休業や撤廃をした給与ファクタリング会社を一覧で紹介

ファクタリング

令和2年3月24日に、東京地方裁判所は給与ファクタリング取引2件が貸金に当たるとの判断を下し、契約は無効であると共に刑事罰の対象となる判決を言い渡しました。

このことで、今まで給与ファクタリングは貸金とは異なる為、貸金の上限金利に当てはまらないとし、年109.5%を大幅に超える金利で貸し付けを行っていたとされ違法取引になると判断されたのです。

給与ファクタリングが貸金だと認定されたことの影響は非常に大きく、廃業・撤廃・休業を余儀なくされている給与ファクタリング会社が非常に多くなっています。

そこで、この記事では休廃業となっている給与ファクタリング会社を一覧でご紹介していきたいと思います。返済は出来るものの再契約、新規申し込みが出来ない会社や連絡をしても全く応答がない会社など様々です。

2020年4月から休廃業となっている会社一覧

まずは、2020年4月から休廃業をしており、新規の契約、再契約が不可能になっている給与ファクタリング会社を一覧でご紹介します。

ミナミ実業

ミナミ実業は元々闇金並みに取り立てが厳しいことでも有名な給与ファクタリング会社でした。手数料も40%~50%程度となっており、5万円振込の10万円返しになることもありましたね。

また、審査も厳しく簡単に資金調達が出来ないという特徴もありました。それだけ、利用者は慎重に選定していたということなのでしょうか。

比較的早めに給与ファクタリング業界に参入していましたが、4月の上旬ころから利用者に廃業が伝えられていたそうです。

現在では個人向けではなく、法人企業向けのファクタリング会社として運営を行っています。

レンタルキャッシュ

レンタルキャッシュは、上記でもご紹介したミナミ実業の系列店として運営を行っていました。ホームページの作りや電話番号を見てもミナミ実業系列だったことは明白ですね。

利用者からは、ミナミ実業と同じように取り立てが厳しかったり、対応が良くないという意見が多く出ていました。

ミナミ実業と同じタイミングで休廃業が宣言されており、現在では完全に廃業状態となっています。

キャッシュ代行サービス

キャッシュ代行サービスは、電話なしでも契約を結ぶことが可能で、多くの利用者がいた給与ファクタリング会社です。会社への在籍確認は必須でしたが、比較的楽に資金調達が出来ると話題でした。

しかし、2020年4月に利用者に一斉にメールが送信され、オフィスの閉社が伝えられました。また、保有している債権を全て放棄するとも告知されており、利用者は弁済の必要がなくなっています。

前借り君

前借り君は、キャッシュ代行サービスの系列店と言われていた給与ファクタリング会社です。前借り君は緊急連絡先への電話を行ったり、手数料が高かったりと色々な問題が報告された居ました。

キャッシュ代行サービスが廃業を宣言したタイミングで廃業が確認されており、現在では公式HPも削除され閲覧することができなくなっています。

大吉

大吉は株式会社commit agencyという企業が運営していた給与ファクタリング業者です。2019年6月に創業されており、まだ新設されたばかりの会社でした。

ファクタリング会社の中でも高額な手数料と、対応が遅いことで評判はあまり良くなかったですが、2020年4月に廃業が報告されています。

また、廃業になる前に銀行口座の凍結が確認されており、現金書留での支払いが要求されていました。しかし、現金書留での支払いは契約にないので支払いの義務はありません。

Musubi Support

Musubi Supportは電話も固定ではないですし、メールアドレスも個人用になっている為、個人で運営を行っていたと予想されていた給与ファクタリング業者です。

対応も非常に遅く、利用するにあたって不安を感じている方も多かったようです。また、申し込みが断られることも多く、闇金との繋がりも指摘されていました。

現在では、公式HPも削除されており、廃業状態となっており新規申し込み、再契約は不可になっています。

千羽鶴

千羽鶴は、Presta合同会社という企業がしっかりと法人登録を行い運営していた給与ファクタリング業者です。他の給料ファクタリング会社とのつながりが無く、給料ファクタリング会社を利用していた方もスムーズに契約が可能でした。

対応の良さと支払いを飛ばしやすいとも言われており、多くの方に利用されていました。

2019年末から運営を行っていたばかりですが、2020年4月から廃業となり、現在では公式HPにアクセスすることも出来なくなっています。

ウォレットリンク

ウォレットリンクは少額からでも利用できる給料ファクタリング会社で、信用情報の審査も少ないので比較的審査が通りやすいとも言われていました。

以下でご紹介するGet給と同じ会社が運営をしており、クリーンな会社としても有名でしたね。現在では廃業となっており、公式HPも削除されていますが、再契約を餌に回収だけは行っているようです。

また、給料ファクタリングから手を引いた後は、PayPayの残高を現金化するという新たなサービスを展開しているようです。

Get給

Get給は上記でも解説したようにウォレットリンクと同じ会社が運営していた給与ファクタリング業者です。ウォレットリンクと同様に再契約を提示し、支払いの回収のみ行っているようですが、契約は不可になっているのでご注意ください。

公式HPはすでに削除されており、アクセスは出来ません。

2020年5月から休廃業となっている会社一覧

続いて、2020年5月から休廃業をしており、新規の契約、再契約が不可能になっている給与ファクタリング会社を一覧でご紹介します。

七福神

七福神は、比較的早くに給与ファクタリング業界に参入しており、多くの利用者がいた業者になります。しかし、2020年3月、20205月の2度にわたり起訴されており、口座の凍結も確認されています。

現金書留での支払いが要求されていましたが、これも契約外となるので入金の義務はありません。また、再契約の提示もありましたが、直前で断られる事例が多く報告されており、最後の回収に必死になっていたことが予想されています。

今では公式HPも削除されており廃業状態となっています。

ENZO

ENZOも給与ファクタリング業界では有名で、多くの利用者がいました。しかし、4月末から再契約が出来ないという利用者が現れ、対応が非常に遅れていました。

最終的には2020年5月末でサービスを終了することが全ての利用者に伝えられ廃業となっています。現在では、回収のみ行っているという噂もあるので利用者の方はご注意下さい。

ファク太郎

ファク太郎は親切な対応と、業界の中でも比較的安い手数料で多くの利用者がいた給与ファクタリング業者です。最短で振込を可能にしており、困った時には助かる存在でしたが、廃業が告知されています。

また、給与ファクタリングサービスを終了する代わりに、ギフト券の後払いサービスを新たに行うことが判明しています。

ビアペイ

ビアペイは、4月下旬から申し込みを行った方のほとんどが審査で否決と判断され、利用出来ない状態になっていました。再契約を希望し電話をしても、廃業することになったから契約出来ないと伝えられた方もいらっしゃったようですね。

口座が凍結したという噂もあり、新規契約・再契約どちらも不可の状態となっています。

ペイパット

ペイパットは株式会社WT corporationが運営していた給与ファクタリング業者です。株式会社WT corporationじゃ2015年からファクタリング業を行っており、信頼できる業者だと定評でした。

しかし、4月の下旬ころから急に連絡が取れなくなったとの報告が相次ぎ、契約が出来ない状況に。現在では、公式HPにもアクセスできないので、廃業となっています。

レス給

レス給はリブコンサルタント合同会社という企業が運営していた給与ファクタリング業者です。金融や経営の知識が豊富で、高い実績を誇っていた企業でもあります。安全・安心な営業を行っていたレス給ですが、4月下旬ころから申請を行っても即否決されてしまい、全く契約が出来ない状況になっていました。

申し込みを行っても連絡が一切来ないので、個人情報保護の為には申請は行わないようにしましょう。

ペイマネー

ペイマネーはHedgegrand株式会社という企業が運営を行っていた給与ファクタリング業者です。運営会社は信用できる会社となっていましたが、2020年5月でサービスを終了することが発表されました。

また、ペイマネーもファク太郎と同じようにギフト券の後払いサービスを開始することが発表されており、ペイマネーの利用者にサービスの案内が送られているようです。

まとめ

今回の記事では、休廃業が告知された給与ファクタリング会社を一覧でご紹介させていただきました。給与ファクタリングは貸金だという判決を受けて、休廃業に踏み切る業者は非常に多く出ています。

また、別のサービスを提供している会社もありますが、ほとんどが廃業となっており、現在では給料ファクタリングを利用することはおすすめ出来ません。

支払いの義務が発生していない可能性もあるので、利用したことがあり現在返済が滞っている方は、一度弁護士などに相談することをおすすめします。

また、今までの金利では給料ファクタリングは闇金として認定されており、今後も利用することは控えた方が良いでしょう。

 

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