
様々なものがインターネットとつながれば、生活の向上や便利さなどが今までにない夢のような世界が実現するでしょう。
しかし、様々なモノがインターネットにつなげていける技術や仕組みが必要となり、また設備を整えるためには経費が必要となってきます。
そのような時には、「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」の助成金を資金調達としてお役立てください。
「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」は、インターネット・オブ・シングス(Iot)の実現に向けて検討している方にとっての力強い味方となる事業です。
こちらの記事では、「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」について、詳しくご紹介していきます。
INDEX
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業
「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」の助成金は、インターネット・オブ・シングス(IoT)の実現に向けて設けられている事業です。
新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業及び地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業への助成金交付の対象となる事業を、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が実施しています。
新たな電気通信技術の開発・実証のための設備(テストベッド)の整備及び膨大なデータの流通に対して重要となる施設(データセンター)の地域分散化を促進を図り、新技術開発施設供用事業及び地域特定電気通信設備供用事業に必要となる資金を支援しています。
2つの助成対象事業
「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」の助成対象となる事業は下記の通りとなります。
◆新技術開発施設供用事業または地域特定電気通信設備供用事業に該当する事業者であって、助成金の交付対象となった事業
「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」の対象となる事業は、下記の2つの事業となります。
1.新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業
2.地域特定電気通信設備(地域テーダセンター)供用事業
次に、2つの事業となる「新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業」と「地域特定電気通信設備(地域テーダセンター)供用事業」について、詳しくみていきましょう。
新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業
新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業は、インターネット・オブ・シングス(IoT)の実現に資する新たな電気通信技術の開発・実証のために設備となるテストベッドの整備を行う事業です。
IoTテストベッド事業を行う者が対象となり、その際に必要となる経費の一部を補助しています。
助成対象となる要件
新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業の助成対象となる要件は、下記の通りとなります。
①実施体制、事業スケジュール、資金計画等を含めて、事業の実施計画が無理なく効率的に組まれており、事業の確実な実施・運営が見込まれること
②助成対象期間後も、自立的、持続的に事業を継続することが見込まれること
③IoTの実現に資する新たな電気通信技術の開発・実証のための設備を整備(拡充、更改を含む)するものであること
④ ③の設備を複数の第三者に利用させるものであること
・自ら又はグループ企業等のみが利用するために整備等するものは対象外
⑤ IoTの実現に向けて、中小企業・ベンチャーを含む多様な事業者等の連携・協業が図られるよう配慮するものであること
⑥ 開発・実証された新たな電気通信技術が、利便性、独創性に富み、社会実装されることを目的に開発される技術であること
上記の①~⑥の要件を満たし、さらに国立研究開発法人情報通信研究機構の取組(NICT総合テストベッド、スマートIoT推進フォーラムなど)と連携して実施する場合には、Ⅳ助成対象の評価等で加点されます。
助成対象となる経費
新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業の助成対象となる経費は、下記の通りとなります。
なお、助成事業対象期間中に発生(契約)し、完了(納品検査)した経費に限られていますので、ご注意ください。
◆設備費
①電気通信設備
・サーバ、ルータ、スイッチ、回線設備、電源設備など)の取得に要する経費
②電気通信設備以外の設備
・電波計測器、電波暗室、電波吸収パネルなど)の取得に要する経費
③ ①と②を設置するための建物その他の工作物の取得に要する経費
◆その他経費
①コンサルティング経費
・助成対象事業の実施に必要な情報を得る等のための委託費・外注費
②システム構築費
・助成対象事業の実施に必要なシステムの開発・設計に係る委託費・外注費
③その他諸経費
・人件費、印刷製本費、会議費など
助成額
新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業の助成率と助成額は下記の通りとなります。
なお、助成金の額は、Ⅳ助成対象の評価等の結果、申請の額に満たない場合がありますので、お気をつけください。
◆助成対象経費の1/2又は2,000万円のいずれか少ない額
地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業
地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業は、インターネット・オブ・シングス(IoT)の実現に資する膨大なデータの流通に対して重要となるデータセンターの地域分散化を目的としている事業です。
データセンター事業を行う者が対象となり、その際に必要となる経費の一部を補助しています。
助成対象となる要件
地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業の助成対象となる要件は、下記の通りとなります。
①実施体制、事業スケジュール、資金計画等を含めて、事業の実施計画が無理なく効率的に組まれており、事業の確実な実施・運営が見込まれること
②助成対象期間後も、自立的、持続的に事業を継続することが見込まれること
③事業を実施しようとする地域が、東京圏以外の区域であり、また、データセンターの均衡的な立地に資するものとなるよう配慮されていること
④事業を実施しようとする地域の振興又は整備に関する計画との調和が図られていること
⑤事業を実施しようとする地域の特性等を踏まえ、当該地域の経済に貢献する事業となるよう努めていること
⑥IPv6に対応していること
⑦セキュリティーに関する技術者が配置されるなどデータセンターの安全・信頼性が確保されていること
⑧地域データセンター整備促進税制の対象となる電気通信設備でないこと。
参考:総務省|電気通信政策の推進|地域データセンターの整備促進
助成対象となる経費
地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業の助成対象となる経費は、下記の通りとなります。
なお、助成事業対象期間中に発生(契約)し、完了(納品検査)した経費に限られますので、ご注意ください。
◆設備費
①サーバ
・専ら他人(自ら完全支配関係のある者を含む)以外の者の通信の用に供するもの
②ルータ・スイッチ
③電源装置
④その他の電気通信設備
・LANケーブルなど
なお、②~④は①と同時に設置するものに限られます。
助成額
地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業の助成率と助成額は下記の通りとなります。
ただし、助成金の額は、Ⅳ助成対象の評価等の結果、申請の額に満たない場合がありますので、お気をつけください。
◆新設 又は特に必要と認められた場合
・助成対象経費の1/2又は2,000万円のいずれか少ない額
なお、新設とは当該データセンターの着工が申請日以降である場合となります。
◆上記以外の場合
・助成対象経費の1/2又は1,000万円のいずれか少ない額
応募について
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業に応募される方は、所定の助成金交付申請書に必要事項を記入して、応募期間内に国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)に提出します。
応募方法
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業の応募方法は、下記の通りとなります。
◆電子メール又は郵送により提出
◆電子メールにより提出する場合は、後ほど(応募期間後でも可)、紙の申請書を郵送する
◆郵送により提出する場合は、併せて電子データを提出する
提出先
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業の提出先は下記の通りとなります。
◆国立研究開発法人情報通信研究機構
デプロイメント推進部門 事業・技術研究振興室
◆〒184-8795
・東京都小金井市貫井北町4-2-1
助成対象の評価
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業の助成対象の評価等は、下記の通りに行われていきます。
◆助成金交付の対象となる助成対象事業は、応募期間終了後、専門家で構成する評価委員会における申請内容の評価等を経て決定
◆評価の過程において必要に応じてヒアリングを行う場合がある
・メール等のほか、申請者の自己負担により国立研究開発法人情報通信研究機構等に出向く場合あり
問合せ先
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業の助成金交付申請書の記入方法や、問い合わせは下記にご連絡してください。
◆デプロイメント推進部門
・事業・技術研究振興室
・山本、石沢
・電話 042-327-6021
・E-mail: iot-dcアットマークml.nict.go.jp
◆広報部 報道室
・廣田 幸子
・電話 042-327-6923
・E-mail: publicityアットマークnict.go.jp
まとめ
IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業の2つの事業となる、「新技術開発施設(IoTテストベッド)供用事業」と「地域特定電気通信設備(地域データセンター)供用事業」を詳しく解説してきました。
インターネット・オブ・シングス(IoT)の実現に向けて取り組んでいる企業は、見逃すことのないように「IoTテストベッド及び地域データセンターに係る助成金交付対象事業」の助成金をお役立てください。
返済する必要のない助成金は、会社にとって貴重な資金調達として力強い味方となるでしょう。