて
銀行系は、意外とアプリの数が多いです。
「みずほ銀行カードローン」、「スルガ銀行」「楽天銀行」など、大手金融機関や地方銀行、ネットバンク系などが提供しており、Web完結のものも多くあります。
融資機関の信頼性や消費者金融よりも低金利であることから、銀行系アプリを選ぶ人もいるでしょう。
基本的に銀行系アプリは、カードローンであり、カード発行や指定口座の開設が必要です。審査も消費者金融系に比べると、各種データベースへの照合などきっちり行われるので、審査に時間もかかります。
そのため消費者金融アプリに比べると即日融資は、難しく至急お金を必要としている人には不便です。
また、キャッシング用カードや関連書類が郵送されるため、借入を周囲に秘密にしたい人にも不向きかもしれません。
銀行系カードは消費者金融系に比べ、限度額が若干大きいので、時間に余裕のある方や高額融資が必要な人にはおすすめです。
その他のアプリについて
みずほ銀行とソフトバンクが設立したJ.Score(ジェイスコア)は、AIが利用者の返済能力を判定し、融資限度額や利息などを判断するという画期的なシステムを導入しています。
AIは利用者の性格やライフスタイル、銀行、ワイモバイル、Yahoo Japanでの取引状況などをスコア化し、融資内容を決定します。
収入や勤続年数、独身か既婚か、持ち家かどうかなど確認事項は、金融機関が信用調査として行う項目と同様で自己申告の回答でAIが判断するからといって、審査が通りやすいとは言えません。
22時55分までの申し込みを即日融資の対象にしていますので、夜間なんとしてもキャッシュを手にしたい人には有用です。ただし、融資金額はAIスコア次第です。
スマホアプリ型融資の注意点
ここでは大手消費者金融系スマホアプリを利用する際の注意点5つを紹介します。便利で利用者も多いスマホアプリ型融資ですが、初めての利用を検討している人に、知っておきたい注意ポイントの5つとなります。
①手続きは簡単でも審査は普通にある
審査10秒!と、消費者金融系アプリ型融資では、手続きが早いというイメージで審査も簡易にすむと思っている人も多いと思いますが、カードローン同様に求められる提出書類、Webからの詳細情報フル入力が必要ですし、もし情報に不備があれば審査に時間はかかります。
また、職場への在籍確認の電話を行っているケースがほとんどなので、気になる人は事前に各社問い合わせ窓口に相談し、在籍確認なしの特例(社員証や保険書、給与明細等の提出で代替)対応なども確認してみてください。
ただ、在籍確認の電話で、オペレーターが借入先の金融会社名を名乗るわけではなく、個人名などを使って確認するのが一般的です。それが許容範囲であれば心配しすぎる必要はありません。
SMBCモビットはWeb上での手続きが完結すれば、在籍確認なしでの申し込みが可能です。職場にどうしても知られたくない人には、おすすめです。
②融資が翌日になることもある
即日融資や24時間申し込み可能なのは、アプリ型融資の売りの一つですが、例えば深夜に申し込みをした場合、審査が翌日となり、振込も申し込み日の翌日になることがありますのでお急ぎの際は特に注意が必要です。
最近では各社、夜間遅くまで即日融資に対応しており、アコムは22時まで、アコム以外でも21時までとしています。余裕があれば、審査に30分程度かかることも想定し各社の対応可能時間の30分前には、スマホからの申し込み手続きを完了しておくのが確実でしょう。
③アプリの不具合や操作の問題が起きたりする
利便性の高いアプリ型の借り入れですが、スマホ画面からの必要な情報の入力やデータ転送が求められますので、スマホ操作に不慣れな人、ネット環境が不安定な場所での操作には注意が必要です。
本人確認の写真や書類を撮影し、データ転送しようとしたらカメラが起動しない、ATMで借り入れしようとしたらQRコードが読み取れないなど、不測の事態はスマホアプリを利用していて起きてしまう可能性は否めません。特に急いでいる時は、入力ミスが生じたり、入力自体が煩わしいと思ってしまうかもしれません。
時間の余裕がない場合は、少なくとも安定したネット環境を確保してから操作するようにしましょう。
④ATMでキャッシングすると手数料がかかる
消費者金融系アプリでは、自社自動契約機ATM、提携銀行ATMからの現金引き出しか、銀行口座への振込でキャッシングができます。
最も使い勝手がよいのは、セブンイレブンでのATM借り入れです。セブンイレブンが近くにある人には24時間利用可能で便利ですが、そもそもセブン銀行にアクセスできない人、近くに提携銀行ATMや自動契約機がない人にとっては、不便と言えます。
また、一部を除きセブン銀行ATM、提携銀行ATMからのキャッシングには、借入、返済時にその都度、手数料がかかりますのでご注意ください。通常、1万円以下の借り入れには110円、1万円以上の場合220円の手数料が都度かかります。また利用するATMによって時間外手数料がかかる場合もありますので事前に確認するとよいでしょう。
レイクALSAはATM手数料無料、プロミスは利用して貯めたポイントを手数料に充てることもできますので、手数料が気になる人がチェックしてください。
⑤ついつい借りすぎてしまう
借り入れも返済も全てWeb上での管理になるため、借りている感覚が麻痺してしまう可能性もあります。
スマホだけあればキャッシングできるので、自分の口座にあるお金を引き出しているかのような錯覚を起こしてしまう可能性もあります。
しかし、これはあくまで借金です。30日を超える借り入れには、高い利息がつくことも忘れないようにしましょう(一部初回申し込みは30日以上無利息のサービス有)。
手続きも簡単なアプリ型融資は、担保も不要なので、そのぶん利息は他のローンに比べ高く設定してあります。
またリボ払いにすると、返済期間も延びてしまい、返済額のほとんどが利息分に充当される、というようなことも起きかねません。
アプリ型融資に慣れてくると、生活費や家賃など、日々のやりくりに複数のアプリから安易に借り入れをしてしまう恐れもあります。
気が付いたら返済額が大きく膨らんでいた、ということにならないよう、各社が提供する借り入れシュミレーションなどを使って、計画的な借り入れと返済を心がけましょう。
まとめ
以上、当記事ではスマホアプリでお金を借りる時に注意したい5つのポイントを紹介しました。
当記事で解説した内容をまとめると、
・審査時間は短くても、普通に行われる。
・申込みの時間帯によっては、審査が翌日に持ち越され融資が遅れることもある。
・スマホやアプリ操作に不具合が起きる可能性もある。
・ATMからの借り入れには手数料がかかる場合がある。
・手軽すぎて借りすぎてしまう可能性がある。
などの注意点が挙げられます。
スマホアプリ型融資は、急なお金の工面に大変便利ですが、簡単な操作と手続きからついつい借入を重ね返済額を増やしてしまうリスクもあるので、利用者の計画性や自己管理が求められます。
特にスマホアプリ型融資の利用初心者には、10万円程度の比較的少額な現金の調達先として活用するのがおすすめです。
簡単に融資が受けられるからといって、ご利用は計画的に行って下さい。