調理の時に必ず出てくる生ゴミをどのように処分していますか?
時間が経つほど腐敗と臭いが増してしまい、夏場にはコバエの発生源となる生ゴミの処分は、生ゴミを処理してくれる生ゴミ処理機があると便利です。しかし、「生ゴミ処理機は高額だから」と購入を断念してはいないでしょうか?
高額な生ゴミ処理機ですが、実は、日本では6割の地域で生ゴミ処理機を購入する際に、助成金が支払われています。こちらでは、そのような生ゴミ処理機を購入の際に支払われる助成金について、わかりやすく解説していきます。助成金でお得に生ゴミ処理機を手に入れて、生ゴミの処理から解放されましょう。
INDEX
助成金を利用すれば生ゴミ処理機がお得になる
生ゴミ処理機は、数多くの自治体で活用することを推進しているため、購入を促すために助成金が設けられています。自治体によって違いはありますが、結果として半額程度の金額で生ゴミ処理機を手にすることができるのです。
【対象となる生ゴミ処理機】
「家庭から毎日だされる生ゴミを微生物や乾燥し、量を減らして自然化することができる」
対象となる生ゴミ処理機を購入すれば、自治体からの助成金が受給されます。次に「助成金を設けた理由」と「受給金額」について見ていきましょう。
助成金を設けた3つの理由について
可燃ゴミに含まれている生ゴミの量は30%から40%ほどです。可燃ゴミは、自治体によって回収され、その多くは焼却場で処理されていますが、生ゴミの量を削減すれば、ゴミの処理費用を大幅におさえることができるようになります。
このような理由から、各自治体では家庭でできる生ゴミ処理機の購入することを推し進めているのです。
また、生ゴミは大部分が水分となっているために、生ゴミが焼却炉に入ってしまうと温度が低下しダイオキシンが発生しやすくなってしまいます。もしも、生ゴミを家庭で処理できたのなら、水分量がなくなりダイオキシンの発生が抑えられますという、メリットも持っています。
【削減できる3つのコスト】
ゴミの回収コスト削減
焼却処理のコスト削減
焼却処理後の埋め立てにかかるコストの削減
生ゴミ処理機を購入した際に受けられる助成金額
生ゴミ処理機を購入する時に助成金を支給している自治体は、約60%にあたる1,050の自治体です。
気になる助成金額ですが、90%の自治体は20,000円~75,000円ほどの支給をしており、上限金額が設けられています。商品代金の半分までなら助成してくれるという仕組みになっている地域がほとんどです。
下記に、自治体別の助成金額をいくつかあげましたので、ご参考になさってください。
【助成金上限金額(全国自治体より抜粋)】
地域 助成金上限金額
奈良県生駒市 75,000円
東京都府中市 50,000円
神奈川県鎌倉市 40,000円
京都府京都市 35,000円
東京都千代田区 30,000円
沖縄県那覇市 30,000円
北海道札幌市 20,000円
香川県高松市 20,000円
愛知県名古屋市 8,000円
大阪府大阪市 なし
都会では性能の良いゴミ処理施設があるために、助成金を設けている地域が少ない傾向にあります。助成を行っているのは焼却炉がない地域、または環境問題を重視している地域ほど助成金が多くなると考えてよいでしょう。
助成金受給までの流れを確認
確実に助成金をもらうためには、下記のような「助成金受給のためのステップ」の手順で進められていきます。地域の自治体によっては、購入の前に申請しなくてはならない場合もあるので、注意が必要です。
【助成金受給のステップ】(自治体によって異なる)
①事前調査
「生ごみ処理機 自治体名」で検索すると、助成金の上限金額や、受給条件などが出てきます。助成金の上限金額などの記載があるので、購入を検討している方は詳細を自治体のHPなどでチェックしてみてください。
②商品購入
自治体によっては領収書や、保証書、説明書など全て必要になる場合もありますので大切に保管しておきましょう。購入前に申請が必要な地域もありますので、どのタイミングで申請をするのかもしっかりと調べておきましょう。
③書類の準備
各市町村の窓口に所定の申請用紙がありますので、必要事項に記入してください。申請書は、多くの自治体では自治体HPから申請書をダウンロードすることもできます。印鑑や振込口座など必要な書類を揃え、また自治体によっては、同一世帯全員分の住民票などが必要なところもあります。
④窓口へ提出
自治体の窓口に行って、申請書類と必要書類を提出します。
⑤助成金の受給
2週間〜1ヶ月程で助成金が指定した口座に振り込まれます。助成金が受給できたら、アンケートなどに協力してあげましょう。
生ゴミ処理機の助成金を受給する5つのポイント
生ゴミ処理機の助成金を実施している自治体の方は、「知らなかった」「事前に調べなかった」とならないように、確実に助成金を受給できるように準備をしておきましょう。
次に、生ゴミ処理機を受給するための5つのポイントをまとまてみましたので、「助成金がもらえなかった」とならないように、しっかりと把握しておいてください。
【助成金を受給するための5つのポイント】
ポイント1:申請時期について
ポイント2:販売店の指定、販売店所在地域の指定にの有無ついて
ポイント3:領収書・保障証・説明書の提出の有無について
ポイント4:年間助成台数(予算額)について
ポイント5:過去に購入したことがある場合について
ポイント1:申請時期について
「購入前の申請なのか?」「購入後の申請なのか?」を確認しておく。
「購入してから30日以内に申請」「年度をまたいだ場合は対象にならない」などの細かな申請時期のタイミングが異なりますので、注意が必要です。
ポイント2:販売店の指定、販売店所在地域の指定にの有無ついて
自治体の約3割近くでは、販売店の所在地が自治体と同じでなければならない事があります。また、自治体の許可を受けた販売店からの購入以外は対象外になってしまう場合もありますので、気をつけましょう。
ポイント3:領収書・保障証・説明書の提出の有無について
助成金を申請しようとしているのなら、領収書、保証書、説明書は大事に保管しておきましょう。販売店の所在地が指定されている場合では、領収書の住所がその地域にある販売店の証明として使われる場合もあります。
ポイント4:年間助成台数(予算額)について
自治体では予算が決められているために、年間の助成数や予算額が設定されています。購入前に担当の部署に「助成金の枠が残っているか?」を確認しておくと安心です。
ポイント5:過去に購入したことがある場合
もしも生ゴミ処理機を過去に購入した、同一世帯の中で購入したことがあると、助成金の対象外となったり、受給額が少なくなってしまいます。
【自治体に問い合わせる】
生ゴミ処理機の助成金は、各自治体のホームページで調べることができますが、きちんと確認するためには、上記に紹介した「5つのポイント」を各自治体へ電話で問い合わせしてみることをおすすめします。
助成金を最大限に活かす生ゴミ処理機の選び方
助成金を確実に受給できるポイントを解説してきましたが、生ゴミ処理機の選び方によっても助成金は違ってきます。こちらでは、助成金を最大限に活かすことができる生ゴミ処理機の選び方について紹介していきます。
生ゴミ処理機の種類と助成金
生ゴミ処理機は数多くありますが、助成金をより多くもらいたいと思うのなら、電動式の生ゴミ処理機がおすすめです。もしも、価格が安い生ゴミ処理機を購入したのならば、もらえる助成金額は数千円程度となってしまうでしょう。
下記に対象となる生ゴミ処理機と助成金を表にして比べてみましたので、「どのような生ゴミ処理機にするのか?」と迷っている方は参考にしてみてください。
【生ゴミ処理機と助成金額】
※自治体によっては電動式生ごみ処理機は助成対象でも、コンポストが対象にならない場合もありますので、ご注意ください。
商品代金が高い方がお得
生ゴミ処理機の品質は価格に比例していきますので、価格が高い生ゴミ処理機のほうが、品質が良いということになります。
生ゴミ処理機の商品代金の半分を助成してくれるという面を考えると、品質がよく高い価格の生ゴミ処理機を購入した方がお得ということになります。
下記に生ゴミ処理機の価格と助成金を比べてみましたので、参考にしてみてください。
【商品の価格別助成金額の比較】
東京都府中市のケース (購入金額の1/2の金額 上限金額50,000円)
25,000円の生ごみ処理機・・・12,500円の助成金
50,000円の生ごみ処理機・・・25,000円の助成金
100,000円の生ごみ処理機・・・50,000円の助成金
申請する前のポイントまとめ
生ゴミ処理機の購入を検討しているのなら、各自治体で実施している助成金をぜひ利用してください。生ゴミ処理機は数万円以上する高額なものが多数ありますが、助成金を受給することで、思ったよりも安く手に入れることができます。
最後に、確実に助成金をもらうために、事前に調べておくべき5つのポイントをまとめました。生ゴミ処理機を購入する前にしっかりチェックしておきましょう!
①申請時期の確認
②販売店の指定、販売店所在地域の指定はあるのか?
③領収書・保障証・説明書の提出を提出するのか?
④年間助成台数(予算額)の確認
⑤過去に購入したことがある場合についての確認
まとめ
生ゴミ処理機を購入する時に利用できる助成金について、確実に受給できるように解説してきました。多くの自治体で実施されている生ゴミ処理機ですが、事前に確認しておかなければ助成金を受け取れなくなってしまう場合もあるので注意が必要です。
助成金を確実に受給できるように、ぜひ記事で解説している「5つのポイント」をチェックした上で、生ゴミ処理機を購入するようにしてください。
品質の良い生ゴミ処理機を手に入れて、快適な生活をエンジョイしていきましょう。