ファクタリングが建設業の資金調達に際し有効な3つの理由を解説

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ファクタリング 建設業

建設業の企業にとって、資金調達の手段と言えば従来よりもっぱら金融機関からの融資でした。

近年になって広がりを見せているファクタリングは、融資を受けることが難しい企業へ向けても広く門戸を開く資金調達手段となっています。

そこで、ファクタリングが建設業の資金調達に際して有効な手段である3つの理由を解説します。

・企業のイメージに傷がつかない
・融資よりも短期的な資金調達手段
・審査に通りやすい

次項から、それぞれの理由をくわしく解説します。

企業のイメージに傷がつかない

ファクタリング 建設業

融資は、言う間でもなく借り入れですから負債を増加させるものです。

それに対してファクタリングの対象となるものは売掛債権であり、債権というプラスの部分から現金を得るかたちになります。

会計書類への影響

企業が融資を受けた場合には、会計書類である貸借対照表上にも「借入金」の項目で記載されることになります。

企業の評価は、この貸借対照表と損益計算書によって決定されるところが多くあるものです。業績を鑑みた際にあまりにも多額の借入金が存在している状況であると、会社の経営状態に疑問符が付される場合もあります。

そのために、あらたな融資が認められないケースも多々あるのです。

不良債権問題などを機に、金融機関は融資に関する基準をより厳しいものとしました。

それにともない十分な設備を備え優れた技術を持ち秀でた人材を有する企業に対しても、例外を設けることなく一律に厳しい基準で融資の審査が行われているのです。建設業の企業には融資を検討しなければならない局面が多くある反面、融資が重なるとそのハードルが高くなりジレンマとなる傾向もあります。

その点で言うとファクタリングは売掛債権をサービス事業者へ売却するものですから、貸借対照表上は資産項目が減少するだけで負債に影響を及ぼしません。

取引先に対する信用

当たり前のことですが売掛債権は本来、当事者同士の取引を信用によって成り立っています。ファクタリングはその売掛債権を他者へ売却、譲渡してしまうものですから相手方がその事実を知ることになれば信用が損なわれても不思議はありません。

特にたとえば建設業に多い元請け企業と下請け企業の間で発生している売掛債権をファクタリングへ供するとなると、心証からその後の取引へ影響を及ぼす懸念もあります。

これは契約方式にもよりますが、自社へ売掛債権分の入金があってからファクタリング事業者へその金額を渡すかたちであれば元請け企業に事実を知られる心配はありません。

ファクタリングを利用している企業のうち、実に半数近くは建設業です。

融資よりも短期的な資金調達手段

ファクタリング 建設業

融資を受けるためには相応の準備をしなければならず、完済までの期間もある程度の長期に及びます。

ファクタリングはその点、「小回りが利く」資金調達手段であると言うことのできるものです。

建設業界での代金授受

建設業の企業にとって、仕事の「ゴール」は完成物を引き渡すことです。そして仕事の対価もその引き渡しが済むことによって支払われますから、入金のタイミングまで長期間にわたるインターバルがある例も多くあります。

当然ながら、工事が大規模なものであるほど完成までには長い工期を見込まなければなりません。

また元請け企業が大手であるほど、たくさんの企業へ各工事を外注することになります。

そしてすべての工事が終わってから一斉に支払いをする事例もあり、そうなると自社で担当した仕事が終わってからも他社の作業完了を待たなければなりません。

そうなると入金が半年先や1年先といったことまでもありますが、その間も入金を待つだけではなく次の現場はスタートしていくのです。

つまり工事にかかる設備費や材料費、人件費に外注費といった各種の費用が先行して発生することになります。立て替えるとしても、規模によっては億単位の金額になるようなことが往々にしてあるのです。

現実として支払いが行われなければ現場は動かないこともあり得ますから、資金繰りもスピード感をもって行われなければなりません。

そこで入金のない期間に資金がショートする懸念から、短期的な資金調達の必要に迫られるケースがあるのです。キャッシュフローが不安定になっていて融資を受けることが難しいとなると、ファクタリングの利用価値はより大きなものになります。

前金制では足りない

先行する費用の負担が軽減されるよう、建設業においては工事代金の一部を前金として支払うことが従来からの慣行です。

しかしながら必要に応じて工事の一部を下請けなどの会社へ依頼しなければならない場合もあり、その工事に対しても前金を支払うとなるとやはり資金面の厳しさがあります。

それに入金がない間にも、社員へ対する給料の支払いは発生し続けるわけです。もちろん仕事が完了すれば入金はあるものの、優先してある程度の金額を確保することができればそれに越したことはありません。

そこに、ファクタリングの需要があるのです。

それも建設業へ特化しているファクタリング事業者であれば、建設業界の企業ならではの事情も把握していますから相談もしやすくなっています。

即断即決が求められる

建設業の元請け企業は、多くの下請け企業に対してさまざまなかたちで仕事を依頼しています。特に大規模な工事は全体の工期があり、その中で段階的にスケジュールが進んでいくものです。

ですからたとえば何かしらの事情で進行に遅れが生じると、予定外に外注を増やしてでも遅れを取り戻さなければなりません。

そこで、下請け企業からすると突発的に依頼が舞い込むこととなるのです。

突発的であってもありがたい話ではあるのですが、そのときに資金繰りの問題があって請けることができないとなっては話はすぐ他社へ持ち込まれてしまいます。

逆に即断即決ですぐに仕事をスタートすることができるとなれば、元請け企業との関係がより良いものとなり後に良い仕事が優先して回ってくるといったチャンスもあるわけです。

ファクタリングによる資金調達が、事業を拡大させる起点ともなり得ます。

審査に通りやすい

ファクタリング 建設業

建設業の企業は、ファクタリングの審査に通りやすい傾向があります。

何と言っても、ひとつの取引で発生する売掛債権の額が高額なものになるのです。

一般財団法人建設業振興基金の存在

一般財団法人建設業振興基金では、建設業の会社がファクタリングを利用する場合の保証を業務として手がけています。

ファクタリング事業者にとって債務者の倒産など、売掛債権の貸し倒れリスクはもっとも避けたいものです。

ですが、建設業に関しては建設業振興基金によって万が一の損失を補償する体制があります。貸し倒れということになってしまっても、売掛債権に相当する金額の実費が約束されるわけです。

そしてリスクが低いため、ファクタリング事業者としても建設業の企業は理想的な契約相手となっています。

取引相手の信頼感

実際にファクタリングサービスを利用する建設業の企業には、中請けや下請けの企業が目立ちます。

元請けからの売掛債権が、ファクタリングへ供されるというわけです。おおむね元請け企業は自社と比べ、会社規模にしても事業規模にしても大きなものになっています。

つまりファクタリング事業者としても、回収先として信頼感が高いのです。

申し込みの内容に対しても、早ければ申し込んだその日に対応しているといったファクタリング事業者があります。

売掛債権の額も上は5,000万円程度から下は50万円程度まで柔軟に応じていて、これは他業種の企業に対して見られない傾向です。

そして諸々の状況や条件を反映して決定される手数料にしても、安価に決定される例が多く見られます。

建設業の企業を専門にしているファクタリング事業者

建設業へ特化してサービスを提供しているファクタリング事業者は、少なくありません。そういった事業者は、相談相手としてもふさわしい存在です。

企業の存続にもかかわる資金繰りや給与支払いの重要性、信頼が失われては事業が立ち行かなくなることも十分に承知しています。

インターネット上や電話からの申し込みで手続きが進んでいくことについても、建設業界の事情に明るい事業者であるからこそです。

まとめ

ファクタリング 建設業

以上、ファクタリングが建設業の資金調達に際して有効な手段である3つの理由を解説しました。

・企業のイメージに傷がつかない
・融資よりも短期的な資金調達手段
・審査に通りやすい

ファクタリング自体、建設業における資金の流れを鑑みると非常に相性の良いものとなっています。

ファクタリングは売掛債権を対象とするサービスであり、負債ではありませんから会計書類上のマイナスもありません。

売掛債権が現金化された後、自社への入金をそのままファクタリング事業者へ渡すかたちであれば債務者にもサービスの利用を知られることがなく済みます。

つまり、自社のイメージに傷がつくようなことはないのです。

また金融機関による融資のように厳格な基準のもと審査が行われ、取引が終了するまでに長い期間を要することもありません。

建設業では、元請け企業がすべての工事を終えたタイミングで各下請け企業へ一斉の支払いを実施する場合が多くあります。

下請け企業ではその支払いを待つ間にも社員の給料を支払い続けなければなりませんし、別の仕事がスタートすれば材料費や外注費なども発生するわけです。

その資金繰りが厳しくなることは、想像に難くありません。

ファクタリングによる資金調達が叶えば身動きもとりやすくなり、スピーディな対応によって元請け企業との関係がより良好なものになる可能性もあります。

そして何より、建設業の企業はファクタリングの審査に通りやすいのです。

一般財団法人建設業振興基金がファクタリングの保証を業務のひとつとしていて、売掛債権の貸し倒れリスクが回避されるため事業者としても契約をしやすいところがあります。

これらの点を鑑みても、ファクタリングが建設業の企業にとって有効な資金調達手段であることは間違いありません。

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