企業にとって資金調達の方法は継続的な悩みとして常に付きまとうもの。
大企業であれば問題ありませんが、日本に存在する企業の9割以上は中小企業な訳ですから、資金調達や資金繰りに頭を抱えるのは当然であるとも言えます。
この記事では、より良い資金調達方法を勉強したいと考えている経営者の方にオススメしたい、様々な資金調達の勉強になる本を紹介していきたいと思います。
amazonで気軽に購入できるもの、常に高い人気を誇っているものからあまり注目されていないものの秀逸な本まで、資金調達に役立つ本ばかりなので、是非参考にしてみて下さいね。
資金調達に役立つおすすめの本を厳選紹介
経営者やお金のプロによる資金調達方法は、元々その方が実践していた方法ですからとても参考になると思います。ネットやでは伝わりきらない部分も、書籍では十分に読み解く事が出来るというのも嬉しい点ですよね。
amazonで購入できる本の中から、資金調達で悩みを抱えている人にオススメしたい本を厳選して紹介していきます。気になる書籍を是非チェックしてみて下さい。
元手10万円で100億円の売上をつくった事業のコピペ術
元ライブドア社長の堀江貴文氏が推薦している書籍で、小資本で最速で成長できる仕組みを記しているこの書籍は、ベンチャー企業や中小企業の事業を拡大したいという経営者は必読であるという言われているビジネス本です。
フランチャイズ本部を作って事業を拡大する為のノウハウを教えてくれる本で、事業をコピペして利益を拡大していくという事を推奨しているもの。
事業のコピペは新しい資金調達手段であると著者は語っています。この本の中ではどのような事業を行っている人が事業のコピペと呼ばれる資金調達方法に向いているのかを始め、基礎知識から誰でも黒字にできる事業の作り方や加盟店の増やし方を解説しています。
- 著者⇒宮嵜太郎
- 価格⇒1628円
- amazonリンク
資金調達完璧マニュアル
中小企業の資金調達ニーズである、銀行融資をスムーズに受ける基本から借入以外の調達方法など、資金を出す側目線からの王道の資金調達パターンを学ぶ事が出来る書籍です。
投資資金を獲得したい、事業再生をはかりたい、新規事業を立ち上げたい、資金調達の王道である銀行融資をスムーズに受ける為の基本を教えてくれます。借入以外の方法や、緊急時の資金調達方法なども掲載していますので、この本を読んでおくだけで資金調達の様々なケースに対応できるようになると言っても過言ではありません。
書籍監修の手塚貞治氏は、日本総合研究所総合研究部門成長戦略クラスター長として中小企業やベンチャー企業のコンサルティングに従事しています。資金調達の基本的な知識を身につけたいと考えている方に特にオススメの書籍となっています。
- 著者⇒丸山武志 (著), 山田英司 (著), 手塚貞治 (監修)
- 値段⇒114円(中古品)
- amazonリンク
中小企業経営者のための絶対にカネに困らない資金調達完全バイブル
あらゆる金融機関から融資を受ける為のコツや、出資による資金調達方法を教えてくれる書籍で、最終手段と言われているノンバンクからの借入方法まで丁寧に教えてくれています。
著者である川北英貴氏は株式会社グラティチュード・トゥーユーの代表取締役で、平成9年大垣共立銀行入行後は3つの支店にて主に中小企業向け融資業務を手がけていました。その経験を基にした書籍なので、金融機関からの資金調達を考えている方にズバリと融資審査を受けるポイントを解説する事が出来るのです。
主にこちらの書籍で紹介されている資金調達手段には以下のようなものがあります。
- ○○銀行からの融資
- 日本政策金融金庫
- 売掛金を利用したノンバンクからの融資
- 銀行に担保にいれている不動産の余力を担保として使ったノンバンクからの融資
- 経営者個人で○○銀行のカードローン
上記5つの資金調達方法の順番から手順までを詳しく解説しており、それぞれの金融機関への最も適切なアプローチ方法を解説しています。
資金調達をアドバイスするコンサルタントとして、あらゆる金融機関の特徴をヒアリングして導き出した特徴や審査の傾向が詳しく記載されています。特に銀行からの融資に重点を置いているという経営者の方は必読の本であると言えるでしょう。
- 著者⇒川北英貴
- 価格⇒3080円
- amazonリンク
究極の資金調達マニュアル
著者である吉田学氏は現役の資金調達コンサルタントです。関東首都圏にCVSを展開する株式会社スリーエフにてスーパーバイザー、マーチャンダイザーを歴任し、FCコンサルティングを主な業務とするマイベストサポート(MBS)代表です。
事業資金を容易に借りる事が出来なくなってきた昨今ですが、実際に現場で資金調達の手伝いをしてきた著者だからこそ分かる、「公庫」「銀行」「補助金」「助成金」から資金を引き出すコツを具体的に説明しています。
更に究極の裏技として「商工ローン」や「消費者金融」「農協」「保険会社」からの借入や、実質的な資金調達となる「リスケジュール」と「借換」のやり方なども詳しく説明しています。経営者だけでなく、税理士や会計士の方にも必見の一冊となっています。
- 著者⇒吉田学
- 価格⇒321円(中古)
- amazonリンク
社長のための資金調達100の方法
いざという時に役立つ100の資金調達方法をまとめた一冊がこの本です。起業や投資の時に役立つ融資制度、資金繰りが苦しい時の公的制度、各種助成金、中小企業でも出来る社債発行など、経営者であれば知っておいて損はない様々な資金調達方法を学ぶ事が出来ます。
第1部が「融資による資金調達」、第2部が「補助金・助成金による資金調達」、第3部が「その他の資金調達」という構成になっていて、資金調達に成功した中小企業のケースや実践的なアドバイスがふんだんに盛り込まれていますので、自社に境遇が似た企業の成功したケースを見る事で資金調達方法の幅が広がっていく事は間違いありません。
担保や保証人なしでも借り入れする事が可能な制度から、返し渋りの実務ノウハウまでが満載の資金調達に役立つ一冊です。読んで損なしの書籍なので気になる方は是非チェックしてみて下さい。
- 著者⇒高橋英明 、吉田学
- 価格⇒390円 (中古)
- amazonリンク
中小企業の資金調達
著者である八木宏之氏は、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍した経歴を持ち、借金などの債務に苦しむ経営者の立場にたった事業再生のコンサルティングを専門とする株式会社セントラル総合研究所を設立し、代表取締役に就任しました。
過去の経験やノウハウ、5000件以上の実績を挙げている経験から、経営者の相談役として活躍しており、その知識の全てをこの1冊に凝縮しています。
図表などの説明が沢山記載されていますので、資金調達に全く興味がなく詳しくないという方でもすんなりと頭に入ってくる構図になっています。銀行融資や政府系資金の資金調達法だけではなく、同業者や取引先からの直接調達の方法も記載されているのが特徴です。
- 著者⇒八木宏之
- 価格⇒350円(中古)
- amazonリンク
経営者が知らない資金調達8つの方法
著者である福田拓哉氏は、資金調達にまつわる情報を発信する資金調達プロを開設して運営を行っていた人物です。2017年には年間閲覧数が100万PVを達成し、2018年1月には資金調達プロの売却に成功。現在はサイト売却のノウハウをまとめた書籍などを出版しています。
そんな資金調達のプロである福田拓哉氏が書いた本書は、多様化する資金調達のメリットとデメリットを完結にまとめた一冊であり、自社にとって理想的な資金調達が可能になる1冊です。高確率で資金調達に成功する方法や、銀行に頼らない調達方法など、今知りたい最新の資金調達方法を知る事が出来る1冊になっています。
- 著者⇒福田拓哉
- 価格⇒1430円
- amazonリンク
9割の社長が勘違いしている資金調達の話
お金を集める資金調達は、ハンドル操作を誤ると未来を台無しにしてしまう大変難しいもの。そんな資金調達に関する勘違いを正して欲しいというテーマで作られているのが本書です。売上を伸ばす為の正しい資金調達方法を教えてくれる本書は、資金繰りに悩む経営者の方にとっても目から鱗の情報が供給される事が多く、資金調達の真実に迫る事が出来ます。
著者の広瀬元義氏は株式会社アックスコンサルティング代表取締役と株式会社FANアライアンス代表取締役をしており、会計事務所とその関与先の成功を支援するコンサルティング専門会社として創業しています。資金調達のプロが教えるお金に困らない方法が細かく丁寧に書かれている本書は資金調達に欠かせない1冊になるでしょう。
- 著者⇒広瀬元義
- 価格⇒1650円
- amazonリンク
基礎から学ぶ資金調達の仕組み
元銀行員である著書の中島真志氏による金融関係の情報は非常に説得力が強く、資金調達を行う上で非常に大切なものばかりが書かれています。
多くの大学の経済学部・経営学部で開講されている「企業金融論」「企業財務論」「コーポレートファイナンス」のためのテキストである本書は、数学が苦手な学生や社会人であっても『読めば分かる』ような作りになっているという特徴があります。
銀行借入や株式、社債など、企業の資金調達の仕組みを丁寧に説明しており、企業から見た金融の仕組みの基礎を学ぶ事が出来ます。
企業からの観点で企業金融を捉える事で、企業側も金融の事を深く理解することが出来るようになり、資金調達が円滑に周るような仕組みになっていく事は間違いありません。主役は企業という立場で記述していますし、難しい事も丁寧に解説されていますので、徹底的に基礎から学びたいと考えている方に最もオススメしたい1冊です。
- 著者⇒中島真志
- 価格⇒2772円
- amazonリンク
まとめ
中小企業やベンチャー企業の経営者が最も頭を抱える問題である資金調達。事業拡大や資金繰りなど、自社に最も合った資金調達方法を選択するには知識がなければいけません。
最低限の知識をつける為には本を読む事が一番です。上記で紹介した9冊の本は、いずれも初心者の方でも分かるようになっている秀逸な書籍であり、資金調達=銀行と考えている経営者の方には特に読んで頂きたい本です。
銀行融資だけでなく最近では様々な資金調達法があります。そのどれを選択するかは経営者の手腕にかかっています。より良い選択ができる知識を身につける為に、上記で紹介した書籍を是非1度チェックしてみて下さいね。