
都心からほど近く緑にも恵まれている杉並区では、中小企業や商店街の活性化に向けての支援事業が数多く設けられています。
杉並区で事業を営んでいる方は、見逃すことのないように自身にあった助成金や補助金を積極的に活用することをおすすめします。
こちらの記事では、2020年の東京都杉並区で活用できる助成金と補助金を解説しながら一覧としてまとめています。
杉並区の助成金や補助金を検討する際にどうぞお役立てください。
INDEX
商店街チャレンジ戦略支援事業助成
商店街チャレンジ戦略支援事業助成は、杉並区内商店街の振興、中小商業の安定と発展、さらには地域経済の活性化を図るために設けられた助成事業です。
商店街チャレンジ戦略支援事業助成は、商店街が提案したイベント事業や活性化事業に対しての助成を行っています。
商店街でのイベントや活性化事業を検討している方は、ぜひご活用ください。
商店街チャレンジ戦略支援事業助成は、以前は「旧名称:新・元気を出せ!商店街事業助成」と呼ばれていました。
補助対象事業
商店街チャレンジ戦略支援事業助成の補助対象となる事業は、杉並区内の商店街が行うイベント事業や活性化事業に対して行われます。
①イベント事業
②活性化事業
・商店街マップ事業
・商店街ホームページ事業
③その他諸事業 商店街から提案となった事業
活性化事業は商店街等からの提案により内容を定める事業であり、その他、下記の事業等(例)も対象になります。
・施設を整備する事業
アーケード改修、撤去、モニュメント設置、統一看板設置、放送設備の設置、改修、駐車場、駐輪場整備、AEDの設置、商店街街路灯の設置、カラー舗装
・IT機能の強化を図るための事業
商店街ホームページ作成、顧客情報システム導入、携帯電話による情報発信
・顧客利便機能の強化を図るための事業
商店街マップ事業、宅配事業、フラッグの作成
・コミュニティ機能の強化を図るための事業
空き店舗等を活用した事業(交流施設、保育施設、高齢者向け施設等)
・組織力、経営力の強化を図るための事業
来街者調査、購買動向調査、普及宣伝、人材育成、法人化支援、テナントミックス、地域ブランド・商品開発、着ぐるみの作成、空き店舗等を活用した事業(創業支援施設、チャレンジショップ等)
・多言語対応事業
無線LAN環境の整備、デジタルサイネージの設置、多言語対応ホームページの作成・免税一括手続ステーションの設置・英会話研修の実施等
補助対象者
商店街チャレンジ戦略支援事業助成の補助対象となるものは、下記の通りとなります。
・杉並区内にある商店街振興組合
・杉並区内にある商店街など
補助対象経費
商店街チャレンジ戦略支援事業助成の補助対象となる経費は、下記の通りとなります。
事業によって経費がことなっていますので、よく確認しておいてください。
①イベント事業
商店街が行うイベントに関わる事業費
(1商店街あたり共催を含めて年3回まで支給、単独事業の場合には2回までとなる)
②活性化事業
施設整備、販売促進等の商店街活性化を図る事業費に対して補助しています。
・商店街マップ事業
マップの制作費(印刷費、デザイン料など)に対して補助
・商店街ホームページ開設事業
ホームページ作成にかかる備品購入費、委託料に対して補助
補助金の額
商店街チャレンジ戦略支援事業助成の補助金額は、下記の通りとなります。
◆イベント事業
・補助率 対象経費が100万超える場合:3分の2以内
・対象経費が100万以下の場合:6分の5以内
・補助限度額 300万円
◆活性化事業
・商店街マップ事業
補助率対象経費の3分の2以内補助限度額20万円
・商店街ホームページ開設事業
・補助率 対象経費の3分の2以内
・補助限度額 50万円
地域連携型商店街事業助成
杉並区で行っている地域連携型商店街事業助成は、地域団体と商店街で構成している実行委員会を支援している事業です。
実行委員会が行っているイベント事業に対して助成を行います。
補助対象事業
地域連携型商店街事業助成の補助対象となる事業は、実行委員会が行っているイベント事業と活性化事業なります。
なお、助成は実行委員会1年度について、1回までの利用となります。
◆イベント事業
◆活性化事業
①実行委員会が行う活性化事業に対し、補助します。
イベント以外で地域の活性化を図る事業が対象です。(施設、設備の整備事業は対象外。)
(1実行委員会1カ年度につき1回まで。)
②実行委員会の構成員である商店街、NPO法人が行う活性化事業に補助します。
商店街、商店街の連合会又はNPO法人、中小企業、社会福祉法人等(商店街と連名で申請する)が行うイベント以外で地域の活性化を図る事業が対象です。
補助対象者
地域連携型商店街事業助成の補助対象となるものは、下記の通りとなります。
・杉並区内にある地域団体と商店街で構成する実行委員会
補助金の額
地域連携型商店街事業助成の補助金額は、下記の通りとなります。
事業によって限度額が異なっていますので、お気をつけください。
◆イベント事業
・補助率 対象経費の5分の4以内
・補助限度額400万円
◆活性化事業
・補助率 対象経費の5分の4以内
・補助限度額 1億円
なお、実行委員会1カ年度につき1回までの補助となっています。
地域特性にあった商店街支援事業助成
地域特性にあった商店街支援事業助成は、区内商店街の振興、地域経済の活性化を図るために設けられた助成制度です。
商店街等が実施する地域特性にあった商店街活性化事業に対して、助成を行っています。
補助金の額
地域特性にあった商店街支援事業助成の補助金額は、下記の通りとなります。
・補助率 対象経費の5分の4以内
・補助限度額 500万円
商店街防犯カメラ助成
商店街防犯カメラ助成は、地域における安全・安心のまちづくりを図るために設けられた杉並区の助成事業です。
商店街の区域内に設置する防犯カメラ等の設置費および維持経費の一部を助成してくれます。
防犯カメラを検討している商店街の方は、ご活用ください。
補助対象者
商店街防犯カメラ助成の補助対象となるものは、下記の通りとなります。
・杉並区内にある商店街振興組合
・杉並区内にある商店街など
補助対象経費
商店街防犯カメラ助成の補助対象となる経費は、下記の通りとなります。
・設備費
・電気料金
・維持管理費
対象経費防犯カメラおよび周辺機器類の維持管理および清掃委託費、修繕費が対象経費となります。
補助金の額
商店街防犯カメラ助成の補助金額は下記の通りとなります。
【設置費】
・助成率 設置工事費の6分の5以内(都:2分の1、区:3分の1)
・助成限度額 50万円
【電気料】
・助成額(限度額)カメラ1台あたり月300円
【維持管理費】
・助成率 対象経費の3分の2以内
・助成限度額 20万円
地域福祉活動費助成
地域福祉活動費助成金は、歳末たすけあい運動の募金とともに、地域福祉に推進する活動を支援するために設けられた事業です。
世代を超えた地域のつながりづくりなど、地域福祉を推進する活動や事業を助成しています。
補助対象事業
地域福祉活動費助成の補助対象となる事業は、地域福祉活動を推進する事業で、以下の通りの事業となります。
・特定の組織の会員、構成委員等に限定されない発展性・広がりのある事業
・4月1日から翌年3月31日までに実施する事業
補助対象者
地域福祉活動費助成の補助対象となる団体は、以下の通りとなります。
・杉並区内で活動を実施、または活動を開始予定の民間非営利団体およびグループ。
・営利・政治・思想及び宗教を目的とした団体は対象外となります。
補助金の額
地域福祉活動費助成の補助金額は、以下の通りとなります。
◆チャレンジ応援助成の場合
・1事業上限50万円
・新規活動の立ち上げ
・先駆的活動(定例化している事業は含みません。)
◆定例活動活性化助成の場合
・1事業上限20万円
・既存の活動を活性化するための事業
次世代育成基金活用事業助成
次世代育成基金活用事業助成は、平成27年から始まった「次代を担う子どもたちが、夢を抱き、夢に向かって健やかに成長できるように、国内外の自然、文化、芸術、スポーツなど、さまざまな体験・交流事業への参加を支援する」に見合った法人や団体を支援する事業です。
対象となる法人や団体が実施する取り組みを助成しています。
補助対象事業
次世代育成基金活用事業助成の補助対象となる事業は、助成対象事業を実施する法人または団体となります。
補助対象となる事業は、下記の要件すべてを備えていなければなりません。
・杉並区次世代育成基金条例の目的に則った青少年の健全育成に資する事業
・杉並区内に在住、または在学する小学4年生から高校生までの全部、または一部を対象とする事業(他区市町村に在住の参加者は、全体の5割未満とする)
・事業実施にかかる全ての支払いを含め、当該年度に完了する事業
・本助成金を受領することで、子ども参加費を無料、または軽減できる事業
・なお、杉並区以外の他の助成金との併用申請は可能な場合があります。
補助対象経費
次世代育成基金活用事業助成の補助対象となる経費は、下記の通りとなります。
・旅費
・謝礼
・印刷費
・物品購入費
・役務費
・使用料および賃借料
・その他
補助金の額
次世代育成基金活用事業助成の補助金額は、下記の通りとなります。
・助成限度額
・1事業あたり500万円を限度とします。
商店街装飾灯助成
商店街装飾灯助成では、商店街の灯具交換やランプ交換の対しての支援を行っています。
年度ごとに基準額を設定して、助成していますので、ランプ交換や灯具交換の際に、ご活用ください。
補助対象事業
商店街装飾灯助成の補助対象となっている事業は、下記の通りとなります。
・政策課題対応型商店街事業
新設、建替え、老朽化した街路灯の撤去、灯具交換、ランプ交換、アーケード、アーチの撤去、耐震調査、耐震補強
・商店街チャレンジ戦略支援事業(活性化事業)
新設、建替え、灯具交換、ランプ交換
補助対象者
商店街装飾灯助成の補助対象となるものは、下記の通りとなります。
・対象商店会
・商店街振興組合等
・非法人商店会
補助対象経費
商店街装飾灯助成の補助対象となる経費は、下記の通りとなります。
・電気料
・美化費
・修繕費
なお、補助対象金額は、年度ごとに基準額を設定する形となっています。
商店街若手支援事業助成
商店街若手支援事業助成は、商店街の活性化と人材育成を目的に設けられた事業です。
若手事業者などが実施する商店街の活性化事業に対しての助成しています。
若手の事業者が実施する事業を検討している方は、ぜひ活用してみてください。
補助対象事業
商店街若手支援事業助成の補助対象となる事業は、下記の通りとなります。
・若手事業者などが実施する商店街の活性化事業
補助金の額
商店街若手支援事業助成の補助金額は、下記の通りとなります。
・補助率 対象経費の5分の4
・補助対象限度額 50万円
まとめ
東京都杉並区で活用できる助成金と補助金を一覧にして解説してみました。
杉並区では商店街の方にとって有利な助成事業を始めとして、次世代に向けた取り組みをしている法人や団体、さらには福祉への支援など、多岐にわたって数多くの助成制度が設けられています。
杉並区の方は、このような支援を積極的に活用して事業や生活のゆとりにつなげていってください。