日本政策金融公庫の融資の審査で落ちてしまう6つの原因を解説

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融資 審査

日本政策金融公庫の融資は金利が低く、返済期間が長く設定できるということもあって、融資を受けることを検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、その分融資の審査は厳しめとなっており、審査に落ちてしまい、融資が受けられなかったという方も少なくないはずです。
審査に落ちてしまったからと言って諦める必要はなく、審査に落ちてしまった理由を見直すことで融資を受けることができるかもしれません。

そこで、本記事では融資の審査に落ちてしまう原因や審査に落ちてしまったらどうすれば良いのか解説していきます。

審査落ちしてしまう原因について

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日本政策金融公庫の融資の審査が落ちてしまう方にはいくつか共通点があります。

①個人の信用情報において問題がある
②公共料金などの支払の遅延が多数ある
③税金の支払いの遅延がある
④自己資金が少なすぎる
⑤経営計画に矛盾が生じている
⑥面接での説明がしっかりできていない

これらの審査に落ちてしまう原因を理解することで、融資を受けられる可能性は上がってきます。

原因についてひとつひとつ見ていきましょう。

個人の信用情報において問題がある

日本政策金融公庫の融資の審査に落ちてしまう原因の一つとして、企業でなく、個人に信用情報において問題がある倍もあます。

例えば、会社の代表取締役などが、クレジットカードやローンの支払いの遅延などがあった場合、契約通りに返済が行えない人間として信用情報に傷がついてしまいます。

なかには、企業で日本政策金融公庫の融資を受けるのだから個人の信用情報は関係ないという話もありますが、日本政策金融公庫の審査担当は当然、申込者個人の情報を参照するでしょう。

もし、代表取締役個人の信用情報に金融事故の履歴が残っていると審査に大きく影響を与えてしまいます。

過去に返済が遅れてしまったことがあるかもしれない方は、日本政策金融公庫の融資への申し込み前に、個人信用情報機関に情報が残っているのか確認することをおすすめします。

公共料金の支払いなどに遅延の履歴がある

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日本政策金融公庫の審査には信用情報以外にも公共料金の支払いに遅延がないかの履歴もチェックされることがあります。

公共料金の支払いとは、水道代や電気代の光熱費や電話料金も含まれます。

なぜ、公共料金の支払いが日本政策金融公庫の融資に関係しているのでしょうか?

理由は簡単で、会社運営の固定費でもある公共料金の支払いを怠っていると、当然、日本政策金融公庫も融資したお金の返済も送れるのでは、と判断されてしまいます。

支払いに遅延があるかどうかは、会社の通称を見て判断されたりするので、支払い忘れなどもなく、きちんと期日内に支払うようにしてください。

税金の支払いに遅延がないか

こちらも公共料金の支払いと同様の扱いをされてしまいます。

税金の支払いさえできないとなれば、融資したお金の回収が不可能と考えられてしまい、国が定める法律、国税徴収法によって、融資額の返済よりも税金の支払いが優先されてしまう可能性もあるので、融資の審査には大きく影響してくるのです。

自己資金が少なすぎる

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日本政策金融公庫の融資の審査では、自己資金があまりにも少なすぎてしまうと、審査に落ちてしまう可能性が高まってしまいます。

会社経営において、銀行融資や取引先の掛金などで調達した資金を「他人資本」、自身で準備した資金を「自己資金」と言い、この他人資本に対する自己資金の割合を「自己資本比率」と言います。

自己資本比率が日本政策金融公庫の審査では注目されることが多く、審査内容の重要なポイントとなっています。

基本的に自己資本比率は40%以上が望ましいと言われているので、希望の融資額も自己資本比率が低くなりすぎないようにしなければいけません。

中小企業の場合は30%以上でも融資の審査が通る可能性がありますが、自己資本比率が20%を下回ると自己資金が少なすぎると判断され、審査落ちしてしまいます。

もし、融資額を考えたときに自己資本比率が20%を下回ってしまうようであれば、再度自己資金を調達するのを考えたほうが良いかもしれませんね。

事業計画はきちんとしているか

金銭的な面では自己資金があるのか、信用的な面ではクレジットカード・公共料金・税金などの支払遅延がないのかが重要になりますが、今後どのような事業に融資を使うのかという計画も非常に重要となります。

事業主は「稼げる」と思い、融資を申請しているのでしょうが、根拠のない売上予測であれば、当然日本政策金融公庫の融資担当もGOを出さないでしょう。

事業計画書では、売上さえ高く見せれば良いのではなく、なぜ売上が見込めるのか、どの部分に融資を使うのかを明確にし根拠のある事業計画を伝える必要があります。

面接での説明が伝わっていない

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日本政策金融公庫の融資の審査には、融資担当者との面接があります。

この面接では、具体的に融資の希望理由や会社の経営状態についても聞かれますが、それ以外にも融資を受けようとしてきた事業者の人柄や会社についても見られてしまいます。

そのため、この面接でしっかりと受け答えをし、説明できなければ融資が通る事は厳しいです。

できるだけ良く伝えようという気持ちはあるかもしれませんが、正直に自身が考えていることをきちんと伝える方が融資担当者には響くかもしれません。

審査落ちしてしまったらどうすれば?

一度、日本政策金融公庫の融資の審査に落ちてしまったとしても、そこで諦める必要はありません。

なぜ、落ちてしまったのか自己分析を行い、再申請を行うことで次の審査には通る可能性もあります。

一度審査に落ちてしまっているので、二度目も落ちてしまわないように、以下の点を確認して審査に挑みましょう。

✓審査落ちした原因を探る
✓再申し込みは半年後に行う
✓自己資本比率を上げる
✓認定支援機関を利用する
✓制度融資・ビジネスローンを申し込む

審査落ちした原因を探る

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日本政策金融公庫の審査に限らず、金融機関などの審査に落ちてしまった原因に関しては教えてくれません。
決定的な原因がない場合は先程お話した、信用情報」「自己資金」「経営計画」の3つのどれかが原因と考えてもよいでしょう。

また、実際に行った審査を振り返ったときに何かしら思い浮かぶ点があるかもしれません。

原因を把握することができれば、改善できる点を改善して、次の審査で通るように備えましょう。

再申し込みは半年後に行う

審査に落ちてしまったら再び融資の申込みを行えるのは最低でも6ヶ月後です。
早く審査に通って融資を受けたいという気持ちはあるかもしれませんが、この6ヶ月は待ちましょう。
基本的に日本政策金融公庫が融資を行う事業者は起業したばかりの新しい会社や業歴が比較的浅い会社が多い傾向があります。

その為、6カ月の業歴、というだけでも審査にとってはプラスのポイントとして見られるのです。

6ヶ月空けたからと言って必ず融資の審査が通るということではありませんが、この6ヶ月の間に審査に落ちてしまった原因を考え改善するようにしましょう。

自己資本比率を上げる

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審査落ちをしてしまった原因が自己資金が少なかった場合に限った方法ですが、自己資本比率を上げる方法は2つあります。

まず1つ目が、親族など身内からお金を集め、会社の通帳に入金してもらい、少しでも自己資本比率を上げる方法です。

審査に通った段階で、通帳からお金を引き出すことは可能なため、審査通過の為の見せ金として、できる限りのお金を集めましょう。

2つ目が、融資希望者が個人的に所有している車や機械を会社の資産とすることで自己資本比率を上げる方法です。

本来であれば、「会社の資産=役員借入金」となりますが、中小企業にとっての「役員借入金」は、「資本金」と同じように見られるため、会社の資産とできるものをできるだけ増やし、自己資本比率アップに繋げるのも良いかもしれません。

これら2つの方法で、自己資本比率を上げることはできますが、知識なく自己判断で行ってしまうと「粉飾決算」として見られることもあるので、専門家に相談した上で行いましょう。

認定支援機関を利用する

日本政策金融公庫の融資の審査を通りやすくするために認定支援機関を利用するという手もあります。
融資専門の認定支援機関は多く、主に融資の際に提出する書類の作成や、融資の手助けを行っています。
この機関は融資に関しての知識が多い為、審査に通過できる可能性があるのか、改善点はないのかという点も教えてくれるのです。
改善点も分からないという方で、確実に融資を受けたいと考えているのであれば、認定支援機関を利用して、審査に臨むということも融資の審査を通過できる一つの手段です。

では、どこの認定支援機関を選べば良いのかというと、

①資金調達支援実績が豊富か
②手数料が明確か

この2点を必ずチェックするようにしてください。

日本政策金融公庫以外の民間の金融機関に申込む

日本政策金融公庫の融資の審査に落ちてしまって、どうしても審査に通過する事ができないというのであれば、信用保証協会を利用した民間の金融機関から融資を受けるという道もあります。
これは、会社から保証料を受け取り、返済ができなくなってしまった万が一の場合に、保証協会が代わりに返済を行うというものです。
この保証協会付き融資は、金融機関にとってもリスクが低いため、比較的審査が通りやすいので、日本政策金融公庫に拘らない場合はこちらも視野に入れるのがよいかもしれませんね。

まとめ

融資 審査

本記事では、日本政策金融公庫の融資で審査落ちしてしまう原因と落ちてしまった場合にどうすれば良いのか解説しました。
日本政策金融公庫の融資の審査に落ちてしまう理由は、

①個人の信用情報において問題がある
②公共料金などの支払の遅延が多数ある
③税金の支払いの遅延がある
④自己資金が少なすぎる
⑤経営計画に矛盾が生じている
⑥面接での説明がしっかりできていない

などの6つの理由があります。
もし、日本政策金融公庫の審査に落ちてしまったら上記の理由に当てはまっていないかをチェックする事をおすすめします。
一度審査に落ちてしまっても、しっかりと原因を探り改善を行えば、多くの方が審査に通過できているので審査に落ちても諦めずに原因をしっかりと改善するようにしましょう。

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