SMBCファイナンスサービス

SMBCファクタリングの3つの特徴と利用する時の注意点

ファクタリング

SMBCファイナンスサービス株式会社は大手メガバンクの一つ「三井住友銀行」の直系で、桁違いの資本金を元に大口取引にも対応しているファクタリング会社です。

大手メガバンクの直系なので、ファクタリング取引の信用に関して問題はありませんが、安心できるからと言って全ての企業に向いているとは限りません。特に中小企業は、資金調達の申し込みを行う時にリスクが生じる可能性があります。

そこで、この記事ではSMBCファイナンスサービスのファクタリングの特徴や利用する時の注意点について詳しくご紹介していきたいと思います。ファクタリングを利用したいと考えている経営者の方は是非参考にしてみて下さいね。

SMBCファイナンスサービス株式会社の会社概要

SMBCファイナンスサービス
大口取引にも対応しており、説明の必要もないくらいの大手企業、SMBCファイナンスサービス株式会社の会社概要や、ファクタリングサービスの概要についてまずは説明していきたいと思います。公式ホームページに記載されている内容や、実際に利用した方の口コミなどで判明している点などを抜粋して紹介していきます。

会社概要

まずはファクタリングサービスSMBCファイナンスサービスを運営する、SMBCファイナンスサービス株式会社の会社概要から見てみましょう。

会社名 SMBCファイナンスサービス株式会社
貸金業者登録番号 関東財務局長(12)第00191号
本社所在地 東京都港区三田3丁目5番27号 住友不動産三田ツインビル西館7階
資本金 717億5百万円
電話番号 03-5444-1500
FAX番号 03-5444-1551
業務内容 ・決済ビジネス
・ファクタリング
・一括決済サービス
代表取締役 龍田 俊之
HP https://www.smbc-fs.co.jp/index.html

ファクタリングだけではなく、決済ビジネスや一括決済サービスも行っており、717億5百万円という圧倒的な資金力で信頼度は抜群です。全国に店舗を展開しており、もはや日本で知らない人はいないと言っても過言ではない程の大企業となっていますね。

しかし、ファクタリングを利用する方にとっては会社の規模も重要ですが、いくらの売掛金から対応しているのか、どれくらいの期間で審査を受けることが出来るのか、どのようなサービスが提供されているのかが気になるポイントになるのではないでしょうか。

ファクタリングサービス概要

続いてはSMBCファイナンスサービスのファクタリングサービス内容の概要をまとめて紹介していきます。

種類 3社間のみ
手数料(3社間) 1%~5%
手数料(2社間) 対応なし
手数料以外の費用 なし
債権譲渡登記設定 登記保留可能
査定 訪問、電話、ウェブ
審査通過率 70%以上
審査時間 約2週間
現金調達スピード 2週間以上
利用額 1000万円~10億円
必要書類 ・通帳コピー
・決算書(直近のもの)
・請求書
・発注書
・納品書

大手企業は安心して利用できるという大きなメリットがありますが、中小企業が扱っているような少額の取引にはなかなか応じてくれない傾向にあります。また、3社間のみとなる為、売掛先の企業への通知が必要になるというデメリットもあります。他にはどのような特徴があるのか以下で詳しく解説していきたいと思います。

SMBCファイナンスサービスのファクタリングの3つの特徴

ファクタリングの利用を検討する時には、企業が提供しているファクタリングの内容と、自分が求めている条件が合うのかが最重要ポイントになると思います。

そこで、ここからはSMBCファイナンスサービスのファクタリングの特徴についてご紹介していきたいと思います。

大口の取引が多い

SMBCファイナンスサービス

まず、最初に言えることはSMBCファイナンスサービスのファクタリングは中小企業にはあまり向いていません

その理由としては、基本的にほとんどの取引が大口になっており、1000万円以上の売掛債権しか買い取らないという傾向があります。絶対とは言い切れませんが、数万円、数百万円のロッドへは対応はしないケースが多くあります。

しかし、買取にかかる手数料は、民間のファクタリング会社よりも安いですし、取引が可能になれば安心して利用することが出来るメリットがあるので、審査さえ通ってしまえば大幅にキャッシュフローを改善することが可能となります。

また、三井住友銀行との取引を行った経験がある企業は、条件が緩和されることもあるので、あきらめずに審査を申し込んでみても良いかもしれませんね。

幅広いサービスを提供している

SMBCファイナンスサービス

SMBCファイナンスサービスでは幅広い金融サービスを取り扱っており、民間のファクタリング会社では対応していないサービスも多いので、悩んでいる経営者の大きな力になることもあります。SMBCファイナンスサービスで取り扱っている主なサービスは以下の様になります。

  • でんさい
  • 売掛金の回収の依頼のみ
  • 受取手形の買取
  • 国際ファクタリング
  • 売上債権の保証

メガバンクならではのサービスばかりですね。特出すべきは売掛金の回収のみにも対応して知る点だと思います。経営者ならば、時には売掛金回収の依頼だけをしたい状況も出てくると思いますが、対応している企業は少ない為、頭を抱えることもあるのではないでしょうか。

また、でんさいシステムにも対応している為、導入を検討している企業にはおすすめとも言えますね。手形決済や売掛債権と同じメリットを受けられるだけではなく、現金の受け渡しが無い為、紛失や盗難のリスクを軽減出来るので、でんさいの導入をしたいと思っている方は多いと思います。

ノンリコース型を採用している

SMBCファイナンスサービス

多くのファクタリング企業がノンリコースでの取引を実施していますが、このSMBCファイナンスサービスでもノンリコース型が採用されています。

ノンリコースとは売掛債権を売った後に売掛先が倒産したとしても、ファクタリングを利用した企業は支払いをする義務がなくなる為、安心して取引を行うことが可能になります。

売掛債権を売る時のリスクはなくなりますし、ファクタリングを利用するならばノンリコースじゃないとあまり意味はありません。もはや当たり前のようにもなってきましたが、中にはノンリコースに対応していないファクタリング企業もあるので、利用する時には確認を怠らないようにしましょう。

SMBCファイナンスサービスを利用する時の注意点

メガバンク系のSMBCファイナンスサービスは、信頼できる企業ではありますが、利用する時にいくつかの注意点があるので解説していきたいと思います。審査をするだけでもデメリットになることがあるので、しっかりと把握するようにしましょう。

信用情報への影響がある

SMBCファイナンスサービス

SMBCファイナンスサービスに関わらず、メガバンク系のファクタリング会社を利用することで、信用情報へ影響を及ぼしてしまう可能性があります。大手メガバンクでは情報のデータバンクと繋がっている為、ファクタリングの申し込みを行った経歴も信用情報へと残る可能性が高いのです。

銀行への融資申し込みの際にも、信用情報のデータバンクにアクセスをして会社の借り入れ状況や、支払いの経歴などを確認して融資の審査を行っている為、信用情報に傷が付いてしまうと今後の融資が不利に働くリスクもあります。

また、審査の結果に関わらず情報は残ってしまうので、もし仮に審査が通らなかった時には、信用情報を汚すだけで終わってしまうということも考慮して申し込みを行う必要があるのです。

審査結果が出るまでに時間がかかる

SMBCファイナンスサービス

ファクタリングの利用を検討されている方の多くは、出来るだけ早めに資金調達を可能にしたいとお考えだと思いますし、最短で即日、遅くても3日以内に資金繰りが出来るのがファクタリングの強みでもあると思います。

しかし、SMBCファイナンスサービスでは厳重な審査が行われる為、結果が出るまでに平均で2週間以上の期間を要するので、すぐに現金が必要な企業には向いていないのです。

大口取引が多くあるメガバンクならではの特徴ではありますし、大金を扱うので仕方がないことでもありますね。短期での資金調達を求めている方は、別の手段を考えるか、他のファクタリング会社を探す方が早いと思います。

SMBCファイナンスサービスが向いている企業

ここまでご紹介したSMBCファイナンスサービスが提供しているファクタリングサービスの特徴や、注意点を踏まえた上で向ている企業の特徴について解説していきます。利用することが出来ればメリットが多いので、当てはまる企業の方は是非参考にしてみて下さいね。

建築関係の企業

SMBCファイナンスサービス

SMBCファイナンスサービスでは、建築債権を幅広く保証対象にしている為、建築関係の債権をお持ちの企業はファクタリングが行いやすい傾向にあります。国交省制度「下請債権保全支援事業」で保証対象外となる債権も保証となりますし、取り扱う受注債権が、建設工事等関連債権であり、対象現場もしくは対象取引の特定が可能(原則)な債権であれば保証対象債権ともなります。

受注契約毎に保証が可能となる為、契約の取引進捗に合わせて相談に応じてくれるというメリットもありますし、保証の可否もスピーディーに回答をしてくれます。

資金回収のスパンが長い企業

SMBCファイナンスサービス

民間のファクタリング企業に比べると手数料も安く、三井住友銀行から委託されているので安心感も高いのがSMBCファイナンスサービスの特徴でもあるので、資金回収のスパンが長い企業にはおすすめと言えます。

売掛債権のリスクヘッジ、キャッシュフローの改善を長期的に行いたい企業はやはり大手の方が向いていると思います。すぐにファクタリングを行いたい時には向いていませんが、計画的にファクタリングを行いたい時には一度相談をしてみると一気に問題が解決する可能性もありますよ。

まとめ

SMBCファイナンスサービスでは、大手企業を相手に取引を行うことが多いという傾向がある為、中小企業には向いていないとも言われていますが、もし取引を行うことが出来れば、その後は安心して企業運営に全力を注げるようになると思います。

しかし、リスクも生じる為、ファクタリング業者の選定は慎重に行うべきだと思います。このサイトでは、他にもファクタリングを行っている企業の特徴について紹介しているので、合わせて読んでいただければ幸いです。

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