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初心者におすすめの1万円から投資が始められるETFの種類

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投資初心者にとって、「どのような形で売買するのか?」は気になるところではないでしょうか?できるのなら、便利で費用をおさえたいと誰もが思うはずです。
そこで、こちらの記事では、投資信託と株式投資のメリットを持ち合わせたETFの特徴や種類について解説していきたいと思います。
小額の投資資金や株式投資のようにリアルタイムの売買が可能など、多くのメリットを持つETFは、投資初心者におすすめの投資方法です。

4つの特徴を持つETF

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ETFと言う用語をご存知でしょうか?ETFはExchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」のことをさします。
上場している投資信託なので、通常の株式投資と同じようにリアルタイムでの売買が可能となっています。
投資信託と株式の特徴を合わせ持ったETFの特徴について解説しいきます。

多様性:幅広い投資対象

ETFを利用して投資が行えるのは、株のみだけではなく、債券、不動産、コモディティ、テーマ型等の幅広い投資にも対応しています。
以前は投資が難しいとされていた投資対象でしたが、ETFによって証券取引所を通じてできるようなりました。
ご自身が希望する投資の目的やスタイルにあわせて、ETFを活用することができます。

コスト効率:低くおさえられる経費率

ETFの特徴のひとつに「経費率が低くおさえられる」があります。
経費率が低くおさえられることによって、コスト効率の良い投資ツールと言うことになるでしょう。
特に、長期的に見た場合、ファンドのパフォーマンスに大きく影響を与えることは確実です。

透明性:値動きや保有銘柄をすぐに確認できる

自身が投資した値動きは誰でも気になるところです。
できればすぐ確認をしたいと思いますが、ETFならWEBサイトなどでいつでも構成銘柄やウェイトと確認することが可能となります。
ETFは証券取取引所に上場しているので、リアルタイムで市場価格をチェックすることができるのです。
運用はインデックスの動きに連動しているので、値動きが把握しやすいということにもつながっていきます。

柔軟性:機動的な売買が可能

ETFは証券取引所に上場しているので、市場が開いているのであれば、いつでも取引が可能となります。
株式と同じように、指値注文や成行注文などが可能の柔軟な取引ができます。
連続的な価格が把握できると同時に、リアルタイムの売買という機動的な取り引きができるETFです。

効率よく投資ができるETFの仕組み

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ETFはどうして効率よく分散投資ができるのでしょうか?それはETFには、多くの銘柄の種類があり、株価指数に連動されるように設計されているからです。
こちらではETFの仕組みについて解説していきます。

株価指数とは?

物価指数というのは、一定の条件によってピックアップされた株価全体の動きを表した数字のことを指しています。
日本の場合では、日経平均株価やTOPIXがそれにあたります。
アメリカの場合ならば、ダウ工業株30種平均が代表的なものとなるでしょう。
このように、株価指数を知ることによって、対象国や対象銘柄の大まかな動きを把握することができるようになります。
もしも、1本のETFを買ったのなら、基準となる指数で自動的に分散投資していることと同じ意味になるのです。
例えていうなら、日経平均に連動したETFを購入した場合、日本を代表する大手企業225者すべてに投資したのと同じ効果があるということです。
このように、分散投資となる投資運用がおこなえるETFは、大変便利な金融商品なのではないでしょうか?

ETFの豊富な種類に注目

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ETFでは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動する商品以外にも、いろいろな種類の投資対象が用意されています。
その種類にはどのようなものがあるのか?みていきましょう。

【ETFの種類と説明】
・REIT(不動産投資信託):国内は東証REIT、海外は米国RIETや豪州REITに連動するETFが上場している。
・コモディティ(先物):金、銀、プラチナ、原油、穀物など商品の値動きに連動するよう作られたETF。低コストで小口投資が特徴。
・レバレッジ型(ブル型):基になる指数(原指数)より2倍大きく値動きをするETF。
・インバース型(ベア型):原指数にマイナスの倍率で変動するETF。指数が+3ならインバース型ETFは-3など、値動きが反比例していく。インバース型はマイナス1倍、ダブルインバース型ならマイナス2倍で変動。

ETFの場合、通常の証券口座を持っていれば国内株式以外にも、アメリカ、ロシア、ブラジル、タイ、マレーシアなどの海外株式も購入することができます。
別枠で海外株式口座を開設したりする手間がなく、さらに外国株取引用に投資資金を入金しなくてもすむのです。
いろいろな組み合わせができるETFでは、手軽に国際分散投資ができるようになっています。

ETFと投資信託に違いはあるのか?

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投資信託というのは、投資家から資金を集めて代わりに運用していますが、ETFとの大きな違いは、「上場か、非上場か」ということです。
上場か?非上場か?によって取引のルールは変わってきます。
具体的な違いについて、次にまとめてみました。
【投資信託(非上場)の場合】
取引価格:基準価額(1日1回算出される一口当たりの値段)
取引時間:販売会社によって違いがある 証券取引所が開いている時間
購入場所 :証券会社、銀行、郵便局などの販売会社
購入方法:基準価額が分からない状態で購入や換金を行う
最低投資金額 :500円~1万円前後
信用取引:不可
【ETF(上場)の場合】
取引価格 :市場価格(時価)
取引時間:販売会社によって違いがある 証券取引所が開いている時間
購入場所:証券会社
購入方法 :リアルタイムな時価で取引できる(成行・指値注文が可能)
最低投資金額 :2万円以下が主流
信用取引:可
※なお、取引価格や取引時間、購入方法などに関しては、通常の株式投資の方法と変わりません。

リアルタイムでのとり取引が可能

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ETFを利用する一番のメリットと呼べるのは、リアルタイムでの取引が可能となることです。
これは投資信託にはないメリットと言えます。
投資信託で公開している最新の基準価格は前日のものとなっていますので、購入するときにはリアルタイム価格と違ってくる場合も出てきます。
また、売るときも同じです。
価格が確定していないのに売却の申込みをすることとなってしまうのです。
このような点をみても、数秒ごとに更新されるリアルタイムのETFの市場価格は、投資家にとっては欠かすことのできない情報となるでしょう。

成行(なりゆき)・指値(さしね)注文とは

ETFで行える成行(なりゆき)と指値(さしね)注文とはどのような注文のことを言うのでしょうか?

【成行(なりゆき)注文】
値段を指定しないで入れる注文のことです。「値段に関係なく買いたい(売りたい)」というときに利用します。

【指値(さしね)注文】
値段を指定して注文することです。「この値段で買いたい(売りたい)」という時に利用することができます。

ETFは信用買い・信用売りで幅広い投資が可能

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投資信託と違い、ETFでは全ての銘柄での信用取引が可能となっています。
信用取引とはどのようなことを言うのでしょうか?
信用取引というのは、信用会社に取引口座を解説するにあたって、手持ちの資金の3倍まで取引が可能となることを言います。
また買う側だけではなく、下落した時に売りからはいっていき、価格が下がったときに買い戻すという信用売りでも利益を出すことができるのです。
万が一、ETFの値段が予想とちがって下がり始めたときは、持ち株に売りを入れば損失を食い止めることもできます。

ETFのデメリットをチェックしておく

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ETFは、リアルタイムの確認や売買、経費率の低さなど、さまざまなメリットがありますが、その反対にデメリットとなる部分もありますので、購入を検討する前にきちんと把握しておいてください。

上場廃止や繰上償還の恐れがある

企業が不祥事や多くの負債を抱えてしまうと、上場が取り消されてしまい一般投資家は取引を行うことができなくなってしまいます。
もしもETFが上場廃止に決定された場合、上場廃止を待つだけの整理銘柄となってしまいます。
この時点でたくさんの投資家が手放していきますので、株価は急落してしまいます。
整理銘柄の期間は1ヶ月、証券取引所で売買できる最後の期間です。
ETFの場合、上場廃止の他に繰上償還も考慮に入れなければなりません。
繰上償還とは、信託期間が終了する前に運用が終わってしまうことを言います。
このようなリスクを回避するためには、「売買が盛んにおこなわれている」「出来高が多い」ETFを選ぶとよいでしょう。

価格乖離を考えて取引

ETFでは、価格はひとつではなく投資信託の基準価格、上場株式としての市場価格という2つの価格があることがポイントとなってきます。
この2つの価格は、同じように価格が変わっていくとは限らず、2つの価格に差が生じてしまうことがあるのです。
もしも市場価格が基準価格よりも上昇してしまったときには、本来の価値より安く取引されてしまいます(割引プレミアム)。
また、その反対に市場価格が基準価格よりも下がってしまった場合には、本来の価値よりも高く取引されてしまいます(割高ディスカウント)。
このような一時的な相場の動向に左右されて、勢いでETFを購入した場合に損をすることになってしまいますので、安全を考えたのなら割安な時に購入した方と言えるでしょう。

手数料や信託報酬が必要となる

ETFにかかる手数料は、上場株式にそった証券会社の決めた手数料体系によって行われます。
売買の際に手数料がかかり、取引がおこなわれるごとに支払わなくてはなりません。
投資信託には、手数料が無料のところもありますので、手数料や信託報酬が必要となるのは、ETFのデメリットということになります。

まとめ

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メリットの多いETFの種類や特徴についてまとめてみました。
リアルタイムに取引ができ、上場企業3,500社以上もある企業を詳しく知らなくても投資できるETFは、投資初心者にとって、おすすめの投資方法だと言えるでしょう。
経験の浅い投資家でも、広い視野を持つことで徐々に投資の力は養われてきます。
デメリットな部分を把握した上で、ますはETFでの投資を検討してみてはいががでしょうか?

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