
仕事をせずに家事や育児、家計管理などに専念している専業主婦の方の場合、一般的にお金を借りることは難しいと言われていますよね。ローンの申し込みをしたとしても審査に落ちてしまい、なかなかお金を借りることが出来ないと悩んでしまっている主婦の方も少なくないようです。
旦那さんには知られずにお金を借りたい、急にお金が必要になったから何とかしたい…そんなピンチに見舞われることだってありますよね。もしくは、主婦からの起業を考えているという方もいるでしょう。
今すぐにお金が必要という訳ではなかったとしても、将来のことを考えれば知識として「主婦のための資金調達方法」を知っておくのもいいのではないでしょうか。
今回は主婦の方でも行うことが出来る3つの資金調達方法について詳しく解説していきます。注意点も合わせてご紹介しますので、資金調達を考えている方はそちらもしっかりチェックしてくださいね。
どうして主婦はお金を借りることが出来ないのか
一体なぜ、専業主婦の方はお金を借りることが出来ないのか。それは「返済能力が低い」とみなされることが多いからです。主婦の方に限らず、学生や無職の場合にも返済能力が低いとみなされるため貸金業者は融資を渋ります。
貸金業者はお金を貸し、利子を受け取ることで利益を得ていますが、貸した相手が返済不能になり貸し倒れ状態になれば損をしてしまうことになりますよね。そんなことにならないために返済能力を確かめるため「審査」を行うのです。
主婦のための3つの資金調達方法
では、主婦ならばお金を一切借りることが出来ないのかというと、そうではありません。ここからは主婦でも行うことが出来る資金調達方法についてご紹介していきます。
- カードローン
- 女性起業家支援制度
- クラウドファンディング
主婦の方でも行うことが出来る資金調達方法は以上の3つです。以下でより詳しく解説していきます。
資金調達方法その1「カードローン」
なかなかお金を借りにくい主婦の方でもカードローンならばお金を借りることが出来る可能性があります。
カードローンにも種類があり「銀行カードローン」と「消費者金融系カードローン」の2つに分けることが出来ます。
銀行カードローン
銀行カードローンの中には、専業主婦の方の借り入れが可能なものも存在しています。主婦の方が借り入れしたいと考えた時、まずオススメしたいのがこのような商品です。なぜなら、通常のものに比べて主婦でも審査に通りやすくなっているからです。
また、銀行カードローンは消費者金融系カードローンよりも金利が低くなっているということもポイントです。金利は少しでも安い方がいいですよね。
銀行カードローンと消費者金融系カードローンの一番大きな違いは「適用される法律が違う」ということです。銀行カードローンの場合は貸金業法ではなく銀行法が適用されるため、総量規制(合計借入額が年収額の三分の一を超えないようにする法律)関係なく借り入れが可能ですが、消費者金融系カードローンの場合は貸金業法のため総量規制がかかり、借り入れ額が制限されることになります。
- 楽天銀行スーパーローン
- じぶん銀行カードローン
- バンクイック(三菱UFJ銀行)
- ジャパンネット銀行カードローン
- ひめぎんクイックカードローン(愛媛銀行)
- カードローン ラピッド(北海道銀行)
- ソニー銀行カードローン
主婦の方が借り入れできる銀行カードローンには以上のようなものがあります。
【銀行カードローン】
・専業主婦でも借り入れOKな商品もある
・消費者金融系に比べて金利が安い
・配偶者への確認が不要
消費者金融系カードローン
主婦の方でも、専業主婦ではなくパートやアルバイトでお仕事をしているという方ならば、消費者金融系カードローンでお金を借りることも出来ます。
消費者金融系カードローンは原則として専業主婦の方はお金を借りることは出来ません。なぜなら、前述した総量規制によって専業主婦は年収が0円として扱われるためです。そのため仕事をしていない専業主婦の方が消費者金融系カードローンでお金を借りようとすると、「配偶者の同意書」などが必要になり、結果的に配偶者にバレてしまうことになるのです。
しかし、パートやアルバイトなどをしていて安定した収入があれば配偶者ではなく自分の収入が審査の対象になるため消費者金融系カードローンでお金を借りることも出来るのです。
- SMBCモビット
- プロミス
- アイフル
- アコム
以上のような消費者金融系カードローンは主婦の方にもオススメ出来るものとなっています。中には女性オペレーターが対応するレディースキャッシングもあるので、初めて消費者金融系カードローンを利用するので不安があるという人はレディースキャッシングを利用してみてもいいかもしれません。
【消費者金融系カードローン】
・主婦でもパートやアルバイトをしていれば借り入れOKな場合もある
・金利は銀行カードローンに比べて高くなる
・仕事をしていない専業主婦の場合、配偶者の同意などが必要になる
資金調達方法その2「女性起業家向けの支援制度」
実は、国の方針として女性が今まで以上に活躍することが出来るように様々な取り組みが行われているということはご存知でしたか?
女性を積極的に雇用することを実施した企業は優良企業として認定マークが与えられる「女性活躍推進法」、一定の女性雇用を行った事業所に補助金を給付する「女性活躍加速化助成金」などなど。つまり、起業したいと考えている女性にとって今はまさに追い風が吹いている状況なのです。
そして、注目したいのが全国の各自治体で行われている「女性起業家を支援する制度」です。独自の融資制度を設けたり、無料の勉強会やセミナーを開催したりしています。自治体によってもその内容は異なるので、お住まいの住所地の自治体が行っている支援制度をチェックしてみましょう。
例えば、東京都ならば「女性・若者・シニア創業サポート事業」があります。
資金調達方法その3「クラウドファンディング」
しっかりした事業アイディアがあり、実現方法などについても具体的に考えられているのならばクラウドファンディングによって資金調達するのも一つの方法です。
インターネットを利用して不特定多数の人たちから少額ずつ資金を募り、目標金額に達したら成立となり、資金を調達することが出来ます。優れたアイディアならばまたたく間に目標金額に達する場合もありますが、目標金額に満たず不成立となり、1円も得られなかったというケースも少なくありません。
しかし、参加手数料はプロジェクトが目標達成した場合のみに発生するなど、リスク無しに資金調達を行うことが出来るというメリットもあります。
有名なクラウドファンディングサービスには以下のようなものがあります。
- CAMPFIRE
- Makuake
- kibidango
- READY FOR?
- FAAVO
主婦が資金調達する際の注意点
主婦の方がお金を借りる際の注意点についてご紹介していきます。借り入れは、配偶者に知られてしまった場合や、返済が出来なくなってしまった場合など、トラブルに発展してしまう可能性もあるものです。
利用する前にはしっかりと注意点について考えてから行うようにしましょう。
配偶者の勤務先に確認の連絡が入る
仕事をしておらず収入のない専業主婦の方が消費者金融系カードローンに申し込んだ場合、金融機関によっては配偶者の勤務先に在籍のための確認の連絡が入ることがあります。多くの場合は在籍確認のみですが、配偶者に内緒でお金を借りたい場合などには連絡は避けたいと思う方が多いのではないでしょうか。
返済額に注意する
借りたはいいもの、返済額が想像よりも多くなってしまってということになると大変です。ギリギリで想定していると後々で苦しくなってしまうことも考えられるため、月々の返済額には余裕を持つようにするのがいいでしょう。返済が遅れてしまうと、他のローン契約に影響してしまう場合があります。
延滞事故を起こさないようにする
返済が遅れてしまうなどの延滞事故が起きると、他のローンを組みたいという時に不利になってしまう可能性があります。信用情報にキズがつくことになってしまうので、延滞事故を起こさないためにも返済額には注意して、余裕を持って計画的な返済を行うようにしましょう。
まとめ
主婦の方の資金調達について、いかがでしたでしょうか?仕事をしていない主婦の方の場合、資金調達は難しいと考えられがちですが、実は利用出来るカードローンも存在しています。
主婦から起業したという方もかなり多く、女性が起業するための支援制度なども沢山あるため、是非それらを利用しつつ起業に向けて動いて見てはいかがでしょうか。女性起業家のための支援制度については自治体によっても異なりますので、ぜひお住まいの住所地の自治体の情報をチェックしてみてください。