
キャッシングやカードローンを申し込む前には、消費者金融や銀行のそれぞれの利率を比較することが大切です。
数多くの消費者金融や銀行は、それぞれ異なった利率を設定しており、またわずかな利率の差であっても、利息額には大きな差となってしまうからです。
気がついたら「多くの利息を支払っていた」と、いうことになりかねません。
しかし、多くのキャッシングやカードローンの利率をひとつずつ比較していくのは、とても面倒なこととなるでしょう。
そこで、こちらの記事では、大手各社の利率をわかりやすく一覧表としてまとめると同時に、利息を減らす2つの方法を解説しています。
キャッシングやカードローンを申し込む前に、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
キャッシング・カードローンの利率一覧表
キャッシングやカードローンなどの金融商品の利率一覧表です。
有名な信販会社や大手銀行となる、22商品の利率を比較してみました。
金利を比較することで、各会社の特色が見えてきます。
下記の表をみると、それぞれの金利と限度額がわかり、簡単に比較することができます。
※なお、利率と金利は、同じ意味となっていますが、会社によって表現が違っています。
利率=金利ということを、頭に入れておいてください。
【キャッシング・カードローンの金額】
種類 | ローン | 限度額 | 金利 |
信販 | 三井住友カードゴールドローン | 700万円 | 3.5~15.0%(カードレスは3.5~14.4%) |
銀行 | りそなプレミアムカードローン | 10~800万円 | 3.5~12.475% |
銀行 | りそなクイックカードローン | 10~200万円 | 9.0~12.475% |
銀行 | イオン銀行カードローン | 10~800万円 | 3.8~13.8% |
銀行 | みずほ銀行カードローン | 10~800万円 | 2.0~14.0% |
銀行 | 楽天銀行スーパーローン | 10~800万円 | 1.9~14.5% |
銀行 | 三井住友銀行カードローン | 10~800万円 | 年4.0~14.5% |
銀行 | 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 10~500万円 | 1.8~14.6% |
銀行 | 東京スター銀行スターカードローン | 10~1,000万円 | 1.8~14.6% |
銀行 | 住信SBIネット銀行Mr.カードローン | 10~1,200万円 | 0.99~14.79% |
消費者金融 | オリックスカードレスVIP | 30~800万円 | 1.7~14.3% |
消費者金融 | オリックスVIPローンカード | 30~800万円 | 1.7~14.5% |
銀行 | じぶん銀行じぶんローン | 10~800万円 | 2.2~17.5% |
銀行 | オリックス銀行カードローン | 最高800万円 | 1.7~17.8% |
消費者金融 | プロミス | 1~500万円 | 4.5~17.8% |
銀行 | ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 10~1,000万円 | 1.59~18.0% |
消費者金融 | アイフル | 1~800万円 | 3.0~18.0% |
消費者金融 | SMBCモビット | 1~800万円 | 3.0~18.0% |
消費者金融 | アコム | 1~800万円 | 3.0~18.0% |
消費者金融 | レイクALSA | 1~500万円 | 4.5~18.0% |
消費者金融 | ノーローン | 1~300万円 | 4.9~18.0% |
比較するポイントは最高金利
上の表からは、限度額と同時に、最低金利と最高金利を知ることができます。
いろいろな数字が並んでいるために、「どこを比較していいのか?」となりますが、比較して欲しいポイントは、最高金利です。
最低金利も掲示していますが、キャッシングやカードローンでお金を借りるときには、そのほとんどが最高金利で借り入れることになります。
初めての利用する場合には、限度額は100万円以下の設定される場合が多く、金利は最高金利に近い利率を払わなければなりません。
下記のような金利のカードローンがある場合には、最高金利が15%となっているカードローン2を選ぶとよいでしょう。
最低金利は、カードローンの方が低金利ですが、初めての方はこの金利が適用されることはありません。
(例:カードローンの金利)
・カードローン1 3~18%
・カードローン2 10~15%
消費者金融よりも低金利の銀行カードローン
最高金利を比較してみると、消費者金融よりもカードローンの方が低くいことがわかります。
・消費者金融の場合 最高金利は18%ほど
・銀行カードローンの場合 最高金利は15%ほど
カードローンは消費者金融よりも低金利ということは、一般的に知られていることですが、これを鵜呑みにすると間違ってしまう場合もあります。
表の中で、銀行カードローンであるジャパンネット銀行ネットキャッシングでは、銀行でありながら、最高金利は18%となっています。
・ジャパンネット銀行ネットキャッシング 1.59~18.0%
このように、金融機関によって金利は違いますので、実際に金利を比較しておくことは大切です。
利息をおさえる方法① 限度額と利率を把握する
金利の幅は、どの会社でも「3.0~18.0%」のように、とても大きな幅で表示されています。
基本的には審査をしないと適用される金利はわからないのですが、限度額と金利には密接な関係があり、限度額が分かれば適用される利率を知ることができます。
下記に、限度額50万円と限度額100万円に適用される利率を表にまとめましたので、みてください。
限度額が50万円の例
種類 | ローン | 適用利率(最大) |
信販 | 三井住友カードゴールドローン | 9.8% |
銀行 | りそなプレミアムカードローン | 12.5% |
銀行 | りそなクイックカードローン | 12.5% |
銀行 | イオン銀行カードローン | 11.8%~13.8% |
銀行 | みずほ銀行カードローン | 14.0% |
限度額が100万円の例
種類 | ローン | 適用利率(最大) |
信販 | 三井住友カードゴールドローン | 9.8% |
銀行 | りそなプレミアムカードローン | 11.5% |
銀行 | りそなクイックカードローン | 11.5% |
銀行 | みずほ銀行カードローン | 12.0% |
銀行 | イオン銀行カードローン | 8.8%~13.8% |
上の表で、低金利で利用できるのは、三井住友カードゴールドローンの9.8%ということになります。
三井住友カードゴールドローンは、限度額が50万円であっても、100万円であっても変わることなく利率9.8%が適用されます。
表の中で唯一の信販会社ではありますが、金利の低さにおいては銀行のカードローンよりも優秀だと言うことがわかります。
100万円以内の利率が高い消費者金融
銀行と信販会社を比較してみましたが、消費者金融は限度額によっての利率が、細かく区切られているので、同じように比べることができません。
実際に、消費者金融のアコムの金利を見てみましょう。
【アコムの限度額と金利】
利用限度額 | 金利 |
501~800万円 | 3.0%~4.7% |
301~500万円 | 4.7%~7.7% |
100~300万円 | 7.7%~15.0% |
1~99万円 | 7.7%~18.0% |
限度額が高くなるほど、金利は低くなりますが、100万円未満を見ると18%、100万円以上だと15%と、銀行や信販会社に比べて高い利率で設定されています。
低金利での借り入れを検討するのなら、銀行や信販会社を選んだ方がよいと言うことがわかります。
利息をおさえる方法② 返済期間を短くする
利息をおさえるためのもう一つの方法として上げられるのが、返済期間を短くすることです。
いくら低い利率での借り入れができたからと言って、長い期間返済できなければ、多額の利息を払うことになってしまいます。
金利のことに注目しすぎて、長い間借り続けることのないように、心掛けておいてください。
次に、返済期間を2倍にしたときと、返済回数を減らした場合をみていきましょう。
返済回数を2倍にした場合
下記は、50万円を利率18.0%で借り入れた場合の返済総額の値です。
返済回数40回と80回の返済回数の違いを比べてみました。
毎月の返済額は80回の方が安くすみますが、返済総額を見てみると、19万円以上も多く支払うことになります。
【借入額50万円|利率18.0% 返済回数40回・80回の場合】
借入額 | 利率 | 返済回数 | 返済総額 | 月々の返済額 |
50万円 | 18.0% | 40 | 66万8,542円 | 16,714円 |
50万円 | 18.0% | 80 | 86万1,933円 | 10,774円 |
差額 | △19万3,451円 | 5,940円 |
返済回数を減らした場合
下記の表は、借入額を50万円の場合、返済回数40回と80回を、今度は利率が18.0%と15.0%の違った利率の場合にはどうなるかを比較してみました。
返済総額は、利率が高くても返済回数が40回であれば、返済総額は少なくなります。
このように、キャッシングやカードローンを利用するのであれば、利率だけではなく返済期間においても検討しておくことが大切です。
金利は自身で変えることはできませんが、返済期間や回数は自身で変えることができます。
返済総額を減らすためにも、返済回数を減らして返済期間をできるだけ短くするようにしましょう。
【借入額50万円|利率18.0%・利率15.0% 返済回数40回・80回の場合】
借入額 | 利率 | 返済回数 | 返済総額 | 月々の返済額 |
50万円 | 18.0% | 40 | 66万8,542円 | 10,774円 |
50万円 | 15.0% | 80 | 79万3,861円 | 9,923円 |
差額 | △12万5,319円 | 851円 |
利息をおさえるポイントは繰上返済
キャッシングやカードローンでお金を借りた時に、返済期間を短くすることで利息を減らすことができます。
お金を借り入れる際の契約で、毎月の返済額を取り決めることを「約定返済」といいますが、それ以外に臨時の返済となる「繰上返済」を行うことで、返済期間を短くすることができます。
大手各社ならば、ほとんどが繰上返済が認められていますので、利用してみてください。
キャッシングやカードローンによって異なりますが、ATMやインタネットバンキング、振込などで繰上返済を行うことができます。
繰上返済の例
繰上返済をした場合、どのくらい利息を削減できるのでしょうか?
『借入額50万円|利率18.0%・返済期間6年の場合』の2年目で5万円の繰り上げ返済をした場合と、返済しなかった場合を比較してみてみましょう。
【返済しなかった場合】
返済期間 | 返済総額 | 利息総額 |
6年 | 82万1,016 円 | 32万1,016 円 |
【2年目で繰上返済をした場合】
返済期間 | 返済総額 | 利息総額 |
5年4ヵ月 | 77万5,793円 | 27万5,793円 |
2年目で5万円の繰上げ返済をしたのなら、返済総額は4万円以上の削減、返済期間においては、8ヶ月もの短縮となります。
返せるだけの余裕があるのなら、繰上返済を行って利息を減らしていくことをおすすめします。
まとめ
キャッシングやカードローンの利率を一覧表を見ながら確認し、利息を低く抑える方法を解説してきました。
銀行の金利は消費者金融よりも低いと思っていても、実際に確認することが大切です。
利率を比較することで、より低金利で借り入れができるキャッシングやカードローンがみつけることができるでしょう。
また、返済期間にも注意し、お金に余裕があるのなら早めに繰越返済を検討してみてください。
利率を比較し、繰越返済で返済期間を短くすることが、キャッシングやカードローンの賢い使い方となるのです。