フォークリフト 補助 金

フォークリフト取得に活用できる2つの補助金を分かりやすく紹介

補助金

ドライバーとして働いているのなら、大型や大型特殊などの免許を新たに取得することでスキルアップにつなげていけます。
ショベルカーやトラックなどの運転が可能となれば、ビジネスチャンスや収入が増える機会に恵まれることになるでしょう。

そのためには、免許の取得の費用が必要となりますが、その際に利用できる補助金をご存知でしょうか?

教育訓練給付金や人材開発支援助成金は、取得する際にかかる費用の一部を助成してくれる補助金です。

免許を取得するのなら、教育訓練給付金や人材開発支援助成金を積極的に活用することをおすすめします。

こちらの記事では、フォークリフトなどを取得する際に利用できる教育訓練給付金と人材開発支援助成金について、わかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。

フォークリフトの免許取得について

フォークリフト 補助 金

厚生労働省が管轄しているフォークリフトの免許は、最大積載荷重によって取得方法が異なります。
最大積載荷重が1トンか、1未満によって講習や修了試験の有無が変わってくるのです。

そして、フォークリフトの免許に発行されるのは、免許証ではなく修了証です。
一般的には、フォークリフト免許と呼ばれていますが、実際には免許証ではなく修了証となることを覚えていきましょう。

技能講習修了証においては、フォークリフトを運転する時に常備することをが義務付けられていますので、忘れないようにしてください。

(フォークリフトの免許の種類)

  最大積載荷重1トン未満 最大積載荷重1トン以上
名称 フォークリフトの運転の業務に係る特別教育 フォークリフト運転技能講習
講習 あり あり
修了試験 なし あり
修了証 特別教育修了証 技能講習修了証

フォークリフト免許にかかる費用

フォークリフト免許にかかる費用は、最大積載荷重1トン未満、最大積載荷重1トン以上によって違ってきます。

・最大積載荷重1トン未満の特別教育に必要となる費用は、テキスト代金を合わせて1万5千円前後となります。
学科科目6時間、実技科目6時間を終了することが必要で、最短で2日ほどで修了することができます。
これらの過程が終了すれば、事業所内での運転が可能となります。

・最大積載荷重1トン以上の運転技能講習は、所持免許がない場合には、4万5,000円前後の費用がかかりますが、自動車免許や大型特殊自動車免許所持者の場合には、4万円前後の費用となります。

これらのフォークリフト免許取得は、教育訓練にあたりますので、教育訓練給付金制度や人材開発支援助成金制度の利用が可能となります。

次に、教育訓練給付金制度と、人材開発支援助成金制度を詳しくみていきましょう。

スキルアップに役立つ教育訓練給付金制度

フォークリフト 補助 金

教育訓練給付金制度は、働く人のスキルアップを支援するために設けられた補助金です。
雇用保険の給付制度のひとつとして、雇用の安定と、再就職を促すことを目的に行われています。

雇用保険に1年以上に加入し、前職を離職してから1年以内の方が対象となります。
また、以前に教育訓練給付金制度を利用した方は、3年以上の雇用保険に加入し、前回利用してから3年以上経過することが条件となっています。

フォークリフトも含まれる対象免許

教育訓練給付金制度に対象となる免許の種類は、免許取得の車種は、普通二種、中型車、大型車、大型二種、大型特殊、けん引免許となっています。

◆普通二種:タクシーや介護施設での送迎バス、コミュニティバス、民間救急車など

◆中型免許:4tトラック、中型自動車、準中型自動車など

◆大型一種:ダンプカー、トラック、タンクローリーなど
◆大型二種:観光バスや路線バスなど

◆大型特殊の免許取得:シャベルカー、フォークリフト、クレーン車など

◆けん引免許の取得:タンクローリー、貨物トレーラーなど

免許には様々な種類があり、免許の種類や数によって費用は異なってきます。

同じ種類の免許を持っていた場合でも、車両総重量、最大積載量の小さいものしか運転できないのであれば、かかる費用は高くなると考えておいた方が良いでしょう。

補助対象経費

一般教育訓練給付金の補助対象となる経費は、下記の通りとなります。
なお、検定代金、卒検代金、仮免申請ローンの手数料、交通量、宿泊費、食費などは含まれていませんので、ご注意ください。

◆入学金
◆受講料

一般教育訓練給付金の支給金額

一般教育訓練給付金の支給金額は、下記の通りとなります。
利用できる教習所や講座は限定されていますのでお気を付けください。

◆支給銀額  教習費用の20%
◆限度額   10万円まで

なお、4,000円を超えない場合には、支給されません。

フォークリフト含む運転技能講習の例

フォークリフト 補助 金

フォークリフトの免許を取得する時には、他の免許を同時に取得すると多くの補助金が支給されることになります。

ドライバーとしてのスキルアップを目指すのなら、補助金を利用して複数の免許を同時に取得することがおすすめです。

どのような取得プランがあるのかみてみましょう。

ライセンスプラン①

大型特殊と、フォークリフト技能講習がセットになったプランです。
なお、必ず先に大型特殊免許をとり、その後にフォークリフトの技能講習を受講する形になります。

訓練期間 総訓練時間 料金 給付対象額 支給額
1ヶ月 17時間 93,025円 80,025円 給付対象額の20%(最大10万円)

ライセンスプラン②

大型特殊とフォークリフトに加えて、玉掛けと小型移動式クレーンの取得がセットになったプランです。

この場合には、必ず先に大型特殊免許を取得し、その後にフォークリフト技能講習を受講します。
必ず先に玉掛け技能講習を受講てください。

訓練期間 総訓練時間 料金 給付対象額 支給額
1ヶ月 52時間 132,025円 116,025円 給付対象額の20%(最大10万円)

フォークリフト運転技能講習Cコース

フォークリフト運転技能講習のシンプルなプランです。
フォークリフトのみの取得をしたい方におすすめのコースです。

訓練期間 総訓練時間 料金 給付対象額 支給額
1ヶ月 31時間 29,900円 28,400円 給付対象額の20%(最大10万円)

一般教育訓練給付金に必要な書類

一般教育訓練給付金を申請する時に必要な書類は、講座を受講した学校からもらえる教育訓練給付金支給申請書、教育訓練修了証明書、返還金明細書、領収書です。

・教育訓練給付金支給申請書
・教育訓練修了証明書
・返還金明細書
・領収書

また、クレジットカード払いをしたのなら、クレジット契約の明細書が渡されますので、明細書は無くさないように、大切に保管してください。

その他にも、本人と住所確認のために下記の書類が必要となります。
・運転免許証
・健康保険証
・雇用保険受給者資格者証
・住民票の写し、印鑑証明書」のいずれかが必要です。
・雇用保険被保険者証または雇用保険受給資格者証」の原本もしくはコピー

一般教育訓練給付金を申請方法と流れ

フォークリフト 補助 金

一般教育訓練給付金の手続きは、教育訓練を受講した本人が行います。

受講終了後に、原則として本人の住所の管轄にあるハローワークに下記の書類を提出して、手続きを進めていきます。

期限は講座終了日の翌日から起算して1ヶ月以内となりますので、忘れることのないように早めに手続を行いましょう。

申請手続きとして、まずは教習所に入校する前にハローワークに行き、「教育訓練給付金支給要件照会票」を提出してください。

この時には、本人の確認書類、印鑑、雇用保険被保険者証が必要となります。

ハローワークからの回答書が交付されますので、交付された書類を持った上で教習所に受講料を全額支払ってください。

その後、教習所に入校し所定の講座を受講します。

全ての講座が修了しましたら、教習所から教育訓練終了証明書と領収書をもらい、ハローワークに給付金の申請を行います。
給付金は、1ヶ月以内の交付となります。

ステップ1:教習所の入校前にハローワークで教育訓練給付金支給要件照会票を提出
本人の確認書類、印鑑、雇用保険被保険者証が必要

ステップ2:回答書を持った上で教習所に受講料(全額)を支払う

ステップ3:教習所に入校、所定の講座を受講

ステップ4:全ての講座の終了後に育訓練終了証明書と領収書を受け取る

ステップ5:ハローワークに給付金の申請

ステップ6:1ヶ月以内に給付金が支給される

フォークリフトの免許取得に活用できる人材開発支援助成金

フォークリフト 補助 金

人材開発支援助成金は、免許取得などに生じる費用を、中小建設事業主が負担する時に利用できる助成事業です。

人材開発支援助成金には、建設労働者認定訓練コースと建設労働者認定訓練コースの2つのコースがあります。

教育訓練を行う時に、かかった経費の一部を各都道府県労働局より補助金が交付されます。

対象となる事象主

人材開発支援助成金の補助対象は、中小建設事業主となる下記の条件を満たした事業主となります。

◆資本金が3億円以下または従業員数300人以下であること
◆雇用保険率が※12/1,000に加入していること
◆受講者が雇用保険の被保険者であること

補助対象となる建設業

人材開発支援助成金制度の補助対象となる建設業は、下記のようになります。

・土木工事業
・とび・土木工事業
・管工事業
・舗装工事業
・塗装工事業
・熱絶縁工事業
・建具工事業
・建設工事業
・石工事業
・タイル・れんが・ブロック工事業
・しゅんせつ工事業
・防水工事業
・電気通信工事業
・水道施設工事業
・大工工事業
・屋根工事業
・鋼構造物工事業
・板金工事業
・内装仕上工事業
・造園工事業
・消防施設工事業
・左官工事業
・電気工事業
・鉄筋工事業
・ガラス工事業
・機械器具設置工事業
・さく井工事業
・清掃施設工事業

補助金額

人材開発支援助成金制度の補助金額は下記の通りとなります。

◆経費助成
・受講料(消費税含む)の60%~75%を助成

◆賃金助成
・賃金(限度額6,650円~7,600円/日)を助成

申請方法

人材開発支援助成金制度の申請方法は下記の通りに行われることになります。
受講料を全額支払った後に、助成金が交付される形です。
手順を間違えないように、よく確認してから手続きを始めてください。

ステップ1:受講料は教習所に全額支払う

ステップ2:受講終了後申請必要書類を弊社まで送付(受講証明)

ステップ3:請求書類を「ハローワーク又は労働局」へ提出講習終了後2ヶ月以内)

ステップ4:審査後「ハローワーク又は労働局」より助成金が交付される

まとめ

フォークリフト 補助 金

フォークリフトの免許取得についての説明と同時に、取得する時に利用できる「教育訓練給付金制度」と「人材開発支援助成金」について、詳しく解説してきました。

ドライバーとして働いていたり、事業所内のフォークリフトの操縦したいとお考えなら、フォークリフトの免許取得を検討してみてはいかがでしょうか?

その際には、「教育訓練給付金制度」と「人材開発支援助成金」を利用することがおすすめです。

手続きの手順や指定の書類を集めておかなければなりませんが、返済の必要がない補助金は、免許取得にかかる費用の力強いサポートとなってくれるはずです。

フォークリフトの免許取得を検討している方は、積極的に補助金を活用していきましょう。

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