これから出産しようとする渋谷区のお母さんたちの良きパートナーと言えば、このハッピーマザーという助成金です。
ひょっとしたら今後は、子育てしていく上でどこに住むかまで考えることが大事なことかもしれません。意外というかもしれませんが、どこの自治体でも同じということではなく、いろいろ隔たりが存在していたりします。
今回、渋谷区が現在取り組んでいるハッピーマザー助成金の制度について解説します。
ハッピーマザー助成金とは
そもそもハッピーマザー助成金とは、渋谷区において展開されている子育て支援事業のひとつです。このような渋谷区からの支援によって、お母さんたちの出産時における負担を軽減させることができます。
とにかくお母さんは安心して赤ちゃんを生むことができる環境が理想ですよね。しかし赤ちゃんを生めば、いろいろと今まで想像していなかったものに対しても費用がかかってしまうことがあります。そのような問題を解消するため、お母さんにとってハッピーマザー助成金は嬉しいサービスであることは間違いありません。
支給額の上限は10万円
ハッピーマザー助成金の支給額の上限は10万円です。10万円では完全と言うことができないかもしれません。しかし、それでも以前額は8万円だったのが10万円に引き上げられたということなので、渋谷区の取り組み姿勢をある程度評価することができるのではないでしょうか。
お母さんに出産に不安なく専念していただきたいため、自治体それぞれ独自で、ハッピーマザー助成金のような制度を提供していることはあります。
様々な自治体の支援
例えば、東京都港区では、かかった出産・入院の費用(上限あり60万円)から、出産育児一時金の42万円などを差し引いた額を支給してくれる出産費用の助成の制度が提供されています。
また、港区では、認可外保育施設の補助が、最大 8万円 / 月(2歳児クラス)、最大 7万7,000円 / 月(3歳児クラス以上)あります。
更に私立幼稚園への補助は、保護者補助金:最大 24万2,400円 / 年です。
江戸川区では、児童手当とは別にして、ゼロ歳児のいるお家に対して、月々1万3000円支給してもらうことができる乳児養育手当が提供されています。
更に、認可外保育施設の補助は、最大 5万円 / 月、また、出産支援祝品としてタクシー利用券 1万円分、更に、新生児誕生祝品として、区内共通買物券 3万円分をもらうことができます。
新宿区では、入園料補助金を最大 8万円、保育料補助金は、最大 25万4,400円 / 年、更に私立幼稚園への補助
として、入園料補助金を最大 8万円、保育料補助金を最大 25万4,400円 / 年もらうことができます。更に子育てファミリー世帯居住支援(転入転居助成)
、第3子より保育料全額助成(認証保育所に限定)などがあります。
千代田区では、子供医療費助成が高校3年生まであります。
可外保育施設の補助は、全額また 2割程度を減額することができ、私立幼稚園への補助として、園児保護者補助金:園児一人につき 7,200円 / 月もらうことができます。
また、ショートステイあり、次世代育成手当として16から18歳の児童養育者は児童1人につき 5,000円 /月もらうことができ、誕生準備手当は、妊娠第20週から1歳までの妊産婦に対して一律 4万5,000円、特定不妊治療助成として、最大 12万5,000円をもらうことができます。
今後引越しされる予定のある方々はじっくり時間をかけて、出産するお母さんにとって住みやすい街はどこかということを検討されてみてはいかがでしょうか。
また、こういった自治体の制度は年度ごとに見直しがあったりします。年度が変わったあたりのタイミングでそれぞれ自治体に制度内容の確認をしてみましょう。
渋谷区は、若い人たちの街というイメージが強いですが、子育てをしているお母さんたちにも相当強みのある街だということがわかって来ます。大事なのは、自治体がそのような方針を持っているかということです。
渋谷区は、平成2年には、20代の人たちの人口が一番多かったのは事実なのです。しかし、平成22年において1位は30代2位は40代の方々と大きく変化しました。まさに、渋谷区では子育ての世代との入れ替わり現状が起きています。
渋谷区には、現在、「産みやすく、育てやすく、預けやすい まち渋谷」という運営ポリシーがあり、しっかり子育て支援事業計画を策定しています。
やっぱりそのような取り組みをしている区には、自ずと子供さんが多く集まってくることでしょう。子供さんがたくさんいる街、それはやっぱり住みやすい街の象徴です。
子供さんたちは、その街で安心してすくすく育っていってくれることでしょう。
更に渋谷区では、認可外保育施設の補助が2万5,000円 / 月、私立幼稚園への補助として、入園料補助金: 最大 4万円、保育料補助金が最大 1万3,700円 / 月(前年度収入 400万円以下の人たちは無償)、また ショートステイが提供されています。
出産した後意外とお金がかかるもの
はじめて出産というお母さんは、これから起こりうることをかなり不安視しているのではないでしょうか。いろいろ予測していることもあるでしょうけど、そんなにはじめての体験が予測内で収まるはずないという気持ちもあるはずです。
もちろんお金の問題も出産する人たちにとても大事なことです。ハッピーマザー助成金が上限10万円というのは、決して100%を補うことができる額ではないのかもしれません。
しかし、それでもそのような制度があることを知れば、お母さんたちはホッとされるでしょう。そして、自治体が、お母さんたちと親身になって向きあってくれている安心感があります。
私達は自治体に守られて出産しているという気持ちにもなることができます。
更に、渋谷区では、ハッピーマザー助成金の制度、認可外保育施設の補助以外にも特殊なものとして、子育てにありがたい子供さんの虫歯予防のため区内歯科医院で利用することができる幼児の無料フッ化物塗布券を配布してくれたり、「ロタウイルスワクチン」、「おたふくかぜ」、「B型肝炎」、「麻しん風しん」、「インフルエンザ」の5種の予防接種を助成してくれています。
子供さんのため、任意予防接種をどこまで助成するべきか、それは住んでいる自治体によってかなり温度差がありますが、敢えて現在23区の中でも一番充実しているのは、渋谷区と言っていいでしょう。(インフルエンザの予防接種は中学3年生まで助成があります)
渋谷区の提供している「子ども・子育て支援事業計画」では、色々な情報がわかりやすくまとまっているので、これから渋谷区に住もうという方々は、一度それを確認して検討してみてはいかがでしょうか。
ハッピーマザー助成金の内容
ハッピーマザー助成金の内容についてもう少し細かく触れてみましょう。
ハッピーマザー助成金では、1人の出産につき限度額は10万円とあります。その内容は、それぞれ加入している健康保険によって違いがあります。
出産した時に加入している健康保険から、出産育児一時金として42万円または40万4千円が支給されることになっていますが、プラスα付加給付を行っているところもあります。
加入している健康保険で付加給付を受けとるケースでは、ハッピーマザー出産助成金からその分は控除されることになります。例えば、エヌ・ティ・ティ健康保険組合は、一時給付金の他に付加給付として1児あたりに対して3万円という額となっています。
支援を受けることができる対象者は?
では、ハッピーマザー助成金は、どのような人たちが対象に支援を受けることができるのでしょうか。ハッピーマザー助成金は、渋谷区が現在支援している制度です。ですから、出産日の3か月前から申請日現在まで至り継続し渋谷区内に住民登録をしている必要があります。
また、健康保険に加入している人たちで、妊娠12週を超え出産した人たちが対象となります。
妊娠している以前から、渋谷区に住んでいるというケースであれば問題はありませんが、妊娠している最中に引越ししなければならない事情の方々もいらっしゃることでしょう。そのような人たちは、ハッピーマザー助成金の制度を利用することができるよう、出産予定日をしっかり確認しておき準備しておくようにしましょう。
ハッピーマザー助成金申請に必要なものは、
母子手帳か、出生証明書。出産した人の健康保険証の写しと付加給付金額を証明する書類、そして出産した人のハンコ & 口座番号です。
ハッピーマザー助成金支援の流れ
次は、ハッピーマザー助成金を受け取る流れです。まず、申請書は区役所3階にある国民健康保険課給付係、また各出張所で配布しています。
また、渋谷区役所ホームページからダウンロードもすることができます。
記入した申請書&必要書類を郵送、また直接区役所窓口か、区民サービスセンターへお持ちください。
手続きを踏めば、後日、区役所から決定通知書が送付されて、お金は指定口座へ振り込みしてもらうことができます。
また、ハッピーマザー助成金の支援を受けるのには、「出産日」から起算し、1年以内に手続きを踏む必要があります。出産したお母さんたちは、他にもいろいろしなければならない手続きがあったりして、ついついこのような手続きを忘れてしまうことがありますので、1年間の申請期間は、かなり良心的はからいです。これだったら、忘れてもあとから手続きを取ることができますよね。
また、ハッピーマザー助成金支援を受けるため、書類漏れがないような注意しましょう。
申請を済ますことができれば、翌月末までに指定した銀行口座に振り込みをしてもらうことができます。
まとめ
いかがでしょうか。渋谷区は、「産みやすく、育てやすく、預けやすい まち渋谷」というが運営ポリシーなのです。ハッピーマザー助成金は渋谷区がオリジナルで提供しています。ハッピーマザー助成金で、上限10万円を支給してもらうことができます。
ハッピーマザー助成金ですべてが満たされる訳ではありませんが、妊娠しているお母さんも、ハッピーマザー助成金によって、ある程度安心感に満たされるのではないでしょうか。
とにかく、渋谷区のそのような方針があたたかくありがたいですよね。子育てに一番充実しているのは、渋谷区と言ってもいいかもしれません。
また、他の自治体でもいろいろ支援がありますので、あなたも時間をかけてリサーチしてみてはいかがでしょうか。