インターンシップの助成金を利用すべき理由5つの理由を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
インターンシップ 助成 金

近年、多くの学生がインターンシップに参加しています。
そのインターンシップで、学生を受け入れた企業に対して、さまざまな助成金制度が用意されているのはご存知でしょうか?
その数も豊富で、「東京都ものづくり中小企業魅力受入支援事業」「経済産業省 国際化促進インターンシップ」などがその一例にあげられます。
このような助成金を活用すれば、資金調達と人材確保を同時に実現できる可能性があります。本記事では、企業がインターンシップを行うメリットや助成金を利用すべき理由、実際に行われている助成金事業を紹介します。

インターンシップとは?

インターンシップとは、就業体験のことです。
「インターン」という略称で呼ばれることが多く、長期のものや実際に給与が得られるものなど、さまざまなかたちがあります。
仕事内容も、営業、マーケティング、プログラミング、クリエイティブ、事務など多種多様で、学生にとっては、就業前に自分のやりたいことを体験したり、自分の適性を知ったりする良い機会になっています。

インターンシップの現状

インターンシップ 助成 金

インターンシップに参加する企業、および参加する学生は年々増えています。企業の参加率は74.9%、学生の参加率は86.2%という調査結果もあります(出典:キャリタス就活 2020 学生モニター調査結果(2019 年 4 月発行))。
国や自治体、経済団体等もインターンシップを積極的に推進しており、文部科学省や厚生労働省、経済産業省などが連携して、さまざまな政策を進めています。インターンシップを導入した中小企業に助成金が支給される制度も、その政策の一環です。

中小企業がインターンシップを実施すべき理由

インターンシップ 助成 金
中小企業は、限りある経営資源のなかで事業を行っています。大企業と比べるとその差は大きく、知名度やブランドでも及ばないのが実情です。
そのため、就職活動時に学生が大手企業に集中するのは仕方がありません。
しかし、中小企業には中小企業ならではの魅力があります。それは、職場で実際に働いてみて、はじめて感じられるものが多々あります。
インターンシップを通じて、学生にその魅力を伝えることは、「この会社で働きたい」「この仕事をやりたい」という想いを植えつける第一歩になります。中小企業がインターンシップを行うメリットは、とても大きなものです。
なお、インターンシップを実施する企業には、次のようなメリットがあります。
・学生に企業の魅力をアピールできる
・学生の性格や適性を把握でき、採用のミスマッチを防げる
・学生ならでは意見や視点をマーケティングに生かせる
・学生に教えることで、社員の指導力を養える
・学生と一緒に働くことで、職場が活性化する

このようなメリットが生まれるインターンシップを実施した中小企業には、助成金を受給できるチャンスがあります。これを逃す手はないはずです。

インターンシップの助成金制度を紹介

インターンシップ実施に対する助成金には、都道府県や省庁などが行っているもの、商工会議所や公益法人が行っているもの、外国人向けのものなどがあります。
ここでは、代表的な6つの助成金を紹介します。

東京都ものづくり中小企業魅力受入支援事業

インターンシップ 助成 金

東京都中小企業振興公社が行う助成金事業です。
都内の工業高校、産業高校、高等専門学校の学生を受け入れた企業に受入奨励金が支給されます。
ものづくり人材の育成が目的で、受け入れ企業には、学生への基礎技術の指導や社会人マナーの育成などが期待されています。

●支給対象となる企業
次のすべての項目に該当する企業が支給対象になります。
☑中小企業者である
当助成金事業に該当する中小企業者は、下表の従業員数と資本金の額のいずれかを満たす企業を指します。

業種 従業員数 資本金の額
製造業、建設業、運輸業 300人以下 3億円以下
サービス業 100人以下 5000万円以下

※中小企業等協同組合法にもとづく組合、または中小企業団体の組織に関する法律にもとづく団体の場合、構成員の半数以上を都内に主な事業所がある中小企業が占めていれば支給対象になります。
☑東京都内に事業活動拠点がある
☑建設業、製造業、情報通信業(ソフトウェア業)、運輸業(貨物のみ)、デザイン業、土木建築サービス業などに該当し、ものづくりを行っている
☑みなし大企業ではない

●支給額
1日8000円/人
※上限:1人あたり20日

詳細情報や申請方法については、東京都中小企業振興公社のホームページでご確認ください。

上越市インターンシップ受入促進事業助成金

インターンシップ 助成 金
新潟県上越市が行う助成金事業です。
県外や市外の学生の就労促進を目的としており、受け入れ企業には学生に支払った支援金の2/3以内の額が支給されます。

●支給対象となる企業
次のすべての項目に該当する企業が支給対象になります。

☑上越市に事業活動拠点がある
☑上越市内で連続2日間以上のインターンシップを行っている
☑市税を滞納していない
☑インターンシップに参加した学生に、次の基準額を超える支援金を支払っている
<支援金の基準額>
・県外の学生:2万円/人
・市外の学生:1万円/人
・市内の学生:4000円/人

●支給額
学生への支援金の2/3以内の額が、助成金として支給されます。なお、上限額は次のとおりです。
<助成金の上限額>
・県外の学生:2万円/人
・市外の学生:1万円/人
・市内の学生:4000円/人
※1000円未満は切り捨て

詳細情報や申請方法については、上越市のホームページでご確認ください。

なお、上越市以外にも、多くの自治体が独自のインターンシップ助成金事業を行っています。詳しくは、事業所所在地の自治体にご確認ください。

塩尻市実践型インターンシップ

インターンシップ 助成 金
長野県の塩尻商工会議所が、塩尻市とNPO法人と連携して行う助成金制度です。
平成26年から毎年夏に開催している実践型インターンシップで、1カ月~1カ月半にわたって学生を受け入れます。
企業の課題解決などプログラムが充実しており、意識の高い学生が毎年参加。参加した学生がその後、Iターン就職に至った実績もあります。

●支給対象となる企業
次のすべての項目に該当する企業が支給対象になります。
☑塩尻商工会議所または塩尻地区労務対策協議会の会員事業所であること
☑学生を1カ月~1カ月半受け入れ可能であること

●支給額
受入企業1社あたり10万円
※学生の滞在にかかる経費等は塩尻商工会議所が全額負担します

申請方法やその他の詳細情報については、塩尻商工会議所のホームページでご確認ください。

インターンシップ導入促進支援事業助成金(全日本トラック協会)

インターンシップ 助成 金
全日本トラック協会が行う助成金事業です。
学生の職場体験を通じて、運輸業界の若手人材の確保を目的としています。
助成金の支給額は、受け入れ人数ではなく、受け入れ期間(日数)によって決まり、インターンシップ受け入れ期間は最短3日とされています。
学生を受け入れる企業は、安全運行に向けた取り組みの見学や乗務体験などのインターンシッププログラムを行う必要があります。

●支給対象となる企業
次のすべての項目に該当する企業が支給対象になります。
☑都道府県トラック協会の会員事業者
☑資本金3億円以下または従業員数300人以下の中小企業者

●支給額
助成金の支給額は下表のとおりです。

受け入れ期間 助成金額
3日間 9万円
4日間 11万円
5日間以上 13万円

入れ期間は、同一学生に対する期間です。

申請方法やその他の詳細情報については、全日本トラック協会のホームページでご確認ください。

また、全日本トラック協会の他にも、インターンシップの助成金事業を行っている公益法人等があります。詳しくは、それぞれの公益法人等にご確認ください。

経済産業省 国際化促進インターンシップ

インターンシップ 助成 金
経済産業省が行う助成金事業で、高い技術力を持った外国人を受け入れる企業に対して人材育成支援費が支給されます。
企業は、受け入れにあたって、インターンシップ計画の策定や研修への参加、生活環境の整備などを行う必要がありますが、来日する外国人は優秀なため、受け入れ企業へのメリットは大きいようです。
過去には、外国人のグローバルな視点によってビジネスチャンスが広がったり、異文化交流によって社内の組織活性化が進んだりといった事例が多くあります。
企業のグローバル化を進める効果も期待できる助成金といえるでしょう。

●支給対象となる企業
日本国内に主な事業所がある民間企業および業界団体、非営利法人等

●支給額
人材育成支援費:1日2000円/人(活動日に限られます)

申請方法やその他の詳細情報については、経済産業省国際化促進インターンシップ事業のホームページでご確認ください。

宮城県外国人留学生インターンシップ受入支援事業補助金

インターンシップ 助成 金
宮城県が行う事業で、外国人留学生のインターンシップを受け入れた宮城県内の企業に対して補助金が交付されます。
外国人留学生の県内就職を推進することで、外国人の活用による県内企業の海外展開を促進し、県内経済を活性化させることが助成金の目的です。
なお、補助金交付の対象となる経費は、インターンシップの受け入れにかかる事務経費です。
●補助金の交付対象となる企業
5月1日~翌1月31日の間に、外国人留学生のインターンシップを受け入れた県内の中小事業者で、以下のすべての要件を満たす事業者
・県税を滞納していない
・暴力団関係事業者ではない
・風俗営業等関係事業者ではない
・経済的基礎を有している
なお、中小事業者とは、下表の従業員数または資本金の額のいずれかに該当する事業者を指します。

業種 従業員数 資本金の額
製造業、建設業、運輸業 300人以下 3億円以下
卸売業 100人以下 1億円以下
小売業、飲食店 50人以下 5000万円以下
サービス業 100人以下 5000万円以下

●補助金の額
1日あたり5000円/人
※企業1社あたりの最大受け入れ人数は3人
※1人あたりの実働日数は2日~10日

申請方法やその他の詳細情報については、宮城県公式ホームページでご確認ください。

まとめ

今回は、中小企業がインターンシップで助成金を利用すべき理由と、代表的な助成金事業を紹介しました。
ご覧いただいたように、インターンシップ関連の助成金には、自治体や省庁、公益法人などが行っているものもあれば、外国人向けのものがあるなど、実に多彩です。そのため、自社に合うインターンの助成金はきっと見つかるでしょう。
インターンシップは、学生だけでなく、企業にも多くのメリットをもたらします。助成金を利用しながら、学生を積極的に受け入れることは、資金調達やコスト緩和、組織の活性化にもつながります。限りある経営資源の中で事業を進める中小企業は、検討する価値はとても大きいのではないでしょうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

助成金の関連記事