女性の起業にピッタリな日本政策金融公庫の融資制度の要点3つを説明

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日本政策金融公庫 女性 起業

日本政策金融公庫の融資制度の一つとして注目の「女性、若者/シニア起業家支援資金」をご存知でしょうか?

“起業家=若手男性”という考えがある方、そんな事はありません。女性、主婦、若者、シニアなど性別や年齢関係なく、誰にでも起業家になれるチャンスがあります。

今回は、女性、主婦、若者、シニアの方が起業する際にぜひ利用してほしい「女性、若者/シニア起業家支援資金」についてお話していきます。

日本政策金融公庫の融資の特徴とは?

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起業を予定している方が、融資を希望する際に思い浮かべる多くが、日本政策金融公庫の融資かと思います。

日本政策金融公庫は国から100%の出資を受けて運営される金融機関です。

そして、融資対象者の多くが、これから起業を予定している“一般の方”“中小企業者”なのです。

日本政策金融公庫を利用する理由の一つとして「低金利」「長期返済」という融資希望者にとっては好都合な条件があります。

このことから、多くの方が日本政策金融公庫での融資を希望するのです。

どんな融資制度がある?

用意されている融資制度は、細かく見ても100を超えます。

その中でも大きく分けて「国民生活事業」「中小企業事業」「農林水産事業」の3つに分けられます。

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一般的に広く利用されている融資制度は「国民生活事業」の中の「普通貸付」かと思いますが、今回注目するのは、同じ「国民生活事業」の中の「女性、若者/シニア起業家支援資金」という融資制度です。

誰しもが、性別・年齢関係なく“起業家”になることができる権利を持っています。

そんな中で、女性、主婦、若者、シニアの方々の起業を応援している融資制度が「女性、若者/シニア起業家支援資金」なのです。

次に、この制度がどういうものなのかをご紹介していきます。

「女性、若者/シニア起業家支援資金」の内容と特徴

さて、そんな融資にメリットのある日本政策金融公庫ですが、実は融資の種類が非常に多いのはご存知ですか?融資の種類とは、利用できる人の種類や融資限度額の違いです。

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融資(お金の貸付)には対象者や限度額の違いにより、このように複数の種類があります。

実際には、これ以上の種類が公式ホームページには掲載されています。

ですので、まず自分が融資を受けようとするならば自分の属性(男女、年齢、業種など)に一番適した融資のタイプに申込みましょう。

今回注目するのは、女性、若者/ シニア起業家支援資金です。

以下、特徴を1つ1つご紹介します。

年齢制限がある

この融資の特徴の一つとして、年齢制限があることです。

利用することができる年齢は、事業を始めることができる高校生くらいから34歳までの方と55歳以上の方です。

その為、35歳~54歳の方は利用することができない制度となります。

融資額の平均は300~1000万円

制度内容が女性、若者、シニア向けとはいえ、融資限度額は他の融資制度と平等で7,200万円です。

ですが実際のところ、一度で7,200万円の融資を受けることは難しく、300~1000万円の融資を目安だと考えておくとよいでしょう。

融資額は「事業規模」「事業の安定性」「返済能力」「実績」等により決まってきます。

利率が低い

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融資を受けたら、返済の際には必ず利子が必要となり、この金利が今後の事業にも大きく関わってくるかもしれません。

金利が高ければ返済額も増えてしまいます。

その為、誰もが低金利での融資を望んでいます。

この融資制度での金利は、日本政策金融公庫での他の融資制度の中でも低いと言われているためオトクとも言えます。

金利は、担保を必要とするか不要とするかによって変わってくるため、融資担当者との面談により自分に合った形を選びましょう。

無担保・無保証での融資が可能

融資を受けるとなると“保証人を付けなければいけないのではないか”と考える方もいるかもしれませんが、この融資では、「無担保・無保証人」での申し込みが可能です。

担保があるかないかで金利は1%近く変わってきます。

担保を用意でき、より低金利を希望される場合は、無担保での利用を考えてみても良いかもしれません。

「女性、若者/シニア起業家支援資金」利用時の注意点

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それでは女性、若者/シニア起業家支援資金を利用する際に、注意する部分を紹介します。

まずは、下記の4点を確認してしっかり頭に入れておきましょう。

①据置期間

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表の中にある据置期間というのは、金利だけを返済すれば良いという期間です。

例えば、700万円の融資を受け、金利が2%だったとすると、700万円×2%=14万円となり、利子は14万円となります。

初めの2年間は14万円のみ返済すれば良い、ということになりますが、3年目からは元本の返済をしなければなりません。

また、設定されている据置期間(2年以内)を最長に設定できることはあまりなく、だいたい、半年程度の据置期間になると思っておいた方が良いでしょう。

②自己資金

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この融資制度では、実績を詳しく問われませんが、起業に対してどのくらいの想いを持っているのか、ということは見られます。

その証拠として提示できるものが自己資金です。

起業を予定していた方なら、毎月少しずつでも預金を作り自己資金を作っておくことが求められます。

準備できる自己資金がどのくらいあるのか、ちゃんと計画的に準備してきているか、ということが融資成功に繋がる大きなポイントでもあります。

③審査基準

審査基準は、どの融資制度でも変わりません。特に申込時に提出することになる「創業計画書」の内容は、より重点的に見られます。

どんな事業を行いたいのか、どんな方法で利益を得ていくか、どんな思いで事業を開始するのか等の起業に関するあらゆることを、「創業計画書」を作成していくうえで伝えなければなりません。

④着金までの期間

仮に融資が確定したとしても融資申込から着金までの期間はおよそ“1ヵ月”です。

申込を行ってから着金までの流れは以下の通りです。

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申込を行ったらすぐに融資額が手元に入るということはありませんので頭に入れておきましょう。

査基準は他の融資と変わらない

他の貸付同様、審査してもらうには創業計画書、直近2年分の源泉徴収書、本人名義の通帳コピーの提出があり、他にも自己資金の有無、借金の有無などを問われます。

通年実績は問われないが、自己資金の準備は必要

銀行で融資を受けようとすると、実績を必ず問われます。

しかし、これから実績を作るためにお金が必要なのにどうしたらいい?と悩む方もいるのではないでしょうか。

この女性、若者/ シニア起業家支援資金では、過去の実績は特に問われませんがどこから収入を得ることができるのかという事は問われます。

ですので、独立する方であれば過去のお客さんの見込みがこれぐらいあると資料を作るといいですね。

その他には、起業へのホンキ度を見るために資本金の1/10程度の自己資金は必要です。

100万円は頑張れば主婦でも若者でも1年で必ず稼げるお金ですので、起業したい方は必ず自己資金は用意しましょう。

無担保・無保証での融資もOK

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女性、若者/ シニア起業家支援資金では、無担保や保証人なしの場合でもお金を借りる事が可能です。

担保のあるなしでの金利の違いは、だいたい0.5%です。担保をを用意できるのであれば、金利がより低くなるので利用してもよいかもしれません。

ただし、担保なしで借りられるのであれば、担保にせず、万が一何かがあった時のために、取っておいてもよいかもしれませんね。

この支援金に向いている業種はどんな業種か?

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女性や主婦の方は、趣味を生かしたネイルサロンやフラワーアレンジメント、特技を生かした英会話講師やヨガ講師、そして経験を生かしたWebデザインやIT系コンサルティング業務を行っている方が多いようです。

筆者の住む地域では、子育て支援をベースにしたママ起業家が活躍しています。

子育て支援は最近注目されていて、企業やNPO団体などの公的団体とコラボしやすいのが利点ですね。

次に35代未満の若者の起業についてです。

実は、女性・主婦・若者・シニア層の中で近年一番成功率が高いのが若者と言われています。

若者世代はITとの親和性が非常に高く、中年層以降が取り込むのに苦労するスキルも難なく早期にクリアできます。

シニアの起業は、自分の趣味を生かすのか、それとも長年の経験値がある業種を選ぶのか悩むところです。

融資の審査が通りやすいのは、間違いなく経験済の業界でやっていく起業でしょう。

しかし、シニア世代は人生経験も長いので趣味一つとってもプロレベルの方も非常に多いのです。

例えば、カメラや鉄道。地域で定期的に行われているパソコン教室は、料金も低額で良心的ですので、自分の知識を生かしたWebサイトを作って広告収入を得てみてはいかがでしょうか。

この融資制度を利用して起業する業種例

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ここまで、「女性、若者/シニア起業家支援資金」を説明して来ましたが、実際にどんな業種で支援金を使っているのか紹介します。

【女性】

女性での起業家の多くは、自身の趣味や特技、経験を活かした業種を行っている方が大半を占めています。

また、子育て中の女性がママ起業家として活躍する背景も今や話題です。

▪ネイルサロン ▪フラワーアレンジメント ▪ヨガやピラティス講師 ▪英会話講師
▪子育て支援 ▪IT業務 ▪WEBデザイナー etc…

【若者】

いまや若者が活躍する世の中でもあり、この制度の中でも成功率が高いのが若者です。

色々な知識をすぐに取り入れ実践できるという点でも、近年需要があるIT系の業種を選択する方が多くを占めます。

▪新アプリの開発 ▪ITサービス業界 ▪今までにない新事業の展開  etc…

【シニア】

シニアの方の選択で悩まれる点が、趣味に関連した起業か、経験値に関連した起業か、という所ではないでしょうか。

融資成功率で高いのは、当然経験値に関連した事業ですが、人生経験が豊富な分趣味においてもプロレベルの方も沢山いるため、どちらにおいても起業を目指してみるという考えもあるでしょう。

▪趣味に関連した事業(カメラ・鉄道・スポーツ・パソコン)
▪知識を活かしたパソコン教室   etc…

注意点 女性・若者・シニアは借りやすいわけではない!

35歳未満または55歳以上の新規事業を計画している人、または起業して7年以内の方であれば女性、若者/シニア起業家支援資金に申し込めるチャンスがあります。

日本政策金融公庫の融資は低金利ですので、是非初めて起業する方は創業計画書や自己資本金の準備をしてから申し込んでください。

女性・若者・シニアの起業者を増やしたい!という政府の考え方があります。

そのため、金利を優遇し、創業しやすい状況を作っております。

ただし、創業しやすい状況を作っているだけで、借りたお金を返せないビジネスモデルだ!と判断されれば審査は落ちてしまいます。

自己資金、経験値などは、確実にチェックされますので、安易に審査を進めないようにしてください。

実際に落ちている方もたくさんいる!ということを念頭に置き、融資手続きを進めましょう。

まとめ

日本政策金融公庫 女性 起業

日本政策金融公庫は、起業を目指す方々を応援している金融機関であり、女性、若者、シニアにおいても同様です。

「女性、若者/シニア起業家支援資金」を利用する際には、審査基準をしっかりと頭に入れ、自己資金の準備も忘れないようにしましょう。

そして、起業家として第一歩を踏み出すチャンスでもあります。

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