国は、4月17日に緊急事態宣言を全国に対して発令しました。
千葉県は元々緊急事態宣言を受けていますが、今後は緊急事態宣言の中の特定警戒都道府県として、より強く新型コロナウイルス感染症に対して警戒する必要が出てきました。
千葉県は4月16日時点で、新たに20人が新型コロナウイルスと診断され、これまでに感染者が586例(うち患者497名、無症状病原体保有者74名、不明15名)確認されています。
これらの患者について、千葉県では濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査も行っています。
こちらの記事では、新型コロナウイルス対策とした千葉県の助成制度を一覧としてまとめてあるので、是非参考にしてください。
千葉県による事業者向け給付金
千葉県では、新型コロナウィルスが蔓延している状態を受け、経営状況が厳しくなった県内における事業者などに最大30万円の給付金を支給することを予定しています。
この給付金は幅広い業種の事業者に向けて行うもので、経営状態の安定化に資することを目的としています。
以下で給付額や支給対象などの給付内容を紹介していきます。
給付額
千葉県による事業者向け給付金の給付額は以下のように考えます。
給付金=次の⑴と⑵の合計額
⑴売上が前年と比較して50%以上減少した事業者:10万円
⑵上記の事業者が県内にある事務所を賃借している場合
・1事業所を賃借している場合:⑴に10万円追加(合計20万円)
・複数事業所を賃借している場合:⑴に20万円追加(合計30万円)
注意点として、千葉県の休業要請に応じてない場合は、取り扱いが別になります。
対象者(売上が前年と比較して50%以上減少した事業者)
支給金額
県内に賃借している事業所がない場合
10万円
県内に1事業所を賃借している場合
20万円
県内に複数の事業所を賃借している場合
30万円
支給対象
千葉県による事業者向け給付金は、以下のように予定されています。
・新型コロナウイルス感染症の影響により、売上が前年と比較して50%以上減少した県内中小企業者
※売上のパーセンテージは変わる可能性もあります。
その他留意事項
千葉県による事業者向け給付金の申請期間や支給方法などの詳細は後日に県から発表があります。
ホームページなどで周知しますので、確認しておくことをおすすめします。
問い合わせ先
千葉県による事業者向け給付金の問い合わせ先は下記の通りです。
千葉県労働部経済政策課
043-223-2709
ネットカフェの休業に伴う一時的な避難先の提供
千葉県では、ネットカフェの利用についても自粛の要請をしています。
そのような状況下において、千葉県では今までネットカフェで宿泊していた方へ一時的な避難先を提供します。
これは新型コロナウイルス感染症の拡大防止としての追加の協力要請をうけて、ネットカフェ休業に伴って実施される制度です。
宿泊提供施設
ネットカフェの休業に伴う一時的な避難先(宿泊提供施設)は以下の場所が対象です。
⑴名称 千葉県消防学校
⑵所在地 市原市菊間783-1(JR内房線 八幡宿駅から約1.7km(徒歩20分))
利用相談先
ネットカフェの休業に伴い一時的に避難をするための利用連絡先は以下の通りです。
・平日の9時~18時 千葉県健康福祉指導課(電話 043-223-2309)
・上記以外 千葉県消防学校(電話 0436-63-5435)
対象者
ネットカフェの休業に伴い一時的に避難をする対象者は下記の通りです。
・千葉県内のネットカフェに宿泊していた方で、休業要請により宿泊先を失った方
留意事項
ネットカフェの休業に伴い一時的に避難をする時の留意事項は以下の項目が挙げられます。
・利用の際は、身分証明書(運転免許証など)及びネットカフェを宿泊利用していたことがわかるもの(レシート等)を提示が必要です。
・宿泊料は無料です。
・食事の提供はありませんので、各自で調達することになります。また、テレビやWi-Fi環境はありません。
・避難先までの送迎や生活費等の支給はありません。
・発熱等の症状がある方については、利用をお断りする場合があります。
・本施設は、消防職員の訓練場所ですので利用にあたり、あらかじめ注意事項(禁酒、禁煙等)を守っていただくことを誓約しなければいけないので注意が必要です。
・敷地内は完全禁煙です。また、消防学校という施設の性質上、近隣での路上喫煙も出来ません。
利用可能期間
ネットカフェの休業に伴い一時的に千葉県消防学校へ避難する際の利用可能期間は以下の通りです。
・原則、1週間
また、場合によっては避難期間の延長が可能です。
その他の支援
ネットカフェの休業に伴い一時的に避難をする際のその他の支援は、下記の通りです。
・就労や生活費にお困りの場合や、今後の住まい等に関する相談については、休業前に宿泊していた場所を所管する市町村の生活困窮相談窓口等と連携して支援します。
問い合わせ
ネットカフェの休業に伴い一時的に千葉県消防学校へ避難する際の問い合わせ先は以下を参照してください。
問い合わせ先
所属課室:健康福祉部健康福祉指導課自立支援班
電話番号:043-223-2309
ファックス番号:043-222-6294
千葉市テレワーク推進事業
千葉市テレワーク推進事業は、新型コロナウイルスの拡大の防止に資するために、千葉市内でテレワークプランのサービスを実施している宿泊施設等でテレワークをしたときにその利用料の一部を補助するという制度です。
その他、テレワークプランのサービスを提供している宿泊施設に対し、コロナウイルス蔓延を防ぐための衛生対策によって生じる経費についても補助対象となります。
テレワークプラン利用促進補助事業の内容
〇支援対象
・勤め先が千葉市内で、千葉県内に住所がある方
・住所が千葉市内で、勤め先が千葉県外の方
〇補助金額
テレワークプラン利用料金のうち1回1人あたり上限3,000円
ただし、最低自己負担額は1,000円となっていますので、1回1人あたり最低でも1,000円の支払いが必要です。
テレワークプラン実施ホテルへの衛生対策助成事業の内容
〇支援対象
テレワークプラン利用促進補助事業に参加する宿泊事業者
〇補助率・補助上限額
補助率は事業実施に係る経費の4分の3となっていて、補助上限額は1事業者あたり30万円です。
〇補助経費
補助経費は宿泊施設などの消毒や清掃費、または衛生管理に必要な消耗品や備品などが認められます。
テレワーク導入のアドバイスや問い合わせ先
テレワーク導入のアドバイスは事業者向け臨時相談窓口で中小企業診断士等による相談を受け付けます。
問い合わせ先
経済農政局経済部観光MICE企画課(電話:043-245-5281)
千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所2階
電話:043-245-5281
ファックス:043-245-5669
kanko.EAE@city.chiba.lg.jp
千葉市クラスター防止協力金制度
千葉市は、クラスターの発生が確認された施設において、その施設名の公表など、新型コロナウイルスの感染拡大の抑止に協力した事業者に対し最大100万円の協力金を支給します。
それにより、営業を休止している施設の維持やスムーズな営業再開ができるように支援するという制度です。
クラスターとは、新型コロナウイルス感染症の集団感染のことを言います。
支援内容
〇支援対象
クラスターが発生しやすい多くの方が利用する施設内で新型コロナウイルス感染者が認められた事業者で、その事業所の名称を公表するなどの新型コロナウイルス拡大防止のために協力した事業者。
〇支給金額
1事業所あたり100万円
千葉市の協力金は東京都の協力金の50万円と比較して高額となっていますので、この知識を身に付けていれば、いざというときに自社を守ることができます。
〇実施時期
令和2年4月下旬から実施予定
〇問い合わせ先
・陽性者の把握や事業者への協力依頼に関すること
保健福祉局医療衛生部医療政策課(電話:043-245-5202)
・本制度に関すること
経済農政局経済部経済企画課(電話:043-245-5302)
まとめ
千葉県で新型コロナウイルス対策に活用できる助成制度の「千葉県による事業者向け給付金」「ネットカフェの休業に伴う一時的な避難先の提供」「千葉市テレワーク推進事業」「千葉市クラスター防止協力金制度」を紹介してきました。
会社や自宅以外での勤務地を利用するにあたり、テレワークプランのサービスの活用が新型コロナウイルス感染症対策ではとても効果的です。
また、テレワークプランのサービスを提供する宿泊事業者にも30万円の補助が受けられます。
千葉市におけるクラスター防止協力金は100万円と高額になっています。
万が一、事業所や施設内で新型コロナウイルスの感染者が出た場合には速やかに市に対してあらゆる情報の提供を惜しまずに行うことが大切です。
新型コロナウイルスの感染者は4月18日現在でも増えているので、他人事ではない、ということを私たちはあらためて実感しなければいけません。