コロナウイルス感染症の影響が拡大するにあたって人々の生活様式は変化してきました。
ソーシャルディスタンスがあたり前となり、事業においても非対面サービスやリモートワークなどへとビジネスモデルの転換が加速してきています。
飲食店の「テイクアウト」「デリバリー」は、コロナウイルス感染症を防止対策の新たなビジネスモデルの一つとしてあげられるのではないでしょうか?
これらを導入するには資金調達をしなければなりませんが、富山県滑川市では飲食店のテイクアウト・宅配事業者支援補助金が設けられ、「テイクアウト」や「デリバリー」の導入を支援しています。
こちらの記事では、富山県のテイクアウト・宅配事業を導入する際に利用できる補助金等を紹介していきます。
新たな集客力になる飲食店のテイクアウトとデリバリー
新型コロナウイルス感染症拡大により厳しい状況となった飲食店ですが、新たな集客力としてテイクアウトや宅配業者によるデリバリーが注目を浴びています。
惣菜や弁当の販売、それらを配達するデリバリーは、巣ごもりや防止対策としても有効であることから売上や集客力のアップにつなげていけるのではないでしょか?
飲食店を営んでいるのなら、今後新型コロナウイルス感染症の拡大の影響が長期化することも念頭に入れながら、テイクアウトと宅配業者によるデリバリーの導入を検討していくことが課題となります。
次に、富山県で実施しているテイクアウト・宅配導入等支援事業、飲食店テイクアウト等応援事業助成金、滑川市飲食店応援助成金について紹介していきます。
テイクアウト・宅配導入等支援事業
テイクアウト・宅配導入等支援事業は、富山県射水市が行っている市内の飲食店を支援するために設けられた事業です。
射水市内の飲食店が、テイクアウト(持ち帰り)や宅配(デリバリー)を行う事業を導入する際にかかる費用の一部を補助しています。
◆申請受付期限 令和2年9月30日(水)まで
補助対象事業者
テイクアウト・宅配導入等支援事業の補助対象となる事業者は、下記の通りとなります。
◆射水市内でテイクアウトや宅配を導入する(している)飲食店を営む市内の中小企業者であること
◆営業に必要な許可(飲食店営業許可等)を受けていること
なお、テイクアウト・宅配の実施を広く周知し、誰もが注文できる状況であり、特定客のみの対応の場合は対象となりません。
上記の市内中小企業者とは、市内に本社(実質的な事業活動が行われている場合に限る)
または主たる事業所を有する中小企業者となります。
ただし、フランチャイズチェーン店舗の場合であっても、加盟者が市内中小企業者であれば対象です。
対象飲食店
テイクアウト・宅配導入等支援事業の対象となる飲食店は、主として客の注文に応じ調理した飲食料品をその場所で飲食させる事業所が対象となります。
◆対象飲食店
食堂、レストラン、専門料理店(日本料理、料亭、中華料理、ラーメン、焼き肉等)、そ
ば・うどん、寿司、酒場、喫茶、その他(ハンバーガー、お好み焼きなど)
なお、必要な許可を得て実質的に飲食店と同様の形態で食事提供を行っており、外形的に飲食店として認められる場合は可とする場合があります。
(対象とならない店舗)
持ち帰り・飲食サービス業などの店舗内で飲食する目的とした設備がなく、客の注文に応じて調理した飲食料品を持ち帰る状態で提供する業態の店舗は対象とはなりません。
(持ち帰り寿司、持ち帰り弁当、移動販売等)
また、配達・飲食サービス業などの事業者内で調理した飲食料品を、客が求める場所に届ける業態の店舗も対象外です。
(宅配ピザ、仕出し料理、デリバリー専門店、ケータリングサービス、配食サービス等)
補助対象経費
テイクアウト・宅配導入等支援事業の補助対象となる経費は、テイクアウト(持ち帰り)や宅配(デリバリー)の導入の際に必要となる下記の経費です。
① 消耗品費(例:弁当容器、包装、割箸、おしぼり、保冷剤、宅配に係る燃料費等)
②広告費(例:メニュー・チラシ等印刷・HP 作成委託料、広告掲載料等)
③ 器具等費用(例:クーラーボックス、保冷庫等)など
(対象外となる経費例)
・人件費や原材料費(食材費等)、車両やパソコンなど他用途への汎用性が高いもの
・その他テイクアウト・宅配事業に直接の関係性が認められないもの
補助額
テイクアウト・宅配導入等支援事業の補助率と補助限度額は下記の通りとなります。
◆補助率 10/10
◆補助限度額 5万円
なお、限度額に到達するまで何回でも申請することができます。
補助金申請の流れ
テイクアウト・宅配導入等支援事業の事業実施のタイミングと、補助金申請の流れは下記の通りとなります。
ステップ1:テイクアウト・宅配事業を実施(補助対象用品の購入等)
ステップ2:交付申請書兼請求書を提出(持参された際、書類確認と簡単な聞き取り)
ステップ3:内容審査・補助決定・振込 申請受付後、審査段階で不明な点があった場合、電話等による確認や追加資料の 提出を求めることもある。
申請受付から振込まで2週間程度が目安となっていますが、混雑状況によっては遅れる可能性があります。
必要書類
テイクアウト・宅配導入等支援事業の必要書類は下記の通りとなりますので、事前に用意しておきましょう。
◆交付申請書兼請求書
◆営業許可書の写し
◆支出内訳書及び支出を証する書類
・領収書、レシート等 (コピー可)
◆テイクアウト実施を示す書類
・チラシ、店舗写真等
◆ 振込口座情報
・通帳の写し(銀行名、支店名、口座名義、口座番号記載部分)
申請先
テイクアウト・宅配導入等支援事業の申請先は下記の通りとなります。
◆射水市商工企業立地課
・〒939-0292 射水市小島 703 番地
・℡ 51-6675
◆射水商工会議所
〒 934-0011 射水市本町二丁目 10 番 35 号
℡ 84-5110
◆射水市商工会
〒939-0351 射水市戸破 4200 番地 11
℡55-0072
飲食店テイクアウト等応援事業助成金
富山県滑川市で行っている飲食店テイクアウト等応援事業助成金は、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなって活動自粛要請となった飲食店を支援するために設けられた助成金です。
売上の減少に悩んでいる飲食店が、感染症拡大防止対策としてテイクアウトやデリバリーなどを導入した際に必要となった経費の一部を助成しています。
◆申請期間 令和2年5月19日~令和2年9月11日
・申請は期間中、1回に限り
◆助成対象期間 令和2年8月31日まで
助成対象者
飲食店テイクアウト等応援事業助成金の助成対象者は下記の通りとなります。
◆滑川市内に飲食店舗を有する事業者
・食品衛生法に基づく飲食店営業の許可を受けていること。
・新型コロナウイルス感染拡大防止対策として「テイクアウト」や「デリバリー」などの取組みを令和2年4月1日以降に実施していること。
・または助成対象期間に実施すること。
助成対象経費
飲食店テイクアウト等応援事業助成金の助成対象となる経費は、下記の①~③の経費となります。
①販売促進に係る費用
・チラシ等印刷物の制作費
・広告掲載費
・動画制作費
・Webサイト等制作費
・看板・POP・のぼり等制作費
②器具備品に係る費用
・箸やトレイなどの食器類、包み紙、手提げ袋、お手拭き、クーラーボックス等の購入費
なお、通常の営業に使用できる備品は対象外です。
③その他事業に必要な費用
助成金額
飲食店テイクアウト等応援事業助成金の助成限度額は下記の通りとなります。
◆助成限度額 1店舗10万円まで
必要書類
飲食店テイクアウト等応援事業助成金の必要となる書類は下記の通りとなります。
なお、郵送による申請(当日消印有効)も可能ですが、郵送料は申請事業者側の負担となります。
◆滑川市飲食店テイクアウト等応援事業助成金申請書(Excelブック:16KB)
◆事業を実施したことがわかる書類
・チラシ、告知HPの画像、店頭ポスターの写真など
◆領収書の写し
・申請書に経費として掲載されたすべての領収書が必要となります。
◆振込口座が確認できる通帳の写し
提出先
飲食店テイクアウト等応援事業助成金の送付先は、下記の通りとなります。
〒936-8601 滑川市寺家町104番地 滑川市役所 商工水産課 宛
滑川市飲食店応援助成金
滑川市飲食店応援助成金は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって活動自粛要請等によって、売上の減少に悩んでいる飲食店を支援するための助成金です。
滑川市で飲食店を営んでいる方が利用できます。
◆申請期間 令和2年5月19日~令和2年8月31日
助成対象者
滑川市飲食店応援助成金の助成対象となるものは下記の通りとなります。
◆滑川市内に店舗を有し一般の顧客を対象とした飲食店を運営する事業者
◆食品衛生法に基づく飲食店営業許可を受けており、令和2年5月1日以前に開業し現在も営業活動を行っていること
・テイクアウト、デリバリーのみを行い店内で飲食することができない店舗は対象外
・コンビニエンスストアや企業などの利用者が特定されれる社員食堂等は除かれます
・同一の経営者が市内に同種の店舗を複数有する場合は1店舗のみ
助成金額
滑川市飲食店応援助成金の助成金額は下記の通りとなります。
◆1店舗 10万円
必要書類
滑川市飲食店応援助成金の必要書類は下記の通りとなります。
◆滑川市飲食店応援助成金申請書(Excelブック:13.1KB)
◆飲食店営業の許可の写し
◆振込口座が確認できる通帳の写し
提出先
滑川市飲食店応援助成金の送付先は、下記の通りとなります。
なお、郵送による申請(当日消印有効)も可能ですが、郵送料は申請事業者側の負担です。
〒936-8601 滑川市寺家町104番地 滑川市役所 商工水産課 宛
まとめ
富山県で実施しているテイクアウト・宅配導入等支援事業、飲食店テイクアウト等応援事業助成金、滑川市飲食店応援助成金について詳しく解説してきました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、飲食店は大きな影響を受けていますが、ビジネスモデルを「テイクアウト」や「デリバリー」などに転換させれば売上の向上や集客力につながる可能性が広がっていきます。
これらの助成事業は、テイクアウトや宅配事業を導入する際の資金調達につながる補助金となっていますので、積極的にご活用ください。
新型コロナウイルス感染症拡大の長期化にも乗り越えられるビジネスモデルにチェンジして、事業の継続や発展につなげていきましょう。