補助金 空気清浄機

職場に空気清浄機を設置する前に読んで!補助金制度9種類を紹介

補助金

花粉症やハウスダスト対策に空気清浄機を設置している会社や、一般家庭でもたくさんいます。

そんな空気の対策が必要な会社には、補助金制度を利用できる場合があります。

また、仕事を安全に行うための事故対策が必要な会社にも補助金制度があります。ただ、どんな会社でも補助が受け取れるわけではなく、設置品に限る条件や必要書類があるのを覚えておいた方が良いでしょう。

なので、購入する前に申請の手続き方法や対象の設置などを知っておく必要があります。

では、環境改善の補助金制度はどんな制度があるのか、補助金を受け取るには何が対象なのかを紹介します。補助金のことをよく知らない人のために、補助金の説明もしていきます。

補助金と助成金の違い

補助金 空気清浄機

本記事を読んでいる人の中で、補助金の事をあまりよく知らない人もいると思います。

そこでまずは、補助金とは何なのかを説明していきます。

また、個人事業主や中小企業の人は、補助金と助成金の違いも知っておいた方が良いでしょう。補助金は自治体からの支援ですが、似た言葉で助成金と言うのが存在します。どちらも支援のために支給される制度ですが、「何が違うの?」「どっちも同じじゃないの?」「呼び方が違うだけじゃないの?」と思っている人が多いと思います。

ですが、比較してみると違いがあります。将来後悔しないように、理解しておきましょう。

補助金

補助金は、期間内に申込をして採用されれば支給される制度です。ご自分の地域のホームページで補助金申込期間を確認し、期間内に必要書類を用意して申込をします。

地域によって多少異なると思いますが、申込をして必要書類を確認した後、審査をして採用されてようやく補助金が支給される流れとなています。

補助金制度は数多くの種類があり、制度によっては必要書類が多い場合もあります。支給を受け取る際に、返済についても気になりますが、返済義務はありません。

返済する必要がないのがメリットですが、必要書類を用意するのに時間がかかり、申込期間を注意する必要があるのが難点ですね。

事前に補助金制度や期間、必要書類を把握しておき、早めに準備しておく事をおすすめします。

助成金

補助金 空気清浄機

助成金は、条件を満たすと必ず支給されます。

助成金の種類は大きく分けると、雇用関係の助成金、研究開発型の助成金があります。補助金と違うのは、申込をして条件を満たしていれば誰でも助成金を受け取ることができることです。

補助金は審査で可否があるので、補助金と比べると支給されやすいのが特徴ですね。助成金も補助金と同じく、返済義務はありません。なので、受け取れる助成金制度があれば、積極的に申請しましょう。

職場の環境改善の補助金制度とは?

職場環境の改善のために支給される補助金制度は、職場の安全衛生を進めるために支援される補助金です。

ケガの恐れがあるので改善したい職場、空気を綺麗にする必要がある職場、衛生面を改善したい職場など、安全に働けるように環境を見直そうとする職場が対象です。

例えば、空気を綺麗にするために空気清浄機や、ケガ防止で自動ドアや滑り止めなどを設置する際に費用がかかってきます。

そんな時に、こちらの補助金制度を利用すれば一部の費用を補助してくれます。

職場の環境改善の補助金制度9種類

職場環境改善の補助金制度は、2020年1月現在で全9種類あります。

続いては、9種類の補助金制度を紹介します。職場に機械を設置・購入の他に、作業環境測定の実施、研修会や指導講義の受講、点検を受けた場合、救急救命に必要な設備などにも補助金が支給される制度もあります。

それぞれの職場に合った環境改善のために支援をしてくれる場合があります。

設置、購入、参加費を支援してくれるので、紹介する9種類を見ていき、ご自分の職場に合う制度があるか確認していきましょう。

年月が経って一部変更などによって、無くなっている補助金がある可能性もあるので、参考としてお役に立ててくれたらと思います。

①安全衛生環境の補助金

補助金 空気清浄機

職場の安全衛生環境向上を目的として、対象の設置あるいは購入した際にかかった費用の一部を補助してくれます。

対象の安全衛生設備は、ボイラー、移動式クレーンの巻過防止装置、動力プレス機械、防じん・防毒マスク、工場の作業の安全装置、保護帽、墜落制止用器具、排ガスや排液の処理装置などです。

補助してもらうためには、安全装置の設置・修理が対象です。

墜落制止用器具は、安全帯の規格に適しているものが対象で、登山用や海外メーカーなどは対象外なので注意してください。

排ガスや排液の処理装置は、労働基準監督署に計画届を提出する必要がある設備が対象です。申請する際は計画届の写しが必要です。

②動力プレス機械特定自主検査の補助金

一般財団法人と契約している検査業者を利用し、特定自主検査を受けた際にかかった費用を一部補助してくれます。動力プレス機械特定自主検査とは、有資格者による定期自主検査を年に1回行う事です。

検査をしなくなると業務違反になり、その際に災害が起こってしまったら、操業停止、書類送検、罰金など厳しい罰を科する事になります。

検査対象の機械は、プレスブレーキ、トランスファープレス、ポンチングマシン、油圧・水圧・空圧プレス、アイアンワーカー、万能プレス、タレットパンチプレス、サーボプレス、シャーリング、製缶プレス、クランププレス、コーナーシャー、ナックルプレス、監督署で指示された機械です。

動力プレス機械特定自主検査の補助金を申請するには、補助金申請書、領収書の写し、明細書の写し、特定自主検査記録表の写しが必要です。

③フォークリフト特定自主検査の補助金

厚生労働大臣、あるいは都道府県労働局長登録の検査業者を利用して特定自主検査を受けた際にかかった費用の一部を補助してくれます。

動力プレス機械特定自主検査補助金とほぼ同じで、災害なく安全に作業ができるようにフォークリフトを定期自主検査する事です。

定期自主検査は2種類あり、補助金対象の特定自主検査は年1階の検査、月次検査は月1回の検査です。特定自主検査は、国家資格を持っている検査者、あるいは許可を得た検査者でなければ検査できません。

安全を確保するために必要な職場が補助金の対象です。申し込む際の必要書類は、補助金申請書、領収書の写し、明細書の写し、特定自主検査記録表の写しで、動力プレス機械特定自主検査と同じです。

④職場環境測定の補助金

補助金 空気清浄機
法令に規定された放射性物質、特定化学物質、有機溶剤、鉱物性粉じんなど有害物を利用して作業する職場に向けた補助金制度です。

職場の気中濃度や騒音を測定する際にかかる費用を一部補助してくれます。

補助金を受け取るには、補助金申請書などの他に、作業環境測定結果報告書または写しが必要となります。

有害物を取り扱うので危険の恐れが高い職場となり、作業環境測定をして安全な職場にするためなので補助金の対象となります。

⑤特殊健康診断の補助金

特殊健康診断とは、法令に規定された電離放射線、有機溶剤、特定化学物質、高気圧作業、四アルキル鉛、鉛、石綿、じん肺、VDTなど有害があるものを取り扱う職場で働く従業員が受ける健康診断です。

そんな特殊な健康診断を受けた際にかかる費用の一部を補助してくれます。

申請するには、補助金申請書、領収書の写しの他に、明細書の写しが必要です。

⑥中央労働災害防止研修会の補助金

ゼロ災運動研修会は、中央労働災害防止協会などが主催する研修会のことで、その参加費を一部補助してくれる制度です。

ゼロ災職場実現を目的とした職場に向いている補助金制度です。

半日コースから通所3日間コースまで、短時間・短期間で専門の講師がゼロ災運動指導をするもので、高い好評を得ている研修会です。

申請するには補助金申請書、研修会等参加申込書の写し、研修会等参加修了証の写しが必要となります。

⑦運転適性診断や運行管理者指導講習の補助金

独立行政法人自動車事故対策機構、ヤマト・スタッフサプライ等では運転適性診断や運行管理者指導講習があります。

それらを受ける際の受診費、受講費の一部を補助してくれます。

この補助金を申請するには、補助金申請書や領収書の写しの他に、受診・受講を証明する書類の写しが必要となります。

⑧安全運転研修参加費の補助金

自動車安全運転センター安全運転中央研修所の研修課程を修了した場合に参加費を一部補助してくれる制度です。

また、埼玉県トラック総合教育センターも補助金対象です。

交通事故はどんなに注意を言ったところで安全になるとは言えないので、交通安全教育で運転の問題や安全を理解し、安全に働くことができるようにするのが目的です。

申請するには補助金申請書、領収書の写しの他に、研修会等参加申込書の写し、研修会等参加修了証の写しが必要となっています。

⑨救急対策用設備の補助金

職場で急病やケガに備えるために、人工呼吸用マスク、自動体外式除細動器、担架などの救急救命装置を設置・購入した際に費用を一部補助してくれます。

職業柄、ケガをしやすかったり、あるいは勤務中に急病で倒れてしまう場合がないとは言えません。

緊急の時でもすぐ対処ができるように備えておきたい職場は、こちらの補助金制度がおすすめです。

申請するには補助金申請書、領収書の写しの他に、明細書の写し、設置・購入した物の取扱説明書もしくは設備が写っている写真が必要となります。

補助金制度の対象となる設備を紹介

補助金 空気清浄機

職場環境改善の補助金制度を利用する前に対象の設備も確認しておきましょう。

対象の設備は大きく分けると3つあり、1つは安全衛生設備、2つは災害防止設備、3つは職場環境改善設備です。

その中には対象期間がある設備もあるのでよく確認しておく必要があります。

似た種類の物でも対象外である場合もあり、細かいですが、1つずつ確認しながら適しているか見ていきましょう。

安全衛生設備

ボイラー、圧力容器等の安全弁や付属品、クレーンの巻過防止装置、動力プレス機械やシャーの安全装置、研削盤、加工用の刃の接触予防装置、フォークリフトのヘッドガード、交流アーク溶接機用自動電撃防止装置、アセチレン溶接装置、ガス集合溶接装置の安全器の設置・修理が対象です。

他は、防じんマスク、防毒マスク、保護帽、墜落制止用器具、局所排気装置、プッシュプル型換気装置、除じん装置、排ガスや排液処理装置も対象となります。

災害防止設備

運搬用台車、安全靴、保護ゴーグル、防災面、作業用保護手袋、防音保護具、静電気帯電防止服、救命胴衣、安全ベスト、電動ファン内蔵上着、腰部アシスト用のパワーアシストスーツ、化学防護服、消火器、送気マスク、ガス検知器、アルコール検知器、タコグラフ、カーブミラー、乗車用ヘルメット、タイヤチェーン、スタッドレスタイヤ、ドライブレコーダー、緊急避難用の避難器具、非常口表示灯、安全ネットが対象です。

タイヤチェーンとチェーンバンドを同時購入した場合、チェーンバンドも対象品となります。カーブミラーとポールを同時購入した場合、ポールも対象品です。

職場環境改善設備

補助金 空気清浄機

自動ドア、電動シャッター、エアコン、空気清浄機、加湿・除湿器、分煙機、換気扇、資材用・車輌専用のリフト、階段等の滑り止め、踏み台、はしご、書庫等転倒防止器具、WBGT測定器、オイルミスト除去装置が対象となります。

WBGT測定器、オイルミスト除去装置は2021年4月30日までの設置・購入が補助金対象なので注意してください。

階段等の滑り止めは、滑り止めマットなど移動できる物は対象外です。扇風機、冷風機、サーキュレーター、ファンヒーター、ストーブ、脱臭機、除菌装置、イオン・オゾン・プラズマ等発生機、超音波噴霧器、美顔器、送風機、換気レジスター、車両用の換気装置、ウインチ、ジャッキは対象外です。

申請手続き方法と注意点

続いては、職場環境改善の補助金制度の手続き方法を説明していきます。

補助金は期間、必要書類などの条件もあります。

設置・購入した翌日から起算して期間内に書類を揃えておかないと、補助金を支給できないので、申請手続き方法や注意点を理解して申込みましょう。

申請手続き方法

職場環境改善の補助金制度を申し込む際は、補助対象を購入または実施する翌日から180日以内に必要書類を用意して申し込む必要があります。

書類によっては用意できるのに時間がかかる場合があるので、設置・購入前に補助金対象の設備を確認することをおすすめします。

補助金対象の設備を設置・購入後、補助金申請書類を郵送で提出し、補助の審査が行われます。

審査が通り採用されれば、会費振替口座に補助金が振り込まれる流れとなります。

注意点

申請手続き方法でも書かれている通り、設置・購入してから180日以内に申請しなければならない他にも、注意点が2つあります。

毎年12月~3月は多くの人が申請し混み合い、補助金が支給されるのに時間がかかる場合があります。

もう一つは郵送で書類を提出する際、到着まで日数がかかる場合があります。後回しにせず、余裕を持って申請しておきましょう。

まとめ

補助金 空気清浄機

以上、職場環境改善の補助金制度を紹介しました。

9種類ある補助金制度はそれぞれ特徴がありますが、有害物を扱って作業する職場は職場環境測定の補助金、特殊健康診断の補助金がおすすめです。

交通安全や災害ゼロを目的としているなら運転適性診断や運行管理者指導講習の補助金、安全運転研修参加費の補助金、中央労働災害防止研修会の補助金ですね。それぞれの職場に合った補助金を見つけたら、積極的に、余裕を持って申し込みましょう。

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