新潟市は本州日本海側で人口が最大の都市で、日本一長い川・信濃川があることでご存知の方も多いと思います。
新潟と言えばお米・お酒・お魚のイメージが大きいですが、それだけにはとどまらないご当地グルメで新潟市はあふれています。
また新潟市では、助成金や補助金が設けられており、県民や企業に対して支援を行っています。
こちらの記事では、2020年の新潟市で利用できる助成金や補助金を一覧としてまとめましたので、お役に立てて頂けたら幸いです。
新潟市健幸すまいリフォーム補助金
この助成事業は、介護・支援を要する高齢者(65歳以上)がいる世帯に対し、住宅をその高齢者に適するようにリフォームを行う場合、費用の一部を助成して高齢者の自立の助長や、その家族等の介護者の負担軽減を図るものです。
補助対象事業
新潟市健幸すまいリフォーム補助金の補助対象事業の条件は次の通りです。
・高齢者本人が現に居住しているか、もしくは工事完了後すみやかに居住する住宅。
借家の場合は、家主等の承諾が必要。
補助対象者
新潟市健幸すまいリフォーム補助金の補助対象者は新潟市内に住所を有し、次に該当する世帯が対象となります。
・要支援または要介護1~5の介護認定を受けた高齢者がいる世帯で、世帯員の前年の収入合計が600万円未満の世帯
・過去に『高齢者向け・障がい者向け住宅リフォーム助成』を受けたことがない世帯 (助成は一世帯につき一回のみ)
・子育て・高齢者支援健幸すまいリフォーム助成事業との併用不可
補助対象経費
新潟市健幸すまいリフォーム補助金の補助対象経費は次の通りです。
・ 浴室、トイレ、玄関、台所、廊下、階段、居室、洗面所、玄関先等で、手すりなど高齢者の日常生活の改善に直接かかわる改造工事を行う場合、対象となります。
・ 既存の住宅内の改修を対象とし、新築工事や増築となる工事は対象になりません。
また借家の場合は共用部分の工事は除きます。
〇介護保険住宅改修費給付との併用ができます。給付対象工事が20万円を超えた場合は,超えた額を助成の対象とします。また給付を使わず助成制度のみ利用も可能です。
補助金の額
新潟市健幸すまいリフォーム補助金の補助金の額は以下の表の通りです。
【助成額】
世帯区分 | 助成率 | 助成限度額 |
生活保護世帯 | 100% | 30万円 |
所得税非課税世帯 | 75% | 22.5万円 |
所得税課税世帯 | 50% | 15万円 |
※助成対象経費に助成率をかけて,助成限度額を下回る場合は低い方の金額となります。
新潟市自治会等防犯灯補助金
新潟市では、自治会・町内会またはその連合組織、地域コミュニティ協議会が、当該地域内及び当該隣接地域の夜間における犯罪を防止し、明るく住みよいまちづくりを目標として自主的に設置管理する防犯灯を対象に、電気料の一部を補助しています。
補助対象事業
補助金交付の対象とする防犯灯及び専用柱は、次のいずれかに該当する場合とします。
1 防犯灯設置
(1)既設防犯灯から直線で25メートル以上の距離に設置する防犯灯。
(2) 既設の防犯灯から25メートル未満の距離であっても、その照明効果が及ばない地点に設置する防犯灯。
(3) 既設の防犯灯のうち設置から5年以上が経過し、前各号の地点において取替を行う防犯灯。
(4) 防犯灯を取り付ける工作物がないため設置又は取替を行う専用柱。
(5) 市長が特に認める場合。
2 防犯灯電気料
(1) 自治会等が維持管理している防犯灯で9月分の電気料を負担している防犯灯。
補助対象者
新潟市自治会等防犯灯補助金の補助対象者は以下の通りです。
・防犯灯を設置又は電気料を負担する自治会等
補助対象経費
新潟市自治会等防犯灯補助金の補助対象経費は以下の通りです。
・防犯灯を対象にした設置費及び電気料の一部
補助金の額
新潟市自治会等防犯灯補助金の補助金の額は、自治会等が維持管理している防犯灯で、9月分の電気料を支払っているものを対象としています。
補助額は、9月分電気料単価の6か月分(年間電気料金の2分の1相当)、環境配慮型防犯灯は12か月分(年間電気料の10分の10相当)です。
ただし、1灯当たり5,000円を限度とし、100円未満の端数を切り捨てた金額となります。
年度途中の新規設置・廃止により、LED防犯灯の電気料が年額に満たない場合は、2分の1の補助率となります。
地域活動補助金
新潟市では、地域のみなさんによる自主的・主体的なまちづくり活動の取り組みの促進を図り、豊かな地域社会を実現するために、地域課題の解決を図る活動などに補助金を交付します。
補助対象事業
地域活動補助金の補助対象事業は以下の三点、並びにA~C型事業です。
⑴地域課題の解決を図る年度内に複数日実施される継続的な活動事業で、重点分野(地域福祉、教育、防災・防犯、環境美化、地域計画策定、人口減少対策)に該当する事業(A型事業)
⑵地域コミュニティ協議会広報紙発行事業(B型事業)
⑶地域課題の解決を図る年度内に複数日実施される継続的な活動事業で、重点分野に該当しないもの又は年度内に1日程度実施されるイベント等の事業及びその関連事業(C型事業)
補助対象者
地域活動補助金の補助対象者は以下の3つの団体です。
⑴地域コミュニティ協議会
⑵自治会
⑶その他の団体(老人クラブ、PTA、NPO等の営利を目的としない団体)
補助対象経費
地域活動補助金の補助金の対象となる経費は概ね次のとおりです。
・報償費:講師等謝礼(1回・1人5万円以内)
・旅費:事業従事者の移動費用(バス、電車などの必要最小限経費)など
・消耗品費:1品3万円未満の物品(事務用品、コピー用紙などの消耗品)
・食糧費:補助金総額の10分の2以内で、かつ1回あたり1人1,000円以内
・印刷製本費:チラシ・パンフレット印刷、会議資料印刷など
・通信費:郵便料金など
・保険料:イベント保険掛金(行事等の開催時) ボランティア保険掛金など
・賃借料:講演会、イベント等の開催会場の使用料金、機器や物品の借上費など
補助金の額
地域活動補助金の補助金の額や、補助率は以下の通りです。
・限度額:地域コミュニティ協議会、自治会・・・1事業あたり20万円
その他の団体・・・1事業あたり10万円
・A型事業 補助率10分の10
・B型事業 補助率4分の3
・C型事業 補助率2分の1
ただし、地域コミュニティ協議会については、下記に掲げる額を限度額とします。
・2つ以上の小学校区で構成:40万円
・2つの地域コミュニティ協議会が合同で事業実施:40万円
・3つ以上の地域コミュニティ協議会が合同で事業実施:60万円
新潟市着地型観光創出支援事業補助金
新潟市では、食、酒、文化など、本市の魅力ある素材を活用した着地型観光の充実を図ることで、旅行者の満足度の向上やさらなる誘客につなげることを目的とし、着地型観光の創出に要する費用の一部を補助します。
補助対象事業
新潟市着地型観光創出支援事業補助金の補助対象事業は次の通りです。
・新潟市での食、酒、文化など活用し、観光客の誘致を促すための事業。
補助対象者
補助対象事業の補助対象者は以下のような事業者です。
・補助金等交付申請書の提出があった事業者。
補助対象経費
新潟市着地型観光創出支援事業補助金の補助対象事業を実施するために直接要する経費は、以下のものです。
・備品購入費(価格が30,000円以上の物品)
・消耗品費(価格が30,000円未満の物品かつ、補助対象事業の用に使用したことが明確に区分され、かつ金額が特定できる場合に限定)
・印刷製本費(パンフレット等の広報資料作成費、初回作成分に限定)・委託費・その他市長が必要と認める費用
補助金の額
新潟市着地型観光創出支援事業補助金の補助金の額は以下の通りです。
補助額:100万円
補助率:1/2 (1事業・1事業者:上限100,000円)
新潟市地域の茶の間支援事業
新潟市では、子どもから高齢者まで、障がいのあるなしに関わらず誰もが参加できる居場所である「地域の茶の間」の運営に係る経費の一部を助成します。
住み慣れた地域で誰もが安心して暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステム構築の一環として、「地域の茶の間」を拠点に、支え合い・助け合う地域づくりを進めています。
「誰かと話がしたい」、「誰かの役に立ちたい」、「世代を超えて交流しよう」という声に応えて行う、「地域の茶の間」の開催を支援します。
補助対象事業
助成の対象となる活動の要件は次のとおりです。
(1)月1回以上定期的に開催し、参加者がおおむね10名以上の地域の茶の間
(2)週1回以上定期的に開催し、高齢者の参加者がおおむね10名以上の地域の茶の間
(3)週1回開催への移行応援制度
月2回以上定期的に開催し、参加者がおおむね10名以上の地域の茶の間
※3年以内に週1回以上開催することが見込まれることが条件となります。
補助対象者
新潟市地域の茶の間支援事業の補助対象者は、地域の茶の間を運営する個人又は団体のうち、次に掲げるすべてを満たすものです。
⑴ 市内に主たる活動拠点を有すること
⑵暴力団又は暴力団員でないこと
⑶暴力団又はその構成員若しくは暴力団の構成員でなくなった日から5年を経過していない者の統制の下にある個人又は団体でないこと
補助対象経費
新潟市地域の茶の間支援事業の助成対象経費は以下の通りです。
(1) 報償費(講師謝礼等)
(2) 消耗品費 地域の茶の間で利用する物品等で,1品当たり3万円未満のもの。
(3) 食糧費 茶話会等で飲食する茶菓子等の加工不要なもの(アルコール類及び弁当等、専ら飲食を主目的とするものを除く)
(4) 印刷製本費
(5) 光熱水費
(6) 賄材料費
(7) 役務費(通信費・保険料等)
(8) 会場使用料・家賃
(9) その他地域の茶の間の運営に必要と認められる経費
補助金の額
助成額は、地域の茶の間の開催頻度に応じ、以下の通りとなります。
開催頻度 | 助成限度額(1団体当たり) |
月1回 | 2500円×開催月数 |
月2回以上 | 5000円×開催月数 |
新潟市まちなみ整備なじらね協定促進事業助成金
近所のみなさんで行う独自の魅力あるまちなみづくりに向け、ルール(協定)を決めて、住宅や店舗併用住宅などの改修を実施しようとする取り組みがあります。
新潟市では、その取り組みを促すため、ルールの検討など計画作成の費用や、改修などに掛かる費用の一部を助成しています。
補助対象事業
新潟市まちなみ整備なじらね協定促進事業助成金の対象となる協定の内容は、3軒以上の住宅や店舗併用住宅などの所有者等で結ぶ協定で、主として下記の事項が定められている必要があります。
・建築物等に関する基準(屋根、外壁、門、かきね、柵、看板等の構造、形態、意匠などに関すること)
・協定の区域
・協定の期間
補助対象者
下記のいずれかに該当すると認められた地域が対象となります。事前に市にご相談ください。
・地域の歴史、伝統、文化、風情等が感じられるまちなみが残っている地域
・日常的に人通りやにぎわいの見込める地域(駅周辺や商店街など)
補助対象経費
新潟市まちなみ整備なじらね協定促進事業助成金の対象経費は以下の通りです。
・基本計画作成:皆さんの意向調整と基本計画図の作成に要する費用
・建築物工事:住宅や店舗併用住宅などの屋根、外壁、雁木などの改修工事に要する費用(道路等に面する部分を対象とする。)
・工作物工事:門、塀、かき又は柵の築造又は改造(改造に伴うブロック塀の撤去を含む。)、看板などの整備に要する費用(道路等に面する部分を対象とする。)
補助金の額
新潟市まちなみ整備なじらね協定促進事業助成金の助成金額は、以下の表を参照にしてください。
助成対象事業 | 助成率 | 助成金限度額 |
基本計画作成 | 2分の1 | (1地区あたり)
15万円以内 |
建築物工事 | 2分の1 | (1軒あたり)
50万円以内 |
工作物工事 | 2分の1 | (1軒あたり)
25万円以内 |
まとめ
2020年の新潟市で活用できる5つの助成金や補助金となる「新潟市健幸すまいリフォーム補助金」「新潟市自治会等防犯灯補助金」「地域活動補助金」「新潟市着地型観光創出支援事業補助金」「新潟市地域の茶の間支援事業」「新潟市まちなみ整備なじらね協定促進事業助成金」を一覧にして解説してみました。
新潟市では住宅のリフォームやバリアフリー化などの補助金・助成金が多く、お年寄りなどにやさしい家に改築することを促す政策がとられています。
新潟市は名産の米、お酒などを海外に広めようとする取り組みもなされており、さらに発展していくと思われます。
また、これらの補助金・助成金は申請期限があり、その期限に遅れると申し込めなくなってしまうので、注意が必要です。