資金ショートの原因と今すぐ対応すべき4つの対策方法

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資金ショート

会社を経営してい方は、「資金がショートしてしまったらどうしよう。」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか?
しかし、実際に資金ショートしてしまった場合に、どういった対処をすれば良いのかご存知ですか?
実は資金ショートとは手元の流動性のある資金が少なくなり、事業資金が不足することを意味します。

資金がショートしたからと言って、直ちに会社が倒産するわけではありません。
しかし、資金ショートを起こせば様々な関係者、従業員との信頼関係も失うことになります。
経営者はこうした事態になる前に手を打たなければなりません。

では具体的に資金ショートを防ぎ、事業を存続させるにはどうすればよいでしょうか?

資金ショートを防ぐには下記の4つのポイントがあります。

・入出金を管理する
・コストの削減
・返済計画の繰延べを交渉
・ファクタリングの利用

当記事では、これらの対策方法について解説するので参考にしてください。

資金ショートの原因1:入出金の管理

資金ショート

資金ショートの原因と考えられるのは支出の増加です。
例えば予期しない出費、つまり工場の機械故障してしまい機械を入れ替えるのに多額の費用がかかる、また取引先の倒産も思わぬ資金ショートにつながります。
商品が思ったように売れずに在庫を抱え維持費などで資金ショートになることもあります。
こうした急な出費や資金繰り悪化に備えるためにはどうすればいいのでしょうか?

資金ショートの対策

故障や事故など急な予期せぬ出費に備えて、資金繰り表で毎日の資金の入出金をチェックすることが重要です。
手元の資金がゼロにならないようにキャッシュフローを意識した事業運営をすることが経営者には求められます。
またいざと言う時に使える積立預金を日頃からするのもいいでしょう。

取引先が倒産した場合には、日本政策投資銀行が用意している貸付金制度があります。
条件がありますが中小企業を救済する融資として利用されます。
またメインバンクに支援を要請する方法もあります。

一番怖いのは取引先が倒産して連鎖倒産を起こすことです。
それを回避する方法として、中小企業倒産防止共済もあります。
毎月掛け金が必要ですが万が一、取引先が倒産したら迅速に融資をしてくれるので中小企業には命綱的な存在です。

また余剰の在庫がある場合は仕入れの停止を断行することで資金繰りの悪化を抑える効果があります。
日頃から在庫管理がしっかりできていることが無駄な在庫を抱えて窮地に追い込まれるのを防ぐのです。

資金ショートの原因2:高コスト体質

資金ショート

次に、競合他社がコストが安い商品を生産し、売り上げが低下してしまい、仕入れ先への支払いが手元資金だけでは足りない場合です。
取引先への支払いが滞れば材料の入庫がストップするリスクもあります。
また従業員への給与の支払いが滞ることにもつながります。
売り上げの低下は資金ショートの大きな原因です。
こうした場合はどうすれば切り抜けられるのでしょうか?

コスト削減の対策

競争力を上げるためにはコスト削減が欠かせません。
コスト削減の主なものには、①人件費②変動費③固定費④赤字事業などがあげられます。

その中で重要なのは目に見えるコスト削減です。
つまりすぐに効果が現れるものを優先的に削減して行くことが重要になります。
まず手をつけるのは資材の購入先の見直しと人件費です。
少しでも安い材料を購入するために材料の購入先の洗い直しをしましょう。

原材料費や仕入原価などの変動費は実は支出の大きな割合を占めるのです。
これを縮小できないか検討しましょう。

次は役員報酬の削減です。
役員自ら身を削ることが社員への示しになります。
社員みんなで一致団結して乗り越えると言う意識を盛り上げることです。
また社員の中で余剰人員は配置転換、シフトの見直し、残業の削減などできるだけ人件費を抑えるようにします。
それでも人件費が抑えられない場合は、残念ながら早期退職などの方法も必要になります。

ただ注意したいのは社員のモチベーションを下げてしまう給与カットは控えることです。
社員の中には将来に不安を感じ退職する者が出てくることになります。
そうした場合に副業の解禁も合わせて行うことで社員の生活への不安を解消することもできます。

事務職と営業職の人件費がありますが、営業職で人件費を削減されれば売り上げが下がるリスクもあります。
ある一定以上の営業成績を残している優秀な営業マンは会社の財産ですから、モチベーションを無くさないようにすることが重要です。

貴重な人材流出は企業にとって生命線を断つ行為に等しいものです。
このように人件費の削減は双刃の剣にもなるので実施する際は注意が必要です。
それ以外の光熱費や社内の備品などの固定費の削減と有効活用はどんどん押し進めましょう。

こうした状況下で赤字事業は企業の業績の足枷になります。
会社の収益に結びつかない資産の売却、個人の資産(ゴルフの会員権・美術品など)売却など、スリム化が企業のコスト削減には大切です。
黒字化している事業を収益の柱として伸ばし、実入のいない事業・研究は中止もしくは一時停止をしなければなりません。

資金ショートの原因3:返済計画の繰延べ

資金ショート

経営が厳しい状況で金融機関からの借入返済は企業にとっては厳しいものです。
銀行借入や取引先への支払いが滞ったらどうすればいいのでしょうか?

返済計画の繰延べ対策

こうした際には取引先金融機関に早い段階で借入金の繰延べ返済を要請しましょう。
そのためには日頃から金融機関との信頼関係を築くことが重要です。
金融機関も貸倒のリスクは負いたくありませんし、返済期間が多少長くなっても資金が回収できる方がメリットも大きいのです。
企業はそのためにはしっかりした経営改革計画を立てて、金融機関に提示することが大切です。

なお手形の不渡りが半年間で2回発生すれば取引先銀行との取引が停止され、否応なく倒産になりますから、資金ショートにならないように日頃から注意をしていく必要が経営者には求められます。

経営改革計画書を作る際に基準になるのは5年以上かけた中長期の返済計画を立てることです。
これは経営状態を回復させて借入金を返済するには5年以上の期間を必要とするケースが多いからです。

その他、社会保険や税金の支払いを待ってもらいましょう。
社会保険料や税金が滞ると差し押さえと言う最悪の事態になりかねません。
工場であれば大切な作業用機械も差し押さえられることになるのです。
そうなれば企業としての信用も失う可能性があります。
丁寧に説明をして分割払いや一時保留など相談に応じてくれますので問い合わせてみましょう。

取引先の中には支払いを猶予してくれるところはないか、あれば真っ先に交渉をしていきましょう。
その際のポイントは相手先の財務内容が良さそうな取引先を選ぶことです。
支払いを待ってもらっても取引先のインパクトが比較的小さいからです。
交渉をする際は資金繰り表を持って説明を丁寧にすることが求められます。
場合によっては、長年取引してきた関係が壊れる可能性もあります。
その時は代わりになる取引先を確保しましょう。

資金ショートの原因4:ファクタリングの利用

資金ショート

資金ショートに黒字倒産があります。
会社は黒字で経営上問題なさそうですが、売掛金が未回収のため、手持ちの資金が底をついてしまう状況です。
売掛金は商品販売による代金の受け取る権利をいいます。
現金取引をする企業は少なく、
大手になれば代金を指定期日で一旦締めて、翌月振り込みで支払うケースが多いのです。
数ヶ月も先に代金を回収するとなると企業にすればその間の資金繰りが重要になります。
資金ショートが発生しそうな時に売掛金がまだ回収できない時はどうすればいいのでしょうか?

ファクタリングの利用

資産の現金化同様に、売掛金をファクタリング専門会社に売却することで資金に変えることが可能になります。
銀行借入が厳しい時に大変有効です。
ファクタリング専門会社は未回収の売掛金を専門に買い取る会社で、中小企業の資金調達方法として国も認めています。

取引先の経営が思わしくなく売掛金の回収の目処が立たない場合も積極的にファクタリング会社を利用したいものです。

銀行でのビジネスローンは普通1000万円前後ですが、ファクタリングを使えば数千万の借入ができるようになります。
またファクタリングのメリットは金融機関の信用情報に影響しないことです。
ファクタリングで資金を調達すればビジネスローンと異なり会社の負債にはなりません。
また平均2~3日で現金が調達可能です。
返済義務もローンと違いありません。

一方でデメリットはファクタリングには手数料が売掛金の10%~30%程度かかる点です。
つまり売掛金がその分減額されてしまいます。
また、取引先によっては登記を確認するなどすれば、その会社が売掛金を売却することで資金繰りをしていることが知られる可能性もあります。

まとめ

資金ショート

当記事では、資金ショートを起こさないための対策やポイントについて解説しました。

資金ショートを起こさないポイントとして、基本的に下記の4つあることは覚えて起きましょう。

・入出金を管理する
・コストの削減
・返済計画の繰延べを交渉
・ファクタリングの利用

そして、資金ショートをしないためには落ち着いて、早く現状を正確に把握すること、手元資金を増やすことです。
目先の手段としてではなく、資金繰り表を作り毎日資金管理をしっかりすることが大切です。
そうすれば資金ショートになるまで気づかなかった、あるいは対策が立てられなかったことなどは避けられるでしょう。

また、取引先金融機関や仕入れ先などとの信頼関係を日頃から築いておけば、いざと言う時に融通がききます。

最後に、資金ショートが起こりそうな時は行政書士や中小企業診断士などに早めにサポートしてもらい的確なアドバイスを受け、万が一の事態にならないようにしましょう。

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