今回は、政府が消費税増税に伴い、消費者の負担を減らすために実施された「プレミアム付商品券」についてご紹介します。
消費税の引き上げで家庭への負担を少しでも下げるために、政府は3つの対策を実施しました。
その3点は、「軽減税率制度」「キャッシュレス決済に対するポイント還元制度」「プレミアム付商品券」です。
プレミアム付商品券には、購入するためにルールが細かく制定されており、国民の全員が利用できるものではありません。
特定の条件を満たした家庭のみが購入できる商品券です。
プレミアム付商品券は同等の金額の商品券を安く購入することができて、実質25%もお得になる商品券です。
それでは、プレミアム付商品券について詳しく解説します。
プレミアム付商品券とはなに?
プレミアム付商品券という言葉を初めて聞いた方もいると思いますので、簡単に説明させていただきます。
プレミアム付商品券とは、消費税の税率が上がり各家庭の負担を少しでも緩和させようと政府が全国に発売した商品券です。
しかし、国が発行しているとはいえ国民の全員が購入できるものではありません。
条件には、住民税非課税の方や小さな乳幼児のいる子育て世帯に対して実施されている商品券です。
その商品券の特徴は、実質25%もお得に買物ができる商品券になっています。
またプレミアム付商品券の有効期限は、2020年3月31日まで有効です。
小さなお子様がいる家庭では、25%もお得に買い物ができますので、有効活用すれば家計を助けることができますので、ぜひ活用してください。
また、利用できる場所に関しては、地域の幅広い店舗で日用品などを購入する時に利用ができます。
プレミアム付商品券を購入できる人の条件
2019年度に発行されるプレミアム付商品券は、購入できる方の条件が決まっています。
条件の基本的な分類は、大きく分けて2通りになります。
それは、住民税非課税の方と子育て世帯の方です。
細かい条件がありますので、必ず下記内容を確認してみてください。
住民税非課税の方の基準と条件の概要
まず1つ目の条件として2019年度に住民税が課税されていない方になります。
簡単に説明すると、2018年の給与所得の収入が下記の水準以下の方になります。
■ 単身100万円
■ 夫婦156万円
■ 夫婦子1人205万9000円
■ 夫婦子2人255万9000円
また、公的年金受給者は下記の通りです。
■ 単身で65歳以上の方は155万円
■ 単身で65歳未満の方は105万円
■ 夫婦 65歳以上の方で211万円
■ 夫婦 65歳未満の方で171万3000円
という基準になります。
この基準は、東京23区における非課税の限度額です。
扶養の範囲内でパートをしている妻、子どもの扶養に入っている高齢の親など、住民税が課税されている方に扶養されているご家族は対象になりませんので注意してください。
また、生活保護の受給者も受給非対象になります。
上記の参考金額はあくまで東京23区の基準なので、お住いの地域でご確認してください。
お住まいの場所によっては、住民税の非課税額が異なることもあります。
子育て世帯の条件と概要
次に説明するのは、子育て世帯の条件と概要になります。
まず、細かい条件として2016年4月2日~2019年9月30日までに生まれた子供がいる家庭が対象になります。
その中で、0才児から学齢3歳までの子供の人数 × 2万円分が購入できる最大金額です。
子供に対して一人2万を購入できますので、例えば対象の子供が二人いる家庭は4万円の商品券を購入が可能になります。
そして、2万円の商品券には5000円(25%)の付加価値が付きますので計1万円分のお得になるという事です。
これは、小さな子どもがいる家庭には、非常に助かる助成内容だと思います。
プレミアム付商品券の購入方法するまでの手順は?
次にプレミアム付商品券を購入するまでの流れを説明します。
プレミアム付商品券は上記のように家庭へ政府から郵送されるものではありません。
条件に適合している方が、自宅に郵送されてくる申請書を記入し御自身で申請を行い、指定の場所で購入する制度です。
購入の申請期限、販売期間、場所など、お住まいの市町村で異なりますので、事前に調べて購入する必要があります。
申請書類が万が一届かない場合は、市町村に問い合わせてください。
申請が完了すると、購入引き換え券が自宅に届きます。
自宅に届いた「購入引換券」「購入のための代金」「本人確認書類」を用意し、市区町村の指定する窓口で購入してください。
一度に2万5,000円の限度額までまとめて購入することもできますが、5,000円単位で分割購入することもできます。
購入可能期間は、2019年10月から2020年2月頃までになりますので、気をつけてください。
プレミアム付商品券を利用する時の注意点
プレミアム付商品券を入手したら、加盟店で利用が可能になります。
加盟店は、全てのお店が対象になるわけではありません。
普段買い物をする場所で分からない場合は店員の方にプレミアム付商品券が利用できるのかを確認しましょう。
また、商品券利用には細かい注意点がありますので説明します。
プレミアム付商品券は、当然のことながら他の人への転売や現金との引き換えはできません。
また、プレミアム付商品券を利用時にはお釣りが出ませんので注意してください。
さらに、プレミアム付商品券は、有価証券、商品券、ビール券、図書カード、切手、はがき、印紙、プリペイドカード等の換金性の高いものには利用ができません。
あくまで、消費税の負担を小さな子どもがいる家庭に負担させないものなので、ルールはしっかり守りましょう。
購入する前に、事前の計画をしっかりしたうえで、検討してください。
プレミアム付商品券使用期限は2020年3月31日まで
購入したプレミアム付商品券には、使用可能期間があります。
使用可能期間は、消費税引上げの10月1日から2020年3月31日までの最大6カ月です。
しかし、細かい使用可能期間は市区町村が定めるので、ご自身の居住エリアで確認をしてください。
プレミアム付商品券の金額と種類
最低販売額4000円(額面5000円)を最高2万円(額面2万5,000円)まで購入可能です。
プレミアム付商品券は500円単位で分かれていますので、なるべくお釣りが出にくいようになっています。
プレミアム付商品券が使える場所はどんな所?
プレミアム付商品券は、生活に必要な日用品の購入を補助するために発行されたものになります。
そのため、自宅付近のスーパーマーケットやコンビニや衣料品店でも利用ができます。
しかし、その店舗が加盟店になっていることが条件です。また、プレミアム付商品券を使用できるのは住んでいる市区町村内にある加盟店に限られます。
また、上記でも説明しましたが、市区町村によって異なりますが商品券には有効期限がありますので注意しましょう。
プレミアム付商品券を賢く使う方法を紹介
プレミアム付商品券は、25%もお得になることから利用方法では非常に安く購入できます。
しかし、プレミアム付商品券を購入する時に気をつけないと、無駄になってしまい購入するより損をしてしまいます。
そのためにも、しっかりとした計画が必要になります。
下記にオススメの利用方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
購入する枚数(金額)を明確にする
このプレミアム付商品券は25%安くなることは事実ですが、購入するものも特にないのに多く購入してしまうと逆に損してしまいます。
基本的に購入可能な方が、最大枚数を購入すると思いますが利用目的をしっかり確認した計画が必要です。
例えば、同じトイレットペーパーを購入するのに、350円の商品よりも特売で280円で購入できる場所を探せばもっとお得になります。
しかし、その安くなる場所にこだわっていると期限を過ぎてしまう事があります。
その点をしっかり踏まえて、調整しましょう。
プレミアム付商品券を購入する前に買うものが決まっている
効率の良い買い方は、家庭でも多く消費するものを購入するのがオススメです。
例えば、子供の紙オムツやティッシュなどの日用雑貨になります。
小さい子供がいることが前提としたプレミアム付商品券なので、オムツは必ず必要な生活用品だと思います。
ご自身の家庭で一番多く購入できる枚数を購入したら、絶対に利用するものを安い特売の日に合わせて、早い段階で商品券を使い切るのがオススメです。
また食料などを検討している方なら、お米や水などの絶対に必要なものを購入することで無駄なく利用できると思います。
ご家庭で絶対に必要なものをピックアップして検討すると良いでしょう。
まとめ
今回は、政府が消費増税とともに補助金として発行したプレミアム商品券を説明しました。
プレミアム商品券には、対象者が決まっており、購入するにも細かい条件と申請が必要になります。
また、プレミアム商品券には有効期限が存在していますので、得に必要なものが無い家庭には無理に購入する必要もないと思います。
せっかく買ったのに使うのを忘れてしまったり、お釣りが出ないから利用が不便であまり使うこともなく期限がきてしまったなんてこともおきます。
そもそも、必要なものが無いのにプレミアム商品券を購入してしまったら、25%お買い得だとしても購入代金はマイナスになってしまいます。
使用期限は6ヶ月もありますのでご自身の家庭で必要な量を計算して購入するのが良いでしょう。
また、絶対に多く使うものに購入費用を充てるのが効果的な使い方ではないでしょうか。
このような、小さな子供がいる家庭や高齢者の家庭には政府が期間限定で発行する助成制度が発表されますので、常に情報のアンテナを張っておくと良いでしょう。
ぜひこの記事を参考にプレミアム商品券を検討してみてください。