
コロナ禍の影響により飲食店では売上が減少していますが、テイクアウトやデリバリーなどの新たな取り組みに加えて、国ではGoToキャンペーンを展開して需要の拡大を図っています。
しかし、今後も事業の運営を継続していくためには、資金調達が不可欠となるのではないでしょうか?
このような状況の中で、飲食店の新たな資金調達法としてクラウドファンディングが注目を集め始めています。
宣伝力や返済の必要がないクラウドファンディングは、資金繰りが厳しい飲食店にとって心強い味方になる存在です。
こちらの記事では、クラウドファンディングが飲食店に向いている理由を始めとして、飲食店に特化した3つのクラウドファンディング、飲食店がクラウドを成功させる秘訣を解説していきますので、ぜひご覧ください。
INDEX
資金調達につながるクラウドファンディングとは?
クラウドファンディングは、インターネットを通じて自身の活動や取組に加えて、それらの夢や想いを発信することで少額の資金を募っていく資金調達法です。
活動や取組、さらには熱意に対して応援したいと感じさせることで、少額ではあるものの数多くの資金が応援者によって集まり、希望の資金額が利用できるようになります。
自己資金や融資などによって資金を集めることが大半でしたが、クラウドファンディングが普及したことで、多くの賛同者からの資金集めがスピーディーに行われるようになりました。
クラウドファンディングのおおまかな流れ
クラウドファンディングを利用するためには、自身の目標を決めたらプラットホームとなるクラウドファンディングサイトを選択します。
続いて、プロジェクトの登録し、自身のプロジェクトの活動や取組を熱意ある文章で投稿、閲覧者や支援者への活動報告を行っていきます。
プロジェクトが達成したら、支援者への返礼品やメールや手紙などでお礼を届けます。
達成しなくても、お礼の文章を掲載したり、メールなどで届けておきましょう。
クラウドファンディングが飲食店に向いている3つの理由
クラウドファンディングは、様々な活動や取組に対して利用することができますが、特に飲食業関連に向いていると言われています。
飲食店に向いている理由としては、宣伝効果、資金を返済する必要がない、クラウドファンディングの情報等の3つの理由が考えられます。
つぎに、3つの理由について詳しく見ていきましょう。
①大きな宣伝効果で顧客にアピールできる
クラウドファンディングを行えば、インターネットはもちろんのこと、FacebookやTwitterで効率よく情報を拡散してくれます。
飲食店の宣伝するためには、多くの広告費や宣伝費が必要となるのが通常ですが、クラウドファンディングを利用することで、経費を大幅に軽減することができます。
実質0円での最大の宣伝効果となる期待が持てるかもしれません。
②返済の必要がなくお返しはサービスでOK
金融機関等の融資を利用すれば、当然返済しなければなりませんが、クラウドファンディングサービスでは、原則として返済不要となっていますので、返済不要の資金調達が叶います。
ただし、支援者には返済しない代わりに店の商品やサービスをお返しすることになります。
これらのお返しには食事券や商品など、飲食店ならではの宣伝効果の高い物が活用することができます。
③クラウドファンディングの情報で経営を成功へ導く
クラウドファンディングを利用すると、支援者を始めサービス利用者アクセス数、消費傾向、トレンド等を細かく分析して見ることができます。
データより市場調査を行うことで、飲食店での成功する経営方針がつかめる可能性が高くなります。
飲食店に特化した3つのクラウドファンディングサービス
クラウドファンディングサービスは、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)やMakuake(マクアケ)などが有名ですが、飲食店の方が利用するのなら、飲食業に特化したクラウドファンディングがおすすめです。
次に、飲食店に特化した3つのクラウドファンディングサービスを紹介していきます。
◆kitchenstarter(キッチンスターター)
◆HAYARUKA(ハヤルカ)
◆redish(リディッシュ)
kitchenstarter(キッチンスターター)
kitchenstarter(キッチンスターター)は、日本初となる飲食店に特化したクラウドファンディングサイトです。
飲食店を始めたい方はもちろんのこと、新しい商品開発、地域の名産など、飲食を通じた資金調達を支援しています。
kitchenstarter(キッチンスターター)を利用することで、料理や飲食店に興味がある支援者が募りやすく、さらには飲食業ならではの専門的なビジネスの秘訣やアドバイスが得ることができます。
『 日本初の飲食特化型
クラウドファンディングプログラムです
「クラウドファンディング」とは「クラウド=crowd(大衆)」「ファンディング=funding(資金調達)」の名の通りインターネットでプロジェクトを公開し、
それに共感した一般の支援者(サポーター)から
広く資金を得ることの出来る新しい資金調達方法ですが、
本当に必要なものを、支援してくれる人達と一緒に育てていくマーケティング手法として 世界中から注目を集めているプログラムです。』
HAYARUKA(ハヤルカ)
HAYARUKA(ハヤルカ)は飲食に特化したクラウドファンディングサービスで、「食べる人と、つくる人をつなぐ」をコンセプトに行っています。
プロジェクトを成功へと導く、日本の飲食ビジネスを牽引するメンターを取り揃えており、成功や失敗などの体験を交えたアドバイスが受けられます。
『 飲食特化型
ハヤルカは、クラウドファンディングの仕組みを活用して、飲食に特化した「資金調達とファンづくり」を支援するサービスです。飲食店の新規開業や、食品・飲料の商品づくりにご利用いただけるほか、フードイベントやコラボディナーなどの集客に、月額定額で食べ放題などサブスクリプション型の支援などに、幅広く活用いただけます。規模の大小は問いません。まず「出来そうなこと」から、気軽にチャレンジしてみてください。』
redish(リディッシュ)
redish(リディッシュ)は、飲食業界に特化した経営支援のソリューション事業を展開しているクラウドファンディングです。
レストランを経営し収益を上げるためには、売上の最大化とコストの最小化が課題となりが、redish(リディッシュ)はお店の紹介に加えて、集客と資金獲得を行うサービスと行っています。
飲食店のマーケティングを専門に手掛けているredish(リディッシュ)は、高額の支援金額と成功率、本業のレストラン等の仕事に専念できる、お店の魅力を最大限に引き出すマーケティングが強みのクラウドファンディングです。
『 驚異の成功率
レストランクラウドファンディング専門のコンサルタントが全ての作業を請け負うことで成功率100%を可能にしております。高額の支援金額
これまで数多くのクラウドファンディングを手掛けて蓄積してきた知見をフルに活用することにより、平均で800万円の支援金額を集めることに成功しております 』
飲食店のクラウドファンディングを成功させるための秘訣
飲食店の方がクラウドファンディングを立ち上げたとしても、必ずしも資金が集まり成功するわけではありません。
成功するためには、身近な方が応援したくなるようなプロジェクトにしたり、プロジェクト開始したことをより多くの方に知ってもらうことが大切となってきます。
次に、飲食店がプロジェクトを成功させる3つの秘訣について、みていきましょう。
身近なお客様から応援されるようなプロジェクトにする
クラウドファンディングというと、インターネットを介して不特定多数方からの支援と感じられるかもしれませんが、身近にいるお客様から応援されることが最も大切です。
支援する側は、プロジェクトやプロジェクトを起案する方への信頼度は、選択するうえで大切な基準となっています。
もしも、全く知らない支援者にいきなり「プロジェクトを応援してください」と言っても支援してもらうことは難しいでしょう。
ですから、すでに信頼を積み上げている、身近な方や、常連のお客様、地域の人たちなど、身近な方に応援してもらえることが、飲食店のクラウドファンディングを成功するための重要なポイントとなります。
プロジェクトの勝負はスタートダッシュ
プロジェクトは公開から一定の期間かけて行われていますが、資金が集まりやすいのはプロジェクトを公開してからの5日間です。
クラウドファンディングを成功させたプロジェクトの90%は、公開してからの5日の間に多くの割合の資金を集めています。
目安として、プロジェクト公開から5日の間で20%程度、または10%以上の資金の達成を目標にしてください。
そして、目標を達成するためには、多くの方に前もってプロジェクトを知ってもらうことが大切となりますので、身近な方や信頼関係を築いている方には、早めに知らせておくと良いでしょう。
そうすることで、知らない方も安心してプロジェクトを応援していくことができるようになります。
飲食店ならではの魅力的なリターンで応援してもらう
プロジェクトを応援する支援者にとって、魅力的なリターンはプロジェクトを選択するうえで欠かせない項目となります。
飲食店には、他にはできない食事券や割引サービスなどのリターンがしやすく、さらには支援者に足を運んでもらうことにより、新たな顧客やファンが獲得できる可能性が広がっていきます。
また、応援者限定でシェフ直伝のレシピを公開ししたり、オリジナルのレシピをリターンに設けて、来店できない国内外の支援者を確保することもできます。
飲食店の美味しい食事、好みの料理、直伝のレシピ等の魅力あるリターンは、クラウドファンディングを成功させるための強みとなるでしょう。
まとめ
コロナ禍によって注目を浴びている飲食店のクラウドファンディングについて、クラウドファンディングの概要、クラウドファンディングが飲食店に向いている理由、飲食店に特化した3つのクラウドファンディングサービス、成功させるための秘訣などをご紹介してきました。
コロナ禍によって、飲食業は大きな影響を被り売上減少に陥っていますが、クラウドファンディングは、顧客や不安を増やせ、宣伝効果も期待できることからみても、飲食店に向いている資金調達と言えるのではないでしょうか?
しかし、全てが成功するわけではありませんので、応援したくなるようなプロジェクトを身近な方に発信するとともに、魅力的なリターンを設けて成功へ導いていきましょう。