難防除雑草の資金調達|令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業の2つの取組を紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

国産乳製品等の市場を維持し、さらに拡大をしていくためには飼料のコストを低く抑えることはもちろんのこと、「総合的なTPP等関連政策大綱」に沿った自給飼料の一層の生産拡大と高品質化を進めていくことが必要となります。

しかし、近年においては、ドウフォックステイル等の特に防除の難しい難防除雑草が草地に侵入しており、悩んでいる酪農経営者や農業団体は多いいのではないでしょうか?

牧草の品質・収量に大きな影響を与えることから、早期に防除を進めることが不可欠です。

このような状況を踏まえて、農林水産省では「令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業」を設けました。

防除の難しい難防除雑草の駆除技術の実証や、TMRセンターにおけるTMR生産のための難防除雑草駆除の取組、良質粗飼料の増産・供給、飼料自給率の向上等を支援している事業となっていますので、積極的にご活用ください。

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業の2つの事業

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

草地難防除雑草駆除技術実証事業は、特に防除の難しい難防除雑草の駆除技術の実証や、TMRセンターにおけるTMR生産のための難防除雑草駆除の取組を緊急に推進し、良質粗飼料の増産・供給、飼料自給率の向上等を図ることを目的とした事業です。

難防除雑草駆除計画を策定し、同計画に基づき行う高位生産草地への転換や駆除対策の活用・普及等に必要な取組について、補助金を交付しています。

草地難防除雑草駆除技術実証事業には、「草地難防除雑草駆除技術実証事業」と「高品質TMR供給支援対策事業」の2つの事業があります。

次に、「草地難防除雑草駆除技術実証事業」と「高品質TMR供給支援対策事業」について、詳しく見ていきましょう。

◆草地難防除雑草駆除技術実証事業
・難防除雑草駆除技術の実証
・TMR生産のための難防除雑草駆除

◆高品質TMR供給支援対策事業
・調査分析
・TMR原料となるサイレージの品質改善対策
・事業推進

草地難防除雑草駆除技術実証事業

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

草地難防除雑草駆除技術実証事業は、特に防除の難しい難防除雑草の駆除技術の実証や、TMRセンターにおけるTMR生産のための難防除雑草駆除の取組を緊急に推進し、良質粗飼料の増産・供給、飼料自給率の向上等を図る事を目的として設けられた事業です。

草地難防除雑草駆除技術実証事業では、「難防除雑草駆除技術の実証」と「TMR生産のための難防除雑草駆除」の2つの取組が補助対象となります。

難防除雑草駆除技術の実証

難防除雑草駆除技術の実証の事業内容は、下記の4つの取組となります。

①難防除雑草駆除計画の策定及び対策の活用・普及
・農業者団体が行う難防除雑草駆除計画の策定及び難防除雑草駆除対策の活用・普及に対する助成

②調査分析
・農業者団体が③の取組を実施するために行う土壌分析、飼料分析、堆肥分析及び地域の概況調査の取組に対する助成

③高位生産草地への転換
・業者団体が難防除雑草駆除計画及び調査分析に基づき行う高位生産草地への転換の取組に対する助成

④事業推進
農業者団体が行う①から③までの取組の円滑な推進に必要な取組

TMR生産のための難防除雑草駆除

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

TMR生産のための難防除雑草駆除の事業内容は、下記の4つの取組となります。

①難防除雑草駆除計画の策定及び対策の活用・検証
・農業者団体等が行う難防除雑草駆除計画の策定及び難防除雑草駆除対策の活用・検証に対する助成

②調査分析
農業者団体等が③の取組を実施するために行う土壌分析、飼料分析、堆肥分析及び地域の概況調査の取組に対する助成

③高位生産草地への転換
・農業者団体等が難防除雑草駆除計画及び調査分析に基づき行う高位生産草地への転換の取組に対する助成

④事業推進
農業者団体等が行う①から③までの取組の円滑な推進に必要な取組

事業参加者

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

TMR生産のための難防除雑草駆除の「難防除雑草駆除技術の実証」と「TMR生産のための難防除雑草駆除」それぞれの事業参加者となる方は、下記の通りとなります。

◆難防除雑草駆除技術の実証
・農業者団体又は当該団体を構成する個々の肉用牛若しくは酪農経営を行う農業者等

◆TMR生産のための難防除雑草駆除
・TMRセンターの構成員である個々の農業者等

・上記の「農業者団体」とは、下記のいずれかの団体をさしています。

ア:農業協同組合

イ:農業協同組合連合会

ウ:公社(地方公共団体が出資しているものに限る)

エ:農事組合法人(農業協同組合法(昭和22年法律第132号)第72条の10第1項に規定する農事組合法人をいう)

オ:農事組合法人以外の農地所有適格法人(農地法(昭和27年法律第229号)第2条第3項に規定する法人をいう)

カ:特定農業団体(農業経営基盤強化促進法(昭和55年法律第65号)第23条第4項に規定する特定農業団体をいう)

キ:農業者の組織する団体(代表者の定めがあり、かつ、組織及び運営についての定めがある団体をいう)

ク:事業実施主体が特に必要と認める団体であって、生産局長が別に定める要件を満たすもの

・上記の「TMRセンター」とは、TMRの生産・供給を行う下記のいずれかの団体を指しています。

ア:農業協同組合

イ:農業協同組合連合会

ウ:農事組合法人

エ:農事組合法人以外の農地所有適格法人

オ:農業協同組合又は農業協同組合連合会が株主となっている株式会社であって、農業協同組合、農業協同組合連合会、地方公共団体又は独立行政法人農畜産業振興機構がその発行済株式のうち議決権のある株式の総数の過半数を保有しているもの

カ:農業を営む個人が株主又は社員となっている株式会社又は会社法(平成17年法律第86号)第575条第1項に規定する持分会社(以下「持分会社」という。)であって、次の①から③までの全ての要件に適合するもの

① 農業を主たる事業として営んでいること。
・なお、令和2年度第3次補正予算案に基づいて行うため、今後事業内容等の変更がある場合もあります。
② 株式会社にあっては、株主の総数が 50 人以下であり公開会社(会社法第2条第5号に規定する公開会社をいう。)でないこと、かつ、農業を営む個人及び法人がその総株主の議決権の過半数を有していること。
③ 持分会社にあっては、農業を営む個人が業務を執行する社員の数の過半を占めること。

キ:事業実施主体が特に必要と認める団体

補助対象経費

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

草地難防除雑草駆除技術実証事業の補助対象となる経費の品目と内容は、下記の表の通りとなります。

対象経費 費目
備品費 備品費
事業費 会場借料、通信運搬費、借上費、印刷製本費、資料購入費、原材料費、消耗品費、水道光熱費、データ収集・処理・分析費
旅費 委員旅費、調査旅費、講師旅費
賃金 賃金
謝金 謝金、原稿料
委託費 委託費
役務費 試験・分析、
雑役務費 手終料、印紙代、社会保険料、通勤費
事業推進費 事業推進事務費

・なお、上記の経費であっても次の場合には対象外となりますのでお気をつけください。
・ 補助事業の有無にかかわらず事業実施主体及び農業者団体で具備すべき備品・物品等の購入及びリース・レンタルの場合

補助額

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

草地難防除雑草駆除技術実証事業の事業内容ごとの補助率は、下記の表の通りとなります。

事業メニュー 事業内容 補助率
難防除 雑草駆除技術の実証

 

 

 

①難防除雑草駆除計画の策定及 び対策の活用・普及 定額
②調査分析 1/2以内
③高位生産草地への転換 1/2以内
10a 当たりの上限金額は 1.7 万円
④事業推進 定額
TMR生産のための難防除雑草駆除

 

 

 

①難防除雑草駆除計画の策定及 び対策の活用・検証 定額
②調査分析 1/2以内
③高位生産草地への転換 1/2以内
10a 当たりの上限金額は 1.7 万円
④事業推進 定額

◆「高位生産草地」とは、高品質かつ高収量な生産性の高い草地をさしています。
◆「難防除雑草」とは、有毒であること、家畜の嗜好性が極端に低いことその他の理由により飼料作物の収量又は品質に悪影響を及ぼし、かつ、耕起や除草剤散布といった単一の手法での防除が困難な植物であって、農林水産省生産局長が別に定めるものをさしています。
◆「飼料生産基盤強化計画」とは、草地難防除雑草駆除対策を行う地区の概要や事業実施内容について農業者団体又はTMRセンターが策定する計画です。
◆「難防除雑草駆除計画」とは、草地難防除雑草駆除対策を実施するに当たり、難防除雑草の繁茂状況やその駆除、TMRセンターにおける難防除雑草の侵入・拡大防止等のための具体的な対策について農業者団体等が策定する計画です。

高品質TMR供給支援対策事業

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

高品質TMR供給支援対策事業は、畜産・酪農経営の生産基盤の強化するために設けられた事業です。
難防除雑草の駆除技術の実証等と高品質な完全混合飼料(TMR)の安定供給を緊急に推進し、良質粗飼料の増産・供給、飼料自給率の向上等を図ることを目的としています。

事業内容

高品質TMR供給支援対策事業の事業内容は、下記の3つの取組となります。

①調査分析
・TMRセンターが行う調査、飼料分析等の取組に対する助成

②TMR原料となるサイレージの品質改善対策
・TMRセンターが品質改善計画に基づき行う次の取組に対する助成
ア: バンカーサイロ補改修
イ :TMR原料となるサイレージの品質向上のための技術実証

③事業推進
②のイの実証技術の普及の取組並びにTMRセンターが行う①及び②の取組の円滑な推進に
必要な取組に対する助成

補助対象事業者

高品質TMR供給支援対策事業の補助対象となる事業者は下記の通りとなります。

◆生産局長が別に定める公募要領により、一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人又は農業協同組合連合会から選定された団体

補助対象経費

高品質TMR供給支援対策事業の補助対象となる経費は、下記の通りとなります。

①調査分析に要する経費

②TMR原料となるサイレ-ジの品質改善対策に要する経費
・ バンカ-サイロ補改修に要する経費
・TMR原料となるサイレ-ジの品質向上技術実証に要する経費

③事業推進に要する経費

補助率

高品質TMR供給支援対策事業の補助率は、下記の通りとなります。

◆補助率  1/2以内

まとめ

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業

令和2年度草地難防除雑草駆除技術実証事業の2つの事業となる、草地難防除雑草駆除技術実証事業と高品質TMR供給支援対策事業をご紹介してきました。

特に、草地難防除雑草駆除技術実証事業の中の難防除雑草駆除技術の実証とTMR生産のための難防除雑草駆除の取組について、詳しく解説しています。

ドウフォックステイル等の特に防除の難しい難防除雑草が草地に侵入し悩んでいる事業者等にとって心強い補助金となっていますので、資金調達の一つとしてどうぞお役立てください。

国産乳製品等の市場の維持と拡大に向けて、飼料の低コスト化と高品質化を推し進めていきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

補助金の関連記事