ファクタリング利用前に知っておきたい5つのリスクと対処法

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ファクタリングに関わらず企業間取引では常に大なり小なりリスクは付き纏います。しかし事前にリスクと問題点を把握しておく事で危険性を理解し回避(リスクヘッジ)する事は可能です。ファクタリングの問題点を予め把握しておく事で正しいリスク管理ができるのです。

売掛債権を早期に資金化できる手段としてキャッシュフローの改善を図りたい中小企業から高い注目を集めているファクタリングですが、目の前の資金欲しさにリスクと問題点を理解しないまま手を出すのは非常に危険です。ファクタリングの良い面ばかりではなくマイナス面もしっかりと理解しておく事で確実な経営判断ができるようになるのです。

ファクタリング利用前に注意すべき事

企業間取引に置いてリスクヘッジはとても大切です。大きな取り引きであれば更に重要になっていき、売掛金の額が大きければ回収できなかった時の損害が大きくなり企業存続の危機になる可能性もあります。そんな時に重宝されるのがファクタリングです。

  1. 早ければ即日資金調達
  2. 審査基準が融資に比べて柔軟
  3. ノンリコースで安心

大きく分けて3つの大きなメリットがあるファクタリング。売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらう為に審査基準が融資に比べて柔軟かつ簡単です。売掛金の存在証明と、売掛先の経営状況が安定していればほぼ間違いなく資金を手に入れる事ができ、早ければ当日に資金を調達する事ができますので、審査に数週間かかる銀行融資に比べるとスピードが全く違います。

売掛債権を買い取ってもらうファクタリングはノンリコースと呼ばれているように、売掛債権に償還請求権が適応されませんので、売掛債権を売った後に売掛先が倒産したとしても申込企業が損害を被る事はありません。

このように大きなメリットがあるファクタリングですが、同時に様々なリスクや問題点もあります。下項目でリスクや事前対応方法に関して詳しく説明していきますが、まず始めに説明しておきたいファクタリング前に注意すべき点は…

企業運営の将来を考える事

ファクタリングを利用する前にまず考えないといけない事はこれで間違いありません。ファクタリングによって債権を売却した場合は当然ではありますが売掛先からの入金はありません。その為ファクタリングを利用して一時的に資金のやり繰りが効率的になり資金難を脱したとしても再び新たな同じ問題に直結するケースが非常に多いです。

ファクタリングを依頼すると少なくない手数料が引かれる事も考えなくてはいけません。ただ単に目の前の大金欲しさ、ただ単に目の前の資金難を解決するという目的の為だけにファクタリングを利用し、手数料を引かれた額を受け取っても自転車操業になってしまい、結局は後々資金面で苦労するという事が考えられるのです。ファクタリングを利用する前は必ずきちんとした計画を立てて行く事が大切になっていくのです。

ファクタリングに潜むリスクと対処法

数多くの資金調達のメリットがあるファクタリングですが、後々の企業運営の事を考えて事前にリスクと対処方法を理解していく事はとても大切です。大きな額の取り引きとなれば尚更で確実なリスクヘッジができる知識をまずは身につけましょう。

  1. 手数料や諸経費
  2. 売掛先との関係性
  3. 悪徳業者
  4. 全額買取ではない事もある
  5. 100%安全とは言えない理由

大きく分けて上記5つのリスクを常に抱えているのがファクタリングです。それぞれどういう事なのかを以下で詳しく解説すると共に対処法も説明していきたいと思います。

手数料や諸経費が高額になる場合がある

ファクタリングにかかる費用は融資よりも高いです。売掛先に通知されない2社間と売掛先に通知される3社間で大きく手数料は変化していきますが、

2社間:10%~30%
3社間:1%~5%

このようにどちらを選択するかで大きく手数料が変わります。手数料だけ見ると3社間の方がお得で良いと思ってしまうかもしれませんが、最大のネックは売掛先と協議して同意が必要であるという点です。その点のリスクに関しては以下で詳しく解説していきます。

ファクタリングは融資ではありませんので金融庁の管轄を受ける必要がありません。という訳で利息制限法が適用されないのです。双方の合意の上なら大丈夫なのですが、多額の手数料を仮に請求されたとしても法律違反にならないという事を理解しておきましょう。

契約前にしっかりと内容把握!

ファクタリングにかかる手数料や諸経費が予想外に高くて後でビックリするという状況になるのは大きな問題でありトラブルに発展する可能性があります。という訳で契約前に必ず隅々まで契約内容を確認しておくのが有効な対処法と言えるでしょう。

特に必ず注目しなければいけないポイントとしては、

  • 買取額が請求書額面の何%なのか
  • 手数料以外にかかる費用は幾らなのか

皆さんファクタリング会社の手数料に関しては注目しているのですが、上記2点に関しては見逃してしまうケースがとても多いです。買取額が請求書額面の何%なのかという事はファクタリング会社の審査によって変わってくる為に、それが妥当なのか否かをきちんと見極めなければいけません。不当な金額で購入したいと提案してきたらキッパリと断りましょう。

他にもファクタリング手数料、印紙代、公正証書作成、確定日付の付与なども費用が必要で、更にファクタリング会社によっては売掛金の受取権利が移った事を公的に証明する債権譲渡登記の費用に数万円かかる事もあります。事務所手数料が必要なファクタリング会社もありますので、事前に何に幾ら必要なのかという点は幾ら早急に手元に現金が必要で焦っている状態であっても確認しておく必要があるでしょう。

売掛先との関係性が変わるリスク

ファクタリングが抱えている次のリスクは売掛先との関係です。ファクタリングを行うと売掛先からすると「売掛債権を売却して即資金調達しなければいけない程困っているのか」という疑いを持たれる可能性がありますよね。法的には全く問題のない資金調達方法ですが、売掛先から情報が伝わり風評被害を受けるリスクも考えられます。

2社間ファクタリングであれば売掛先への通知や承諾はありませんが、手数料の低い3社間では売掛先への通知と承諾がなければファクタリングを行う事ができません。つまり売掛先が承諾しなければいけないのです。その為にファクタリングで資金調達をしようと考えていたものが、売掛先が拒否した事で資金調達をする事ができず、事業計画を改めなければいけないなどのリスクもあります。

売掛先との信頼関係の構築

ファクタリングの利用で売掛先との信頼関係を壊し今後の取り引きに悪い影響を与えないようにする為には前もって売掛先と良好な関係を築いておく事がとても大切です。なぜファクタリングの利用が必要なのかという事を事前に説明しておく事で、2社間ファクタリングもスムーズに承諾してくれる可能性が高まるでしょう。

2社間ファクタリングでは売掛先の同意が不要ですが手数料が高いです。更に売掛先が売掛債権の登記情報をもしも調べたらバレてしまうというリスクもありますので、基本的には3社間ファクタリングが手数料も安いのでオススメします。スムーズに話を進める為にも売掛先との信頼関係の構築は今後の取り引きを行っていく上でも大切です。

悪徳業者に引っかかるリスク

どのような分野でもそうですがファクタリング会社にも悪徳業者がいます。悪質な詐欺行為が横行し2017年には詐欺行為で逮捕されるという案件もありました。債権を担保にして法外な利子で金銭を貸し付けたり、回収できなくなると債権を取り上げるなどの悪質な手口が特徴で、反社会的組織に属している事もあります。しっかりと対処すれば悪徳業者に引っかかる事はありませんが、悪徳業者がいる以上は100%大丈夫とは断言できませんので、ファクタリングを利用する上でのリスクの一つであると言わざるを得ないでしょう。

悪徳業者を見抜くポイント

ファクタリング会社は貸付を行えるだけの資金さえれば簡単に始める事が可能です。悪徳業者は違法な営業を繰り返し荒稼ぎしてすぐにいなくなりますので、悪徳業者を見抜く為のポイントをしっかりと抑えて絶対に取り引きを行わないようにしましょう。

  1. 携帯電話で営業している事が多い
  2. オフィス面談がない
  3. 手数料の見積もりが高い
  4. 契約書の控えを貰えない
  5. 入金がされない、または遅延

以上に当てはまる場合は悪徳ファクタリング業者である可能性が非常に高いので注意して下さい。ファクタリングで即日現金化を希望している人の多くは視野が狭くなり、法外な手数料であったり法外な利子であっても目の前の現金に釣られて契約してしまう危険性が高くなってしまいます。一度冷静になり悪徳業者に引っかからないように、詐欺業者の会社形態のポイントをしっかりと抑えておきましょう。

債権全ては買い取ってもらえない

ファクタリングにも国債や株式、不動産と同じように「掛目(かけめ)」が存在している事を知らない人はとても多いです。簡単に説明すると1000万円の売掛債権の買取額がそのまま1000万円になる事はないという訳で、買取額が予定していた金額にならないリスクは常に付き纏います。時価よりも低く評価されてしまい、売掛債権の80%~90%で買取されるというのが一般的であるとされていますが、これはファクタリング会社との交渉でどれ位の額になるかは決まっていきます。

事前リサーチが大切

時間的余裕があれば事前に数多くのファクタリング会社に問い合わせてみるのが良いと思います。掛目100%で売掛金を購入するという事をアピールしているファクタリング会社もありますし、できるだけ有利な査定をもらえる様に色々な会社をピックアップして比較してみるのが良いと思います。

大きな額になればなる程にファクタリング会社からしても契約を締結したいと考える訳ですから高い額になっていく事が考えられます。事前に色々なファクタリング会社をピックアップしてリサーチしておくように心がけましょう。

100%安全な取り引きができるビジネスとは言いにくい

はっきりと言いますがファクタリングは現状では100%安全に取引できるビジネスではありません。企業間取引の全ては100%安全ではないので当然ではありますが、ファクタリングには売掛先、依頼側、業者側、それぞれに異なるリスクがあります。

  1. 依頼者が売掛金を業者に入金しないで横領するリスク
  2. 買い取った債権を別の業者に売却されるリスク
  3. 架空の債権を持ち込み現金化されるリスク
  4. 虚偽申告のリスク
  5. 売掛先が倒産するリスク

ファクタリング会社、依頼者、売掛先それぞれに異なるリスクが常に付き纏っているのがファクタリングサービスであるという事を理解しておかないといけません。そのリスクを理解し、それでも手元に即日現金化したいと考えた場合のみ、ファクタリングを利用するという考えたが良いでしょう。

まとめ

ファクタリングサービスは中小企業の資金調達の方法として近年日本でも高い注目を集めています。多くのメリットがある一方、リスクが多くあるのも事実であり、リスクヘッジの観点からしても事前にファクタリンが現在抱えている問題点をしっかりと理解しておく事はとても大切です。上記説明したファクタリングのリスクと対処法をしっかりと理解した状態でより良い資金調達を活用していきましょう。

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