ファクタリング会社みずほファクターのメリット&デメリット7選

ファクタリング

売掛債権を売却して早期に資金調達したいと考えた時に最も役に立つのがファクタリングです。アメリカで生まれたサービスですが最近では日本でも需要が拡大しつつあり、民間企業の参入だけでなく大手企業も数多く参入しています。

ファクタリングサービスを提供している会社の中でも『みずほファクター』は大手メガバンクみずほ銀行の100%子会社という事で莫大な資金力があり、安全という面で考えると頭一つ抜けている存在です。

民間のファクタリング会社では太刀打ちできない資金力とネームバリュー。民間企業にはない特徴とメリットがある一方で、大手メガバンクならではのネックがある事もまた事実。ファクタリングを「みずほファクター」にお願いしようと考えている方は是非こちらの記事を参考にしてみて下さい。

みずほファクターとは

主要株主は100%みずほ銀行という大手メガバンク直系のファクタリング会社である『みずほファクター株式会社』は1977年4月1日に設立された老舗ファクタリング会社です。みずほフィナンシャルグループの債権回収、ファクタリング、収納代行を担当する企業で、直接的な前身企業は第一勧銀ファクターです。

会社概要

名称 みずほファクター株式会社
登録番号 東京都知事(1)第31668号
所在地 本社:東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 新丸の内センタービルディング7階
大阪:大阪市中央区今橋4丁目2番1号 ヒューリック大阪ビル9階
福岡:福岡市中央区天神1丁目13番2号 福岡興銀ビル7階
電話番号 本社:03-3286-2200
大阪:06-6222-5361
福岡:092-726-7272
FAX番号 本社:03-3286-2511
大阪:06-6222-5363
福岡:092-726-7267
資本金 10億円(みずほ銀行100%)
従業員 210名
Webサイト http://www.mizuho-factor.co.jp/

ファクタリング業務概要

債権 営業上の取引により取得した債権
種類 3社間、保証、国際
対象 法人、個人事業主
営業時間 9時半~17時
定休日 土日祝
対応スピード 1週間~
取引額 1000万円~
書類 取引契約書、一括ファクタリング登録申込書印鑑証明
償還請求権
ノンリコース
債権譲渡登記
必ず必要
面談 あり
手数料 個別で変動
限度額 個別で変動
掛目
個別で変動

大企業向けのファクタリングサービス

中小企業が小口の売掛金を早期現金化したいと思った時は『みずほファクター』は最適ではありません。なぜならばみずほファクターは大企業向けのファクタリングサービス会社だからです。その理由は大きく分けて以下の2点にあります。

  • 最低取引額が1000万円
  • 即日融資はなく時間がかかる

民間のファクタリングサービス会社であれば数十万円や数百万円といった小口の売掛金でも対応してもらえます。更に審査が簡単で最短で即日現金化が可能でしょう。しかしみずほファクターの場合は数百万円の売掛金には対応していない事がほとんどで、審査も非常に厳しいので簡単に現金化する事ができません。

最低基準は1000万円なので中小企業の経営者が少額の資金調達を目的としたファクタリングにはみずほファクターは向いていないと言えるでしょう。1000万円~数億円の売掛金の持ち込みを対象としている事がほとんどで、売掛金も上場企業である必要がありますので、ある程度の大手企業でなければみずほファクターサービスで旨味を得る事はできないと考えて良いです。

みずほファクターのメリット

それでは早速ここからは「みずほファクター」のファクタリングサービスを利用する時のメリットを解説していきたいと思います。

  • 大手企業の安心感
  • 対応領域の広さ
  • 国際ファクタリンが強い
  • 手数料が安い

大きく分けて以上4点の大きなメリットがあるみずほファクター。それぞれどういう事なのかを一つずつ解説していきたいと思います。

母体がメガバンクという安心感と信頼度

上でも説明しましたようにみずほファクターは100%みずほ銀行出資の子会社です。親会社が日本で知らない人がいないメガバンクであるというのは企業間取引に置いてとても大切ですし、安心感と信頼感が違います。みずほファクターの取引は3社間だけですので、ファクタリングの際は必ず売掛先に通知がいきます。その時もみずほファクターであればネームバリューが他のファクタリング会社とは違いますからファクタリング交渉もスムーズにいく事がとても多いのです。

小口~大口まで対応領域が業界トップ水準

超大手企業のファクタリング業務を得意にしている事は勿論ですが、下請債権であれば最低利用金額の制限なしで気軽に利用する事が可能です。小口から大口までの対応領域の広さは業界トップ水準で、みずほ銀行という大手メガバンクの資金力は民間運営のファクタリング会社では太刀打ちできません。数億円の売掛金でもみずほファクターであれば審査が通れば対応してくれます。

海外取引の国際ファクタリングに強い

サービスの幅がとても広いという大手の強みもあります。特に国際ファクタリングと呼ばれる海外の売掛金対応に強く、2018年6月に開催された国際ファクター連盟総会において、年間優秀輸出入ファクター賞を受賞しています。世界90カ国の主要銀行系ファクター会社や穂系会社ケイファクター会社の中から過去5年間に一定水準の高評価を安定的に継続している会社を表彰するもので、みずほファクターは世界的に高い評価を得ています。このような受賞歴から見ても業界トップレベルの信頼性と実績があると言えるでしょう。

手数料が業界水準で見ても安い

みずほファクターの手数料は決済金額や審査状況により異なりますが、超大手メガバンクなので民間のファクタリング会社と比較すると全体的に手数料はとても安いです。債権は回収保証も行っていますので不良債権が発生した場合でも安心です。全てのサービスにおいて相場に基づいた適切な手数料水準になっていますので、民間ファクタリング会社よりもこの点は安心して利用する事が出来るでしょう。

数億円単位の売掛金のある大企業向けのファクタリングサービスではありますが、中小企業であっても親会社であるみずほ銀行と取引があれば条件を緩和してくれたりといった柔軟な対応をしてもらえる可能性があります。日常的にみずほ銀行と取り引きがあれば手数料なども便宜してくれる事があるそうなので、その点は交渉次第で決まっていくといった感じでしょうか。

みずほファクターのデメリット

大手メガバンク直系みずほファクターのメリット4つを上で解説してきましたが、ここからはデメリット3つの解説です。

  • 審査が厳しい
  • 手数料が未開示
  • 現金化までのスピード

大きく分けて以上3点のデメリットを持つみずほファクターのファクタリング。こちらも一つずつ以下で詳しく解説していきます。

審査基準が他会社と比較して厳しい

メガバンクの信用力など魅力的な点が多いみずほファクターですが、最大のネックは民間ファクタリング会社よりも審査が厳しいという点です。民間会社での3社間ファクタリングであれば、売掛先の支払い能力だけを審査するのですが、みずほファクターの場合は利用会社と売掛先の両方を審査しますので、通過までに時間がかかり高い基準を突破しなければ審査が通る事はありません。

通常の個別保証については最低でも5社以上、1社につき200万円以上が利用基準となるのでデメリット。中小企業の小口ファクタリングに関してはそもそも審査すらしてもらえないというのが実情です(上で説明したように日常的にみずほ銀行と取り引きがあれば別)。3社間ファクタリングのみの提供で、みずほブランドを使ったファクタリング交渉はスムーズに行く事が多いのですが、売掛先と利用会社双方の審査が通らないといけないので審査が通る事自体がとてもハードルが高いのです。

手数料が開示されていない

民間ファクタリング会社では事前に手数料を開示しているケースが非常に多いです。2社間であれば10%~30%、3社間では3%~5%ほどが相場ではありますが、この手数料がみずほファクターでは開示していません。手数料や限度額に関しては個別案件で変動しますので事前に手数料を把握しておく事ができないのは、早急な資金繰りが必要な企業にとっては大きなデメリットになりますよね。

他ファクタリング会社と比較すると3社間でも交渉はスムーズにいき手数料も安いとされていますが、掛目や手数料などを事前に知る事が出来ませんので、交渉をして納得のいかな数値であったら時間の無駄になってしまいます。そういったリスクは付き物であると事前に理解しておく必要はあるでしょう。

現金化が遅い

通常の民間ファクタリング会社では最短1日で売掛金を譲渡して現金化する事が可能です。ファクタリングの魅力は何と言っても現金化までのスピードで、急に手元に現金が必要になった場合の苦肉の策として利用されるケースが多いので、現金化までのスピードがどれ位なのかという事は非常に大切な部分になります。

みずほファクターはこの現金化までのスピードがとても遅く、審査に最低1週間、そこから現金振り込みまで更に1週間ほどかかる時がありますので、最低でも2週間以上は現金が振り込まれるまで待たないといけません。更に待っていても審査が厳しいので本当に振り込まれるかどうかは分からないという問題もありますので、急を要する現金調達には不向きと言えるでしょう。

まとめ

大手メガバンク直系の資金力を武器に大手企業のファクタリンサービスで猛威を奮っているみずほファクター。大手直系という安心感がある一方、中小企業の小口の売掛金では対応してもらえないケースが多く、現金化までのスピードが遅いので急を要する現金化には不向きであるという側面があります。

しかし手数料は他のファクタリング会社と比較すると安いですし、大口の売掛金にも対応していますので大手企業のみならず、中小企業でも大口取引だった場合はみずほファクターの利用がオススメです。メリット&デメリットをしっかりと理解し、使うべきか否かを冷静に判断してみましょう。

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