小規模事業者応援金

延長や追加もコロナ禍の資金調達3つの小規模事業者応援金を解説

新型コロナウィルス給付金等

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、経営の運営や継続に影響を受けながらも頑張っている事業者は少なくありません。

政府はコロナ対策として様々な対策を打ち出していますが、今回はその中でも大津市の小規模事業者応援給付金、蕨市小規模企業者応援金(第2弾)、大分県中小企業・小規模事業者応援金の3つの小規模事業者応援金をご紹介いたします。

申請期間延長や追加給付を行っているところもありますので、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている方は、ぜひご覧になってみてください。

返済の必要がない応援金を事業運営や継続などの資金調達に生かして、コロナ禍を乗り切りましょう。

大津市新型コロナウイルス感染症対策|小規模事業者応援給付金

小規模事業者応援金

大津市で実施している小規模事業者応援給付金は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い影響を受けている市内の小規模事業者の事業継続を支援するために設けられた事業です。

大津市内の小規模事業者などに対して、事業全般に幅広く活用できる給付金を交付しています。

申請受付期間を令和2年12月28日まで延長していますので、まだ申請してない方はご確認ください。

◆申請受付期間 令和2年12月28日まで

給付対象者

小規模事業者応援給付金の給付対象となる方は、下記の通りとなります。

◆小規模事業者・個人事業主

・中小企業基本法に定められた小規模企業者のことをさし、開業届を提出して個人で事業を営む個人事業主も対象になります。

・条件として次の従業員数の上限となっておりますので、ご確認ください。

①商業・サービス業 従業員数 5人以下
②製造業・その他 従業員数 20人以下

(従業員数とは?)
常時使用する従業員の数となります。

パート・アルバイトなど期間を限定して採用している従業員は含まず、会社役員や個人事業主も含みません。

給付する方の要件

小規模事業者応援給付金は、下記の要件の全てに該当する方となります。

①大津市内に事業所又は事務所があり、継続して事業をしていること。

②令和2年1月31日以前から大津市内で事業をしていること。

③新型コロナウイルス感染症の影響により、直近1ヶ月の事業収入(売上額)と直近3ヶ月の事業収入(合計売上額)の両方が、前年同月に比べて 30%以上減少していること。

なお、創業後の期間が短く、前年との売上比較ができない方にも緩和措置が設けられていますので、電話にてご相談ください。

給付額

小規模事業者応援給付金の給付額は下記の通りとなります。

なお、8月31日までに申請し、給付額が30万円に満たなかった方のうち給付見込額が 1 回目の給付額を超える場合、差額分の特例給付申請が可能です。

「直近1ヶ月の事業収入(売上額)と直近3ヶ月の事業収入(合計売上額)の両方」の売上減少率が
◆50%以上の場合  30万円

◆30%以上の場合  20万円

・申請は1事業者につき1回限り

・3ヶ月分の合計売上額の減少額が上記金額に満たない場合は、その減少額とします。

提出書類

小規模事業者応援金

小規模事業者応援給付金の提出書類は、下記の通りとなります。

◆小規模事業者応援給付金給付申請書兼請求書(様式第1号)

◆添付書類

法人の場合 個人の場合
①事業収入が確認できる資料(売上台帳、試算表、決算書の月別売上表など)
給付金給付申請書兼請求書の事業収入(売上額)明細書に記載した事業収入の額が確認できる資料 のことです。該当ページのみコピーして添付してください。
②直近の決算書の写し
表紙、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変 動計算書、法人事業概況説明書(表裏)のみコ ピーを添付してください。
②直近の確定申告書の写し
確定申告書(第1表・第2表)と所得税青色申告 決算書又は白色収支内訳書のコピーを添付し てください。
③大津市の事業所、事務所の所在が確認できる資料
法人の登記事項証明書・事業所の開業届・公共料金の領収書等の写し、事業所の所在が明記された パンフレットやチラシ、ホームページのコピーなどのうち、いずれかを添付してください。
④振込先口座の通帳のコピー
・金融機関名・支店名・口座番号・口座名義人の記載があるページ

申請方法

小規模事業者応援給付金の申請方法は、郵送となります。

・申請書を大津市のホームページからダウンロードして印刷し、記入するか、Excel シートに入力して印刷してください。

なお、大津市役所窓口でも受付は可能ですが、感染拡大防止のためできる限り控えるようにしましょう。

◆申請先
〒520-8575 大津市御陵町3-1
大津市産業観光部商工労働政策課 ℡077-528-2754(直通)

蕨市小規模企業者応援金(第2弾)

小規模事業者応援金

蕨市小規模企業者応援金(第2弾)は、埼玉県蕨市が実施している新型コロナウイルス感染症の影響を受けた蕨市内の小規模事業者を支援している事業です。

経営状況が厳しい環境下にある蕨市内の小規模事業者を応援するため、対象となる企業者(個人事業主を含む)に応援金を追加で給付しています。

第1弾(5月~7月)の給付を受けていない方でも、下記の条件に該当する場合は申請することができます。

・第1弾の給付を受けた方には、市から申請書とご案内を送付(送付時期は8月下旬から9月上旬を予定)

・第1弾の給付を受けた方は、市から送られてくる申請書で申請し、第1弾の給付を受けた方は、添付書類を省略することができます。

・企業者の概要(会社名、代表者名、住所等)や、振込口座に変更がある場合には、変更後の内容を証明する書類の添付が必要となります。

◆申請期間
・令和2年9月1日(火曜日)~令和2年11月30日(月曜日)当日消印有効

給付条件

蕨市小規模企業者応援金(第2弾)の給付条件は、下記の①と②の条件となります。

①蕨市内において令和2年9月1日時点で事業を行っている下記の表の小規模企業者(個人事業者を含む)で、今後も事業の継続を目指していること。

・令和2年9月1日現在で、法人登記、開業届を提出している企業者

業種 従業員数
・卸売業
・小売業(小売店・飲食店)
・サービス業(生活関連サービス・教育・医療・福祉等)
5人以下
その他(製造・運輸・建設等) 20人以下

なお、令和2年9月1日現在で事業を行っていない場合、蕨市在住でも蕨市外で事業を行っている場合は対象外となりますので、お気をつけください。

②新型コロナウイルスの影響により経営が悪化していること

・令和元年(法人の場合は前年度)の月平均収入と、令和2年2月以降の収入のうち最も低い月額を比較して、経営の悪化が認められること。

・令和2年に創業した企業者の場合は、創業後の収入の判断となります。

・フリーランス(個人のうち、自ら運営する事業所を有しない事業者)は、開業届や確定申告書を基に、事業性があるか否かで判断されます。

・NPO法人や公益法人は、企業規模が小規模事業者であるかどうか、確定申告書や事業報告書を基に、事業性があるか否か等で判断となります。

給付額

蕨市小規模企業者応援金(第2弾)の給付額は下記の通りとなります。

◆給付額  1企業あたり 10万円

・申請書と添付書類を受領後、審査を終えた後に指定された口座振込

申請方法

小規模事業者応援金

蕨市小規模企業者応援金(第2弾)の申請方法は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、原則として郵送となります。

申請書と申請用封筒(切手不要)は、蕨市ホームページからダウンロードできるほか、
蕨市役所商工生活室や市内公民館、蕨商工会議所の窓口等で配布していますので、ご利用ください。

◆申請先・問合せ
〒335-8790 蕨市中央5‐14‐15
蕨市役所 商工生活室

℡048-433-7750

大分県中小企業・小規模事業者応援金

小規模事業者応援金

大分県で実施している大分県中小企業・小規模事業者応援金は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている県内の事業者の方を支援している事業です。

コロナ禍によって売上が減少する中、事業継続や雇用維持、新しい生活様式への対応等に取り組む県内事業者の方々へ、使途を限定しない応援金を給付しています。

◆申請期間
・令和2年10月12日(月)~令和3年2月15日(木)
・郵送の場合は令和3年2月15日(月)までの消印有効

給付対象者

大分県中小企業・小規模事業者応援金の給付対象となる者は、県内の法人または個人事業者の中で、下記のいずれかの融資を受けた方は対象となります。

①県内の法人または個人事業者のうち、下記いずれかの融資を受けた者

【A】県制度資金:民間金融機関融資
・新型コロナウイルス感染症緊急対策特別資金
・がんばろう!おおいた資金繰り応援資金

【B】日本政策金融公庫融資
・新型コロナウイルス感染症特別貸付
・生活衛生新型コロナウイルス感染症特別貸付
・新型コロナウイルス対策マル経融資(小規模事業者経営改善資金融資)
・新型コロナウイルス対策衛経融資

【(株)商工組合金融公庫】7月3日に追加

②2020年1月1日以降に県内で創業した者のうち、下記いずれかに該当する者

・小規模事業者持続化補助金(一般型・コロナ特別対応型)の採択通知を受けた者

・大分県災害時等中小企業者持続化支援事業費補助金の交付決定通知を受けた者

③応援金の交付申請を令和2年9月29日までに行い、給付を受けた事業者

給付額

小規模事業者応援金

大分県中小企業・小規模事業者応援金の給付対象者ごとの給付額は、下記の通りとなります。

◆給付対象者の①に該当する者
・法人:50万円
・個人事業者:25万円

◆給付対象者の②に該当する者
・25万円

◆給付対象者の③に該当する者(追加給付)
・法人:20万円
・個人事業者:10万円
・令和2年1月1日以降の創業者のうち、持続化補助金の採択を受けた者:10万円

申請方法

大分県中小企業・小規模事業者応援金の申請は、パソコン・スマホからの申請・または郵送による申請となります。

・申請受付後10日程度での入金を予定
・パソコン・スマホからの申請の方が早めの入金となります。

◆パソコンおよびスマホからの申請
①申請サイトにアクセス

②必要事項の入力
・商号、代表者の職・氏名、住所などを入力
・県から個別に通知する「申請番号」を入力

③申請
申請完了後に出力される一覧表を必ず保存してください

◆郵送による申請
①申請様式の入手
県から個別に送付する様式を利用する

②必要事項の記入
・商号、代表者の職・氏名、住所などを記入
・県から個別に通知する「申請番号」を記入

③郵送
「大分県中小企業・小規模事業者応援金事務局」宛
〒870-8501 大分県大分市大手町3丁目1番1号

まとめ

小規模事業者応援金

新型コロナウイルス感染症拡大の支援策として設けられている大津市の小規模事業者応援給付金、蕨市小規模企業者応援金(第2弾)、大分県中小企業・小規模事業者応援金をご紹介してきました。

小規模事業者応援金は終了している自治体もありますが、大津市や蕨市のように申請期間が延長されたり、大分県のように追加給付が実施されている自治体もあることを念頭にいれておきましょう。

返済のいらない資金調達の一つとして役立つ返済の給付金を、申請し忘れたり、見逃すことのないように活用し、コロナ禍の時代を乗り越えてください。

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