ノンバンクから事業資金を調達する時の5つのメリットと3つのデメリット

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ノンバンクは良く銀行と同じ意味合いで捉えられる事がありますが、文字通り『ノンバンク(non-bank)』であり銀行以外の金融機関の事を指します。銀行のような預金を受け入れる機能を持たない融資のみを行う金融機関と考えると分かりやすいかと思います。

一昔前は「ノンバンク=高利貸し」という悪いイメージが定着していましたが、現在は銀行との提携が進んでいき経営体質が大きく改善され、事業者の資金調達の一つの選択肢として広まりつつあります。

この記事では銀行以外の資金調達の方法としてノンバンクから事業資金を調達する事によるメリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。銀行融資が中々通過できないという方や、新たな資金調達方法を模索しているという方は是非参考にしてみて下さい。

ノンバンクと銀行の違い

冒頭でも説明したようにノンバンクとは銀行以外の金融機関の事を指し、ノンバンク融資とは以下の2種類の事を言います。

  1. 消費者金融(個人向け融資)
  2. ビジネスローン(事業者向け融資)

この記事では事業者向け融資であるビジネスローンについて解説していきます。まずは銀行とノンバンクの明確な違いについて説明していきましょう。

法律

ノンバンクは「貸金業法」で銀行は「銀行法」という法律の下で業務を行っています。利用する側にとっては特別意識するものではありませんが、実は一点だけ重要なポイントがあります。

それは『ノンバンクは総量規制のルール対象』になっているという点です。

総量規制のルール

利用者の借りすぎを予防する為のルールです。借入限度額は年収の3分の1までと決められていて、1社から50万円以上借りる時、または複数の会社から100万円以上を借りる時は収入証明書を提出しなければならない

ノンバンクは総量規制が適用されますが、銀行は適用されません。これがまずノンバンクと銀行の融資における明確な違いであると言えるでしょう。

金利

銀行と比較するとノンバンクは比較的金利が高い傾向にあると言われています。ノンバンクが融資する資金の出所は銀行なので、利益を出す為には銀行に支払う金利よりも高く貸し出す必要があります。さらに貸し倒れリスクが高いと言う事もあり、銀行よりも金利が高くなります。

  • 銀行(14%~18%)
  • ノンバンク(17%~18%)

一昔前は適用される法律が曖昧な部分があった為に、法外で高い金利を設定しているノンバンクが非常に多く、これが悪いイメージを定着させてしまった要因の1つでもありますが、近年では銀行の傘下になっている事が多く各社のサービスも見直されてきていますので、昔と比較すると金利の差はほとんどなくなってきているとも言えます。

審査

銀行は審査の条件に担保の設定を求めたり会社の運営状況を細かく調査する事で知られていて、返済義務があると確定できなければ審査に通過する事はありません。

しかしノンバンクの場合は審査の基準項目に点数を付けて行くスコアリング方式の審査を採用していますので、合計点数が一定のラインを超えれば簡単に融資を行う為の審査を通過する事が出来ます。

ビジネスローン審査の場合も、法人の会社としての実績よりも代表者個人の信用力や返済能力を重要視した審査を行う傾向にありますので、銀行と比較するとノンバンクの方が審査は緩いと言えるでしょう。

ノンバンクから資金を調達するメリット

銀行とノンバンクの明確な違いは上記で説明してきましたが、ここからは事業資金を銀行ではなくノンバンクから調達する事のメリットを紹介していきたいと思います。

融資スピードが速い

当然ですが会社・商品・融資額により多少の前後はあるものの、ノンバンクから現金が融資される時間は銀行とは比較にならない程に速いです。

上記でも説明したように、徹底的に財務状況を調べる銀行とは違い、ノンバンクではスコアリングシステムで採点して融資額を決めるという手法を取っていますので、スピードは比較になりません。

最短で30分から1時間位で融資される場合がほとんどです。銀行融資は最短でも2週間以上はかかりますので、融資スピードでは圧倒的にノンバンクが上であると言えるでしょう。

審査のハードルが低い

ノンバンク融資は銀行融資よりもハードルが低い事で知られています。赤字経営や税金未納などの財務状況が続いている企業であっても、経営者個人のスコアリングで判断されるケースが大半ですので事業融資を行ってくれる可能性があります。

銀行融資の場合は審査で複数の資料提出が求められますので、赤字経営などの財務状況が続いていると貸し倒れリスクが高いとしてまず審査に通過する事はできません。

しかしノンバンク融資であれば、このような面倒な手続きや書類が必要ない場合が多く、決算書だけで融資を決定してくれる業者も存在しています。審査のハードルが低いというのは、中小企業からすると有り難いメリットですよね。

無担保で融資してくれる

ほとんどのノンバンク融資は無担保で資金を調達する事が可能です。無担保という事は当然ですが保証人も必要ありませんので、銀行融資のように担保や保証人を探す必要がありません。

ネットで気軽に利用できる

銀行融資は電話やネットで気軽に行えるものではありませんよね。多種多様な書類を用意し、事業計画書を持ちながら返済計画をしっかりと説明しなければなりません。審査や実際に融資されるまでに長い時間を要しますが、審査は厳しいので融資がおりない事も多くあります。

それ位長い時間を要する銀行融資とは異なり、ノンバンク融資はネットで全国どこからでも気軽に利用できるというメリットがあります。

スマホやパソコンからまずは必要事項を入力していき、後は必要書類を提出するという流れが一般的になります。郵送をお願いされるケースもあれば写真添付で完了のケースもあり、それもまた会社やサービス内容、融資額により異なっていきますが銀行融資よりも気軽なのは間違いありません。

融通が利く

上記で説明したようにノンバンク融資は審査スピードが早く、事業者への融資をテンポ良く実施してくれる事に定評があります。フットワークの軽い融資が最大の魅力としてありますので、過去の実績がなければ融資は厳しいというスタンスである大手メガバンクとは全く融通の利き方が違います

基本的にノンバンク融資は『あらゆる可能性を探り、前向きに融資を検討してくれる』というスタンスを取ってくれますので、大手メガバンクで融資を断られ続けても安心して下さい。ノンバンクの融通の利き方は銀行には絶対にないものですから、大きなメリットと言えるでしょう。

ノンバンクから資金を調達するデメリット

続いては事業資金を銀行ではなくノンバンクから調達する時のデメリットについて紹介していきたいと思います。メリットとデメリットをしっかりと理解した上で利用するようにしましょう。

金利が高い

一昔前に比べれば銀行とほどんと同じ金利になってきたとは言え、それでもまだ大手メガバンク等に比べれば金利は高いです。そもそも銀行から借りている資金で経営を行っているノンバンクが銀行よりも安い金利で融資を行える訳がありませんので、銀行よりも金利が高いのは経営の仕組み上、当然と言えば当然です。

長い目で見た場合はもちろん金利は低いに越した事はありませんので、銀行よりもノンバンクの方が金利が高く設定されているという点は大きなデメリットであると言えるでしょう。

限度額が少ない

ノンバンクは銀行のように銀行法が適用されている訳ではなく貸金業法が適用されている為、融資制度であっても限度額は数百万円が限度額と非常に少ないです。

事業資金や設備投資の為に高額な融資を検討している場合は、ノンバンクでは対応できないケースが多いでしょう。総量規制のルールが適用されていると言う事は忘れてはいけません。

安全性の不安

一昔前に比べれば大手銀行傘下に収まったノンバンクが多いとは言え、ノンバンクには大小様々な会社がある為に、場合によっては違法金利や違法な取り立てを行う会社が100%ないとは断言する事が出来ないのが現状です。

安全対策としては、金融庁の『登録貸金業者情報サービス』に正式に許可されている業者かどうかを事前にチェックする事をオススメします。未登録の会社は無免許で運営を行っている反社会的勢力の可能性が非常に高いので、決して利用しないようにして下さい。

ノンバンクから資金を調達した方が良いケース

ノンバンクから資金を調達するメリットとデメリット、銀行との明確な違いを説明してきましたが、ノンバンクから資金を調達した方が良いケースというのは具体的にどういった状況の時に訪れるのでしょうか。

早急に手元に現金が必要

ノンバンクの利用価値が最も高い時は、早急に今すぐに手元に現金が必要であるというケースです。会社運営を行っている時、不測の事態などで急遽手元にある程度のまとまった現金が必要になってくる状況は訪れる時があります。

例えば商品納入代金の支払いであったり、遅らせる事が出来ない各種支払い、従業員の給料であったり、入る予定だったお金が入らなくても急遽手元に必要になるというケースはあるでしょう。

そういった時はノンバンク融資が非常に効果的です。銀行融資の場合は審査までに数週間かかるケースが一般的ですが、ノンバンク融資であれば早くて30分以内でまとまった現金を手に入れる事が出来ますので、不測の事態に対応する事が出来ます。

繋ぎ資金の調達に最適

会社経営者がノンバンクからの資金調達を最も上手に活用している場面は繋ぎ資金です。

会社の売上は上がっているものの入金サイトまでの資金が足りないケースがあります。入金サイトまでの資金繰りや繋ぎ資金としてノンバンクからの融資は非常に有効的です。

繋ぎ資金であれば高い金利であっても一時的な融資ですから、支払いサイトが遅れていた入金が入れば全て返済する事が出来ますので、長期的な面で見た場合も金利で損をする事はありません。

短期間の計画的な融資に向いているというのがノンバンク融資の最大の強みであると言えます。

まとめ

日本国内では会社や個人経営の事業者の方の約7割が何らかの借入を行っていると言われています。つまり、ほとんどの方が借金をしながら事業運営を行っているという事です。

資金調達の手段を銀行融資しか知らない場合、銀行からの融資を断られた場合に他の手段何もなく、詰んでしまうかもしれません。銀行融資だけでは賄う事が出来ないという場面も長く経営していれば必ず訪れるでしょう。

そんな時はノンバンクからの借入も資金調達方法の手段の一つとして考えておきましょう。色々な手法を覚えておいて損はありません。メリットデメリットを理解し、最も効率的かつ有効的な場面で利用するようにしましょうね!

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