コロナウイルスの影響で変わる医師の海外留学を支援する研究助成の最新情報

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海外 研究

医師としてのキャリアアップと目指すのなら海外留学が有効だと言われています。

海外留学を経験することで、スキルや自信や自立心がつき、さらには実力が身につく教育システムを受けられるのです。

ただし、医師が海外で研究留学を行うには、履歴書や推薦書、ビザの取得が必要となり、金銭面においては高額な費用がかかります。

また、最近ではコロナウイルス感染症の影響によって海外への渡航が難しくなり、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

そこで、こちらの記事では医師が海外留学に利用できる研究助成金の最新情報を紹介していきます。

新型コロナウイルスによっての変更点と、募集している助成金をピックアップしていますので、海外留学を検討している医師の方々は、どうぞご覧になってみてください。

海外留学に利用できる研究助成金とは?

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すべての海外留学にあてはまるわけではありませんが、海外留学にかかる準備費用は平均して100万円~300万円ほどだと言われています。

留学先の国によっての違いがありますが、生活費として毎月10万~30万円、1年間にすると、生活費用だけでも30万円×12ヶ月=360万円が必要なるでしょう。

このように多くの費用がかかる海外留学では、NIHでポスドクを雇う最低賃金(約5万ドル)が担保されている留学先が増えてきました。

生活の心配をせずに留学先で研究に打ち込むためには、奨学金や研究助成金を留学する前に申請し受給できるようにしておくことは重要です。

研究助成金等に応募する時の注意点

海外留学の際に助成金を提供している団体や医療機関はいくつかありますが、その条件は助成金ごとに細かく設定されています。

他の研究助成金を受けていると、申請対象外となってしまう場合があり、また応募したからといってすべての医師が受給できるわけではないのです。

さらに、奨学金や助成金が受け取れるのは、各大学や研究施設で1名のみ申請可能としている助成金もあり、申請する前の段階で学校内や研究施設内で選ばれる必要も生じてきます。

このように、狭き門となっている研究助成金に応募するのなら、可能な限り多くの財団に申請することが必須となるでしょう。

研究助成金等の申請と記載事項

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研究助成金等を支援している多くの財団は、留学先からの受入受諾書の提出を求めるため、まずは留学先に説明をし、受入受託書をもらうことから始めてください。

次に、申請書には下記の記載項目が求められてきますので留学先での研究や計画、意義などの考えをまとめておくことが大切となります。

申請書の記載事項

申請書を提出するにあたって、多くの財団が求めてくる記載事項は、下記の通りになります。

◆これまでの研究の概要

◆留学先で実施する研究計画

◆海外で研究をすることの意義

◆研究業績(論文、学会発表)など

次に、医師が海外留学をする時に、研究助成金等で支援してくれる財団や医療機関をご紹介していきます。

新型コロナウイルス感染症の影響によっての変更点と、募集を実施している財団等をピックアップしていますので、応募の際にはご参考になさってください。

独立行政法人 日本学術振興会:若手研究者海外挑戦プログラム

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若手研究者海外挑戦プログラムは、博士後期課程の学生などが、海外という環境で挑戦することを支援する独立行政法人 日本学術振興会が実施しているプログラムです。

3ヶ月~1年程度、海外の研究者と共同して研究に従事できるよう、100~140万円(派遣国により異なる)の滞在費等を支給し、将来国際的な活躍が期待できる豊かな経験を持ち合わせた優秀な博士後期課程学生等の育成に寄与しています。

◆支給金額:100万~140万円(派遣国により異なる)

コロナウイルス感染症の影響での変更点

新型コロナウイルス感染症の拡大による影響によって、申請受付期限を延長しています。
変更となった申請受付期間は、下記の通りとなります。

◆申請書提出(送信)期限(電子申請システム)
・令和2年6月4日(木)17:00【厳守】

◆申請件数一覧及び申請リスト提出期間(紙媒体)
・令和2年6月4日(木)~11日(木)17:00【必着】

独立行政法人 日本学術振興会:海外特別研究員

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海外特別研究員は、日本の学術の将来を担う国際的視野に富む有能な研究者を養成・確保するために行われています。

優れた若手研究者を海外に派遣し、特定の大学等研究機関において長期間研究に専念できるように、独立行政法人 日本学術振興会が実施している制度です。

◆支給金額:約450万~620万円(派遣国によって異なる)

コロナウイルス感染症の影響での変更点

新型コロナウイルス感染症の拡大による影響によって、令和3年度(2021年度)採用分海外特別研究員の申請受付期限を延長しています。

変更となった申請受付期間や主な変更点は、下記の通りとなります。

◆令和2年6月4日(木)17:00【厳守】

◆申請件数一覧・申請リストの郵送の廃止
これまで申請機関において作成・紙媒体の郵送を求めていた書類(申請件数一覧及び
申請リスト)について、郵送を不要としました。

公益財団法人 先進医薬研究振興財団:海外留学助成

公益財団法人 先進医薬研究振興財団が行っている海外留学助成は、精神神経科領域における臨床薬理学および薬物治療学の研究(精神薬療研究)です。

血液成分その他の高分子蛋白の医学分野における研究(血液医学研究)ならびに循環障害に起因する諸疾患に関する研究(循環医学研究)の3分野に対して、海外留学助成金を支給しています。

◆支給金額:500万円

◆募集期間 令和2年4月1日~6月15日
・令和2年11月に選考結果をお知らせします。

社会医療法人厚生会 木沢記念病院:医師外国留学奨学金制度

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木沢記念病院もしくは岐阜大学病院の勤務者であれば、年間500万円の奨学金を受けることができます。

それ以外でも、全国の大学病院や一般病院の勤務医も応募できるが、支給を受けた場合には、留学前後の一定期間、木沢記念病院で勤務することが条件となり、留学先の制限はありません。

留学開始時期は先行決定後1年以内なら期日制限なし、2年間まで支給可能という好条件となっている奨学金制度です。

◆支給金額:200万~500万円

公益財団法人 内藤記念科学振興財団:内藤記念海外研究留学助成金

内藤記念海外研究留学助成金は、日本の自然科学の将来を担う国際的視野に富む研究者を育成することを目的としている助成金です。

人類の健康の増進に寄与する自然科学の基礎的研究を行うために、若手研究者が海外の大学等研究機関に長期留学する際の渡航費、留学に伴う経費ならびに研究費を補助しています。

◆支給金額:450万円

◆締切日:2020年9月24日(木)(電子申請の完了および原本の財団必着)

公益財団法人 第一三共生命科学研究振興財団:海外留学奨学研究助成

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公益財団法人 第一三共生命科学研究振興財団の海外留学奨学研究助成は、生命科学、特に疾病の予防と治療に関する諸分野の基礎的研究ならびに臨床への応用的研究に意欲的に取り組んでいる優秀な若手研究者を対象としています。

◆支給金額:月額25万円(50万円/2ヶ月)を2年間、総額600万円
なお、税金、保険料は個人負担となります。

◆応募期間:2020年4月1日~2020年6月30日

公益財団法人 かなえ医薬振興財団:海外留学助成金

公益財団法人 かなえ医薬振興財団の海外留学助成金は、将来性ある35歳以下の生命科学分野の研究者個人を対象に、1件あたり100万円、7件(助成金額 700万円)の海外留学助成を実施しています。

対象領域は、神経、循環器、糖尿病・脂質代謝、腫瘍・血液、免疫・アレルギーとなります。

◆支給金額:100万円

◆募集期間:2020年6月1日~7月31日

公益財団 三越厚生事業団:三越海外留学渡航費助成

公益財団 三越厚生事業団の三越海外留学渡航費助成は、海外での医学研究や医療技術習得を志す若手医学者に対し選考で渡航費を助成しています。

選考要件は、東京都内に所在の大学医学部、医学研究施設、病院に所属する専任職員としています。

◆支給金額:総額300万円を複数の助成対象者で割った金額

◆申請締切日:2020年6月30(火) (当日到着のものまで)

中谷医工計測技術振興財団:技術交流助成 留学プログラム【海外留学】

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中谷医工計測技術振興財団の技術交流助成 留学プログラム【海外留学】は、医工計測および関連技術の中で、生体、その構成体(分子、細胞小器官、細胞、臓器など)および薬物動態を対象にしています。

計測技術、情報解析技術などに関する研究であり、医療、健康管理、介護などに関して有用な情報を与えるものに対して助成金が支給されます。

◆支給金額:年間300万円

◆募集対象:2021年2月より1年以内に開始するもの
◆募集期間:2020年9月1日~2020年10月5日

海外留学のためにできること

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上記のように海外留学を支援する奨学金や研究助成金は、いくつか用意されていますが、海外留学を実現するためには、ある程度のお金を蓄えておくことが不可欠と言えるでしょう。

留学する前に貯蓄する方法には、給与の高い医療機関で働く、スポット(アルバイト)や非常勤などを活用してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、非常勤医師の時給相場は1万円ほどと言われていますので、常勤と掛け持ちを行うことで、大きな収入の増加につながります。

へき地や離島勤務

お金を貯蓄する方法の一つに、へき地や離島で勤務する方法があります。

へき地や離島での勤務は給与が高い傾向であることに加えて、都心に比べて物価が安く住居費などは、場合にによって無料で提供されることもあります。

交通面では不自由さを感じるかも知れませんが、都心よりも貯蓄しやすい勤務地です。

さらに、へき地や離島勤務で留学資金を貯めることと同時に、地域医療に貢献できるということも大きな魅力となるでしょう。

まとめ

スキルアップを目指す医師の海外留学の説明と、海外留学の支援となる研究助成金について詳しく解説してきました。

新型コロナウイルス感染症の影響によって、海外留学を行うには現在では難しくなり、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

こちらでは、新型コロナウイルス感染症の影響によって変更になっている助成金と、募集が行われている財団をピックアップして紹介しています。

海外留学は、期間内に医療のスキルを高めるためには、有効な手段です。

新型コロナウイルスによって、現在は海外への渡航は難しくなっていますが、申請期間をずらしたり、来年に向けての海外留学に対しての助成金を設けている財団や機関は存在しています。

これらの海外留学の研究助成金を有効に活用して、医療の研究や発展につなげていってください。

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