給料ファクタリング会社の現金書留での支払いに要注意!トラブルになるたった1つの理由

ファクタリング

給料ファクタリング業界に大きな変化が訪れています。

元々ファクタリングは貸付とは異なる為、貸金の法律で定められている上限金利を超えていても問題はないとされて来ました。

しかし、2020年3月に給料ファクタリングは金融庁の見解により貸金にあたると判断され、従来の金利では法律違反になるという判決が出ています。

また、複数の給料ファクタリング会社が支払い方法を銀行振込から現金書留へ変更していることがあり、再契約を結べなかったという事例が多く出ています。

そこで、この記事では給料ファクタリング会社が現金書留へと変更した理由や、現金書留で入金してはいけない理由、給料ファクタリング会社を利用するべきではない理由について詳しくご紹介していきたいと思います。

現金書留での支払いになった理由は?

給料ファクタリング会社が突然銀行振込から現金書留での支払いに変更した理由は、銀行口座が凍結されたことが予想されます。

では、どうして急に給料ファクタリング会社の口座が凍結されてしまったのか、それは金融庁及び東京地裁の判決により、給料ファクタリングはファクタリングではなく貸金だと判断されたことが原因となっています。

その結果、今までファクタリングだと言われていたので問題なかった貸金業と出資法の高金利による違法な手段で得た収益の為に利用した口座だと判定され、凍結へと至ったのです。

貸金の場合、借入金額に応じて年15%~20%までが上限金利となっており、この金利を超える業者は闇金と言われ違法な貸付となります。

一方、給料ファクタリングを見ると債務者に3万円の入金をし、返済は5万円などに設定されており、金利で見れば40%となり非常に暴利での契約となっていたのです。

もし、これが貸金と判断されれば違法な業務となるので、返済義務はなくなります。

現金書留での支払い要求する業者には要注意

まず、現金書留での支払いはおすすめ出来ません。

上記で解説したように、口座が凍結したことが原因だと考えられますが、現金書留の場合は支払った金額の証明をするには非常に弱く、後日支払われていないと言われる可能性があるのです。

3万円を支払ったにも関わらず、ファクタリング会社から封筒に2万円しか入っていなかったと言われても、3万円を確実に入れたという証明が難しくなります。

まだ、報告こそあまり出ていませんが、今後支払額を巡ってトラブルになる恐れもあります。もし、給料ファクタリングを利用しており、返済方法を現金書留に変更したいと連絡があった時には、弁護士は司法書士に相談するようにしましょう。

再契約が出来なかった事例が増えている

現金書留への変更は非常に異質な為、支払いを躊躇する方も多かったと思いますが、給料ファクタリング会社から「現金書留で支払いをすればすぐに再契約をする」と言われ、再契約目当てで現金書留での支払いをしたにも関わらず、再契約が出来なかったと言われる事例が増えています。

再契約が出来ない理由については新型コロナウイルスの影響だとか言われていますが、とにかく早く支払いをさせたいという狙いがあったのだと思います。

支払いをして再契約した分のお金を目当てに予定を立てる方も多いと思いますが、再契約にならないことが非常に多いので注意が必要になります。

減額和解の申し入れに注意

令和2年5月の中旬頃から、給料ファクタリング会社から減額和解の申し入れがあったという報告が相次いでいます。

減額和解の内容としては、本来支払う予定だった請求額の半額以下になるというもので、返済に困っている方には嬉しい申し入れにも感じると思いますが、減額和解に応じてしまうと、今後過払い金の請求を行うことができなくなる可能性があり、メリットだけではありません。

給料ファクタリングが貸金と判断されたことを受け、今後トラブルにならないようにする為の対策だと考えることが出来るので、申し出は慎重に行う必要があります。

給料ファクタリング会社の七福神が閉鎖?

給料ファクタリング業界の中でも、給料ファクタリングサービスに比較的早めに参入しており、多くの利用者がいた七福神。給料ファクタリングの利用を検討したことがある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

そんな七福神ですが、令和2年6月1日に公式のHPが閉鎖されており、債務放棄通知で撤廃したのではという予測は立てられています。

七福神は、令和3月に給料ファクタリングが貸金だと判断された後に、2度の訴訟を受けており、それが原因で事業の撤廃に追い込まれたと考えられます。

1度目の訴訟は令和2年3月23日で、東京都中央区の森田悟志弁護士が、七福神(ZERUTA)に対し、初の集団訴訟を東京地裁に提起しました。合計9名による訴訟で544万2,000円の返還を求めるものでした。

2度目の訴訟は令和2年5月13日で、給与ファクタリング被害対策埼玉弁護団が、七福神(ZERUTA)に対し合計436万5,000円の返還を求めるものでした。

以下では、七福神令和2年4月下旬ころから閉鎖までの間に行っていた違法行為をご紹介していきます。

勤務先に確認の電話をするという趣旨のメールの送信

返済が滞っていた債務者に対し、メールないしは電話にて「支払いが出来ないのであれば勤務先に連絡して確認をする」という内容の連絡を行っていました。

基本的に給料ファクタリングは、債務者とファクタリング業者の2者間での取引になる為、給料を支払う勤務先とは関係が無い契約になっています。

3社間での取引の場合は、勤務先の企業が直接ファクタリング業者に支払いを行う流れになるので、恐らく契約しない方がほとんどだと思います。

2者間取引の場合、債務者とファクタリング業者のみが関わっているので、勤務先への連絡は違法になります。

現金書留の支払い要請からの再契約の断り

上記でも解説しましたが、七福神でも現金書留での支払いを債務者に要求していたようです。すでに口座が凍結されていたことが予想できます。

また、支払いを促す為に、再契約をすぐに結べると言っていたにも関わらず、再契約を直前で断られてしまった方が非常に多くいらっしゃったようです。

恐らくですが、すでに業務撤退を決めており、最後に少しでも債務者からお金を回収することが目的だったのでしょう。

実は、他のファクタリング会社でも同様のやり方で現金の回収を行っている業者が多く報告されており、突如HPを閉鎖し業務撤廃に踏み切る可能性があります。

現在、現金書留での支払いを求められている方は、絶対に要求に応じないように注意が必要になります。

七福神に関する掲示板での書き込みまとめ

ここからは、5chに寄せられていた七福神に関する書き込みをまとめてご紹介していきたいと思います。他の業者を利用している方も、同じ状況になった時の対策になると思うので是非参考してみて下さい。

名無しさん@お腹いっぱい。:2020/05/16(土) 16:33:24.96 ID:9zPmnoM5a.net[1/2]七福神から今月頭くらいにメールで
コロナの影響で営業休止ってきたんだけど
七福神のHP見てもそんなこと書いてない
営業再開したらまた連絡しますとも書いてあった
同じようなメールきたひといる?

名無しさん@お腹いっぱい。:2020/05/26(火) 18:28:18 ID:RvrwUXxXd.net

七福神は違法取立てで逮捕間
警察から協力要請きたから、俺も被害届け出したわ
アホだわ七福神
職場に鬼電と、ストリートビュー使って訪問の脅し

名無しさん@お腹いっぱい。:2020/05/27(水) 22:11:32 ID:LcwjmlFz0.net

七福神取立厳しくなってきたけど今月で畳むのかな

引用元:http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/debt/1590723112/、http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/debt/1589886202/

掲示板での利用者たちの書き込みを見ると、明らかに今までとは異なる方法で連絡が来ていることが分かりますね。

給料ファクタリングが貸金と判断されたことの影響は非常に大きく、闇金として認定されれば業者は利用者に返還を求める請求を行うことができなくなります。

現在、返済を迫れている方がもしいらっしゃるのであれば、一度弁護士や司法書士へ相談を行うようにしましょう。

まとめ

給料ファクタリング会社への支払いが現金書留に変更された時には注意が必要になります。振込を利用しなくなったのは口座が凍結されたからであり、業務を放棄する一歩手前である可能性が非常に高くなっています。

再契約をほのめかしてどうにかして入金をさせようとしていますが、再契約に至らないことがほとんどです。

現金書留での返還を求められた時、減額和解を求められた時にはすぐに応じず、弁護士などの専門家に相談することを強くおすすめしています。

 

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