グロービスキャピタルパートナーズ(vc)の特徴や投資実績など5項目で解説

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グロービス vc

グロービスというと経営大学院でMBAの養成を行っている企業としてのイメージが強いかもしれませんが、実は1996年に設立された歴史ある日本の老舗のベンチャーキャピタル(VC)でもあります。

グロービスキャピタルパートナーズは日本初の本格的ハンズオン型ベンチャーキャピタルであることがまず大きな特徴の一つです。

この記事ではグロービスキャピタルパートナーズの特徴、投資実績・投資先企業、事業内容について詳しく解説していきます。

グロービスキャピタルパートナーズについて

1996年に設立されたグロービスキャピタルパートナーズは日本の老舗のベンチャーキャピタルとも言える会社です。更に特徴的なのが日本では初となるハンズオン型のベンチャーキャピタルであるということ。

創業段階や成長段階のベンチャー企業・スタートアップ企業に対しての投資を行うベンチャーキャピタルとして設立されましたが、現在ではファンド規模も大きくなり、シードラウンドからユニコーンラウンドまで継続的な投資支援を行っています。

会社名 株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
GLOBIS CAPITAL PARTNERS & Co.
代表取締役 堀 義人
設立 2006年7月
所在地 〒102-0084
東京都千代田区二番町5-1
住友不動産麹町ビル 9F
Webサイト https://www.globiscapital.co.jp/ja/

グロービスキャピタルパートナーズの特徴

グロービス vc

前日の通り、グロービスキャピタルパートナーズの大きな特徴と言えるのが日本初のハンズオン型ベンチャーキャピタルだということです。

ハンズオン型ベンチャーキャピタルというのは、ベンチャーキャピタルの中でも投資先企業の経営方針や事業展開など、深い部分まで積極的に関わっていき、企業の成長をサポートするベンチャーキャピタルのことです。

同じベンチャーキャピタルと言ってもその方針は様々で、中には資金を提供した後は基本的には投資先企業に任せ、経営についてはたまにチェックを行ったり、見守る程度というところもありますが、ハンズオン型ベンチャーキャピタルの場合は資金だけじゃなく、人材や知識、経営のノウハウなどもベンチャーキャピタルに提供し、IPOやM&Aなどのイグジットを実現出来るようにサポートを行うというスタイルです。

このハンズオン型は場合によっては経営の主導権を握られてしまう場合があること、起業家や経営者とキャピタリストの意見が合わずにぶつかりあってしまうというデメリットも考えられますが、逆に、今まで数多くのベンチャー企業・スタートアップ企業に投資を行い、IPOなどのイグジットに導いてきた経験や知識、人脈、経営ノウハウによるサポートを受けることができるということでもあり、企業にとっては大きなプラスになることも期待できます。

ベンチャーキャピタルから出資を受けるということは少なからず経営においては制限を受けることになりますが、どの程度なのか、どのような方針なのかはベンチャーキャピタルや担当のキャピタリストによっても異なります。

ベンチャーキャピタルを検討する時には、担当につくキャピタリストとの相性も非常に重要となるので覚えておきましょう。

グロービスキャピタルパートナーズの事業内容

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グロービスキャピタルパートナーズはベンチャーキャピタルとして将来性あるベンチャー企業・スタートアップ企業に投資を行うだけでなく、ベンチャー企業の経営者の育成にも力を入れています。

個人の能力開発のほか、法人を対象に人材育成、組織力の強化も行っており「経営大学院」「マネジメントスクール」「エグゼクティブスクール」「企業内集合研修」「進学型研修」「e-learning」「アセスメント・テスト」など様々な取り組みを行っています。

このような場で経営ノウハウや深い知識を身に着け、他の人たちの考えを知り、そして人脈を築くことは後のビジネスにもプラスに作用します。グロービスキャピタルパートナーズから出資を受けたいと考えている方はもちろん、資金調達方法を探している方、とにかく視野を広げたい、知識を深めたいという方は参加してみるといいのではないでしょうか。

また更に、グロービスキャピタルパートナーズは「GLOBIS BOOKS」というブランドで出版事業も展開。自社のノウハウを詰め込んだビジネス本を数多く出版しています。実際にスクールや研修に足を運ぶ前に、GLOBIS BOOKSのビジネス本の中で気になるものを読んでおくといいでしょう。

このように様々なメディアで活躍しているグロービスキャピタルパートナーズには経営陣も有名な人たちが集まっています。

グロービスキャピタルパートナーズの投資実績・投資先企業

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グロービスキャピタルパートナーズはベンチャーキャピタルとして素晴らしい実績を残してきているベンチャーキャピタルの一つとして知られています。現在活躍している企業の中には、グロービスキャピタルパートナーズからの出資を受けたという企業も数多く存在しています。

投資実績

1996年の第1号ファンドでは5億4000万円のファンドで計13社へ投資し、そのうちの6社をIPOに導いています。1999年の第2号ファンドは欧米での実績を持つエイパックス・グループと合同会社「エイパックス・グロービス・パートナーズ」を設立し、総額200億円、投資社数は47社でIPOはうち8社。この活動を通じ、グロービスキャピタルパートナーズは欧米流のハンズオン型投資、グローバル・スタンダードのファンド運営手法を確立したようです。

2006年には再度グロービスキャピタルパートナーズが単独で180億円の第3号ファンドを設立し、44社に投資し、15社がIPOを果たしました。投資先企業の成功だけでなく、企業を育てることに力を注ぎ、2011年3月の東日本大震災後もあえて投資活動を続けることで社会に貢献。

2013年の第4号ファンドは115億円という規模で、企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上の非上場企業であるユニコーン企業を日本から排出することを目指し、投資先のサポートや発掘に取り組み、その結果、メルカリやスマートニュースという日本版ユニコーンがトップを走り、中でもメルカリは東証マザーズ市場時価総額トップの6,767億円という記録的な上場を果たしています。

2016年は第5号ファンドとして160億円のファンドの設立。投資社数は2019年3月末の時点で29社となっており、2015年7月からはグロービスキャピタルパートナーズの代表パートナーである仮屋薗氏が一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会第7代会長に就任するなど、日本のベンチャーキャピタルの中心となっています。

2019年の第6号ファンドは400億円のファンドを設立し、シードからユニコーンまでの継続的な投資、その他MBOやカーブアウト案件などにも積極的に取り組んでいます。

投資先企業

このように、グロービスキャピタルパートナーズは1996年の設立から現在に至るまで積極的な投資を行い、数多くのベンチャー企業・スタートアップ企業を成長させてきました。

グロービスキャピタルパートナーズが出資した企業の中には有名企業も多く、日本では初となるネット生命保険会社の「ライフネット生命」、若い女性向け化粧品の口コミサイト「@COSME」を運営する運営する株式会社アイスタイル、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのGREE、売上500億円の巨大企業(2017年時点)となったワークスアプリケーションズにも投資を行ってきました。

また、コマース21はヤフーに買収、キラメックスがユナイテッドに買収されるなどIPO以外の方法でもイグジットを果たしています。

投資額

グロービスキャピタルパートナーズは全ての成長ステージの企業への出資を行っており、特定のステージの企業にだけ特化しているということはありません。

1社に対し平均して3〜5億円ほどの投資を行うことが多くなっているようです。

グロービスキャピタルパートナーズの十二訓

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グロービスキャピタルパートナーズの公式ホームページには「ベンチャーキャピタリスト十二訓」が掲載されています。

これを見ることでグロービスキャピタルパートナーズはどのような考え、信念や情熱を持ったベンチャーキャピタルなのかということがわかります。

ベンチャーキャピタルと自社の企業は非常に大切となるため、参考にしてみましょう。

一、優秀な人材のいる場所、時間、きっかけを探せ。
そこに何度でも通って、一人一人と、仕事ではなく、しっかりと友人になれ。
やがて自分自身が、人材の集まる場となる。

二、人との出会いは、全てがファン作りの機会。
自身の持っている経験や知識を、相手の立場に立って惜しみ無く差し出せ。

三、投資する会社を探すな、投資するテーマを探せ。
それから適切な経営チームを探せ。
無ければコンバートを試みるべし。
そこが腕の見せどころ。

四、お金を売るな、自分を売れ。
経営者から、投資・経営参画してほしい、と先に言われて、初めて上等。

五、ベンチャーは、不確実性の塊だ。
出来ない理由を語れる人は、数多くいる。
その時こそ、自身がビジョン、戦略、経営者を信じきれるか今一度反芻せよ。
究極のリアリストであり、ロマンチストであれ。
不安を感じるところから動き出す一歩に、あなたの進化が始まる。

六、経営陣に対し、評論家然、投資家然とした態度で臨んではならない。
中長期を見据え、功を急がず、燦然と進むべき方向を指し示す北極星のごとき存在であれ。

七、最先端の経営知が、日々ベンチャーが直面する課題とトライ&エラーの中で生まれている。
経営支援は、決して机上では学べない。
あなたは、数多くの優秀な経営陣とその最前線を共有し、ベストプラクティスのハブになれ。

八、ベンチャーは、逆境の塊だ。だが、困難は進化の礎。
嵐にあってこそ、より迅速に動き、泰然自若、笑顔を忘れるな。
それが、皆の勇気につながる。

九、誰にでも、撤退すべき時は必ずある。
最悪なのは、ものごとにこだわりすぎ、致命傷になるまで深追いしてしまうことだ。
撤退する時は、全速力で。
そしてその失敗を、必ず次の糧とせよ。

十、経営者にとって、投資家の言葉は重く鋭き斧。
厳しきことを言う時こそ、一呼吸置き、相手の心相を汲む優しさを忘れるな。

十一、Exitでは、天時・地利が不可欠である。それに備え、見極めよ。
ただし、遂行においての最重要は人和となる。
くれぐれも人事を尽くし、ことあらば人の痛みを引き受けよ。

十二、時を経て、一旦の成功を為し得た時、かつての夢見る若き起業家は、先進の経営者に、新卒だった若者は頼もしいマネージャーとなっていることに、あなたは気付き、そして共に喜びを分かちあうだろう。
その永かった道程に、あなたは真の報酬を見出だす。

引用元:グロービスキャピタルパートナーズ

まとめ

グロービスキャピタルパートナーズは日本のベンチャーキャピタルの中でも老舗的存在であり、1996年の創業以来、現在まで積極的な投資を行ってきています。

上でご紹介した今までの投資実績や投資先企業を見ればグロービスキャピタルパートナーズの実績は一目瞭然ですが、実績だけじゃなく信念や情熱を持ったベンチャーキャピタルであり、人材に重きを置いている部分もあるように考えられます。

決まったルートのアプローチ方法は無いため、ピッチイベントやグロービスキャピタルパートナーズのイベント、研修に出席したり、人から紹介を受けたり、もしくは直接アプローチを行うという方法になるでしょう。

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