ヌートリアの被害を減らす3つ対策や奨励金制度について解説

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補助金 ヌートリア

有害鳥獣に指定されているヌートリアという動物をご存知でしょうか?
カピバラのような可愛らしい見た目とは裏腹に、せっかく育てた農作物を食べてしまう農家にとっては天敵のような存在です。
農作物を守るために、カメラや柵、罠などを設置してなければならなくなってきますが、それらの設置にも費用がかかり、農家の方も全てを設置するのにも一苦労です。
しかし、ヌートリアを駆除した場合、地方自治体によっては「報奨金」が補助されることがあります。
「報奨金」が手に入ればヌートリア駆除のために設置した機器の費用をまかなえるかもしれません。
そこで、当記事ではヌートリアの特徴や生態、報奨金について、ヌートリアの駆除方法や注意点を解説していきます。

ヌートリアとは?

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ヌートリアは外来種で、もともと日本にいない動物でした。
では、なぜ現在になってヌートリアによる農作物の被害が増えているのでしょうか?
実は、ヌートリアは第二次世界大戦中に軍用の毛皮を作るために外国から輸入され、1家に1頭いるほど、数多く飼育されていました。
しかし、第二次世界大戦終戦後、軍用の毛皮の需要が減ってしまい価格が暴落したため、多くの方が自然に放ったことから日本各地で繁殖し続け現在の状態になっています。
現在では、中部地方の一部と近畿や中国地方で生息が確認されていますが、農家の方は未だに被害に悩まされている方も少なくありません。

ヌートリアの生態や特徴

ヌートリアの原産国はチリやブラジルなどの南アメリカでカピバラに非常に似ています。
大きさは40cmから70cm程度で、カピバラとは違い長い尻尾が特徴的です。
ヌートリアによる農作物の被害がなくならないのには、繁殖能力の高さにあります。
ヌートリアは1年を通していつでも繁殖を行うことが可能な動物で、1年で5,6匹出産します。また、生まれてから約3ヶ月程度で繁殖可能時期になってしまうので、次々と繁殖し被害をへらすことが難しくなっています。
ヌートリアは物を噛む力が非常に強く、そのため農作物などの柔らかいものは兵器で噛みちぎってしまいます。

ヌートリアによる被害

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ヌートリアによる農作物の被害は、単純に農作物を食い荒らすだけではありません。
たしかに、農作物への被害総額はおよそ1億円にのぼると言われており、農家にとっては大打撃です。
ヌートリアは生態上、水辺に巣穴を作ります。
例えば、土手や堤防に巣穴を多くの巣穴を作られてしまったらどうなってしまうでしょう?
最悪の場合、堤防が決壊したり、落盤したりと放っておくと非常に危険になってきます。

また、ヌートリアは基本的に草食動物ですが、「貝」や「小魚」を餌にすることがあります。もし、ヌートリアよって「貝」などが食べられてしまうと生態系が崩れ、農家だけでなく日本全体の生態系を壊してしまう可能性があるのです。

ヌートリア駆除の奨励金

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ヌートリアによる農作物の被害を減らすために、資金を使い、対策を行っている農家も少なくないでしょう。
しかし、対策を行うと、それなりに費用がかかってしまうのも事実です。
実は、そんな対策費用の助けになる捕獲奨励金が自治体ごとにだしているのです。
自治体によって、捕獲奨励金の額は異なりますが、対策を行ってヌートリアを駆除して捕獲奨励金をもらいたいのであれば捕獲奨励金制度を実施している自治体へ申請してください。

例えば岡山市の場合、ヌートリアの捕獲・駆除によって「有害鳥獣捕獲奨励金:2,000円」「捕獲促進奨励金:1,000円」が補助されます。

しかし、単純にヌートリアを捕獲・駆除したからと言ってすぐに貰えるものではなく、捕獲したヌートリアの体にスプレーで線を書いたり、ヌートリアの右の横腹が見えるように写真を取ったり、いくつかの書類を提出しなければなりません。

要件を満たすためには、それなりの準備が必要で手間になってはしまいますが、ヌートリア対策を行っている方であれば、対策費用の助けにもなるので、ぜひ捕獲奨励金制度を受給しましょう。

ヌートリアの対策方法

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ここまでで、ヌートリア駆除のための対策を行って捕獲奨励金を受給したいと思った方もいるでしょう。
そこで、ヌートリア駆除で活用できる主な対策方法を紹介していきます。

自動撮影カメラの設置で出現場所や行動を把握

まず、ヌートリアの駆除をするためには出没場所や行動パターンを把握する必要があります。
そのために使えるのが「自動撮影カメラ」です。
自動撮影カメラの設置によって、ヌートリアの出没場所や行動パターンを把握することによって、その場所に適した罠や対策を行うことができます。
写真だけが撮れるものや、白黒のみの撮影、夜間撮影可能など、機器によって性能は様々になりますが、安いものであれば20,000円程度、高いもので100,000円程度で販売されています。
決して安いものではありませんが、ヌートリアによる農作物の被害を減らすための第一歩となる対策と言えるでしょう。

電気柵を設置してヌートリアを気絶させる

様々な対策方法がありますが、ヌートリアを捕獲するために「電気柵」を設置する農家も少なくありません。
ヌートリアの対策方法としては王道ですが、電気柵にヌートリアが触れると電気が流れ、気絶させることができます。
もちろん、気絶させたヌートリアを捕獲して駆除することも可能ですが、万が一、意識を戻して逃げてしまったとしても、その「感電」を経験したヌートリアは電気柵に恐怖心が芽生え、近寄りにくくなるでしょう。
また、電気柵の設置後は草木が触れないように手入れする必要がありますが、電気柵は単純な作りなので壊れにくく、経済的に対策できる手段の一つです。

箱罠を使い捕獲して駆除する

ヌートリアを捕獲・駆除して捕獲奨励金の補助を受けたいのであれば「箱罠」もおすすめです。
先程紹介した「自動撮影カメラ」で出没場所や行動パターンを把握できたら、その場所に「箱罠」を設置してください。
箱罠に餌を仕掛け、蓋を開けた状態で設置しておくとヌートリアはそれに向かって入ってくるでしょう。
また、ヌートリアは比較的警戒心の低い動物のため、箱罠でも簡単に駆除できます。
箱罠は大きさや形は様々ありますが、ヌートリアが入る箱のサイズであれば、どれを利用しても問題ないでしょう。
金額的には10,000円から50,000円程度と、他の対策方法と比べても低金額で対策を行えるのも魅力の一つです。

ヌートリア駆除の注意点

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捕獲奨励金のために、ヌートリアを捕獲・駆除するには気をつけなければいけない注意点があります。
ヌートリアは鋭い爪な強い歯をもっているので怪我にも注意しなければいけませんが、知識なくヌートリアの駆除を行うと法律にも触れる可能性があります。
そこで、こちらではヌートリア駆除の捕獲奨励金を貰うたてにも覚えなくてはならない注意点を解説するので参考にしてください。

捕獲する際には噛まれないように注意

ヌートリアの捕獲方法は様々ありますが、特に箱罠を利用する際は革製の手袋を装着するなど、万が一に備えてください。
基本的にヌートリアはおとなしい動物ですが、箱に閉じ込められたり危険を察知すると鋭い爪で引っ掻いてきたり噛みつくこともあります。
ヌートリアの噛む力は想像以上に強く、指を噛まれてしまうと、骨ごと噛みちぎられるので注意してださい。
箱罠にかかったヌートリアを興味本位で素手で触るのは非常に危険です。

箱罠を利用する際は必ず自治体へ申請をする

基本的にヌートリアを箱縄で捕獲・駆除するためには狩猟免許が必要です。
また、ヌートリアを箱罠を使って駆除できるのは冬だけになっています。
その理由として、ヌートリアは「鳥獣保護管理法」によって保護されている動物で「狩猟鳥獣」にも該当するので、箱罠を利用する際は必ず事前に自治体へ申請しなければいけません。
そのため、狩猟免許を持っていない方が箱罠を利用することはできませんし、冬以外の季節に捕獲・駆除をすることもできないでしょう。

狩猟免許がなくても駆除できる自治体がある

ヌートリアの捕獲・駆除には狩猟免許が必要となりますが、自治体によっては「狩猟免許」がなくても箱罠を設置し、捕獲・駆除ができる自治体があります。
ただし、誰でも捕獲・駆除ができるわけではなく、ヌートリアを含む特定外来生物に関する動物の駆除の講習を受け「捕獲従事者」の資格を摂る必要があります。
また、ヌートリアを捕獲・駆除する場合には適切な処置方法が定められており、運搬や飼育は禁止されているのです。
自治体によっても駆除方法などが若干異なる場合があるので、対処方法については自治体に必ず確認してください。

ヌートリアは駆除後の対策も大切

ヌートリアを捕獲・駆除してそれで終わりではありません。
ヌートリアを一時的に駆除したとしても、繁殖率が高いため、継続して対策を行わないと再びヌートリアによる農作物の被害を受けてしまう可能性があります。
それを防ぐためには、1回の捕獲や駆除ではなく、継続的に対策を行う必要があります。
捕獲・駆除を行えばいっときの間は被害が減るかもしれませんが、少しすると別の場所からヌートリアが集まり、再び農作物を荒らしてしまうかもしれません。
そのため、捕獲・駆除を行った後は、電気柵やカメラを設置するなどをして継続てき対策を行ってください。

まとめ

補助金 ヌートリア

以上、当記事ではヌートリアの捕獲・駆除で貰える奨励金について解説しました。
ヌートリアは農作物を荒らす農家の天敵と言える存在です。
しかし、そのヌートリアを捕獲・駆除するための設備を準備するのにも少なからず費用がかかってしまうのも事実です。
そんなときには、ぜひ自治体で実施されている奨励金制度を活用しましょう。
自治体によっては、捕獲・駆除を行った場合、奨励金が貰え、捕獲・駆除のために設置した設備費用を少なからず助けになるでしょう。
ヌートリアの農作物の被害が悩まされている農家の方はぜひ当記事を参考にしてください。

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