
クレジットカードはショッピングだけではなく、キャッシングにも利用できるキャッシング枠があることをご存知でしょうか?
キャッシング枠があれば、カードローンのように必要となった時に、必要な金額を借りることが可能となるのです。
しかし、クレジットカードのキャッシング枠には、ショッピング枠とは違った特徴があり、金利や審査について知っておく必要があります。
こちらの記事では、クレジットカードのキャッシング枠の要となる金利と審査について詳しく解説していきますので、キャッシング枠の利用を検討している方は、どうぞご覧になってみてください。
クレジットカードの「ショッピング枠」について
クレジットカードのショッピング枠とは、カードで買い物をする時の限度額です。
カードごとに決められているショッピング枠内であれば、ショッピングやサービスの代金をクレジットカードを介して支払うことができます。
カードを介して支払った代金はカード会社が支払い、利用者は後日にまとめてカード会社が立て替えてくれた金額を支払うシステムです。
選べる支払い方法
ショッピング枠では、クレジットカードの支払いは、一括払いや分割払い、ボーナス払い、定額払い、リボ払いなど、いろいろな支払い方法を選ぶことができます。
現金であれば、購入した時にいちいち割賦半外契約を結ばないと分割払いはできませんが、クレジットカードげあれば、支払いが自由に選べます。
リボ払い以外は金利ナシ
クレジットカードのショッピング枠は、リボ払い以外には金利は発生することはありません。
1回払いなら金利は発生せず、ボーナス払いや複数回払いのショッピングでも金利が発生しないですみます。
ただし、リボ払いは手数料が生じてくるので、注意しましょう。
手数料によっての利益
クレジットカードは、上記のように手数料は発生しませんが、利益は販売店から手数料を貰っています。
たとえば1万円の買い物をした場合、その5%ほどである500円を差し引いています。
1回払の支払いであれば手数料がないために、クレジット会社は利益を得てないと思われがちですが、手数料という利益を得ているのです。
クレジットカードの「キャッシング枠」について
クレジットカードは、キャッシング枠を設けられることができ、キャッシング枠とはクレジットカードを介して借りられるお金の上限枠をさしています。
このキャッシング枠は全てのクレジットカードに付いている訳ではなく、希望すると付けることができます。
もしも、付けたくないのであれば、キャッシング枠0円でも可能です。
クレジットカードごとにキャッシング枠のルールは異なり、クレジットカードによってはキャッシング枠を義務付けられていることもあります。
利用限度額までならATMなどでの利用が可能
クレジットカードにキャッシング枠を設けることで、カードローンと同じようにATMなどを利用してキャッシングが可能となります。
必要な時にすぐに現金を引き出すことができますが、入出金の際には基本的に手数料が発生します。
ショッピング枠よりも小さなキャッシング枠
クレジットカードに付いているキャッシング枠は、ショッピング枠よりも少額になるのが通常です。
もしも限度額が50万円のクレジットカードであれば、キャッシング枠は20万円、ショッピング枠は50万円などのように、キャッシング枠は小さく設定されています。
キャッシング枠を上げるためには、カードのランクがゴールドやプラチナカードにランクアップするなど、ショッピング枠が増えることで、キャッシング枠も連動して上がっていきます。
総量規制の対象
クレジットカードのキャッシング枠は、総量規制の対象となることを覚えておきましょう。
総量規制では、「年収の3分の1を超える貸付を行ってはいけない」と定められています。
もしも一度に50万円を超えた額をキャッシング枠を作る時、他社の貸金業者からの借入総額が100万円以上になる時には、源泉徴収票が必要となります。
なお、ショッピング枠には総量規制とは無関係となりますので、年収の3分の1以上のショッピング枠を設けることができます。
総量規制は、過度な借入から消費者を守るために作られています。
年収などを基準として、それらの3分の1を超える貸付が原則禁止されているのです。
キャッシングで生じる金利を解説
クレジットカードでキャッシング枠を利用しようとした時、1番の違いとして上げられるのは金利です。
ショッピング枠ではリボ払い以外では金利手数料は発生しませんが、キャッシング枠では金利手数料が必ず発生します。
次に、キャッシングを利用するときに生じる金利について、「金利と利息の違い」「基本の金利」と「金利からわかる計算方法」を解説していきます。
金利と利息の違いを確認
キャッシングを利用する時には、金利と利息という理解しておく必要があります。
金利とは、お金を借りた時に発生する利息を求めるための利率のことを言い、「利率・年率」と呼ばれることもあります。
金利を用いての利息の計算方法は「借入金額×金利÷365日=利息」という式で、利息の金額を求めることができます。
なお、利息は1年間で発生するものではなく、1日ごとに発生することも覚えておいてください。
1日でも早く返済できれば、その分利息の金額を減らすことができるのです。
金利は15%~18%ぐらい基本
クレジットカードでキャッシングを利用する場合、金利は15%~18%となっているのが一般的です。
クレジットカードによってや、利用する金額によっての違いはありますが、100万円未満の借り入れだと18%、100万円以上の借り入れだと15%くらいが相場と考えてよいでしょう。
(クレジットカードのキャッシング相場)
・100万円未満 18%
・100万円以上 15%
消費者金融のカードローン等の場合では、細かく金利が設定されていますが、クレジットカードのキャッシングの場合には、大まかに決まっているのです。
金利からわかる利息の計算方法
キャッシングでの金利を知ることができれば、借りている金額から利息を計算することができます。
次に、金利から利息の計算方法をみてみましょう。
(利息の計算方法)
・金利18.0%で30万円を借りた場合
・1ヶ月後に、全額返済した場合の利息計算
『30万円×18.0%÷365日×30日分=4,438円』
金利は1年間ではなく、1日に生じていきますので、1日分の利息を計算してから30日分をかけて計算します。
クレジットカードの審査を通過するために
上記で説明したようにクレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠がありますが、利用するためには審査を通過しなければなりません。
「ショッピング枠が通過できるのか?」「キャッシング枠が通過できるか?」と、誰もが気になるところではないでしょうか?
次に、ショッピング枠とキャッシング枠の審査基準、通過するための条件などをみていきましょう。
審査は別々に実施
クレジットカードはひとつですが、ショッピング枠とキャッシング枠の審査は別々に実施されています。
そのため、キャッシング枠に審査に通過しなくても、ショッピング枠の審査には通過できる場合や、審査は通過したけれどキャッシング枠が減額されるケースもよくみかけられます。
ただし、ショッピング枠がNGとなっているのに、キャッシング枠は通過できるというパターンは存在しません。
ショッピング枠の審査基準
クレジットカードのショッピング枠には、収入確認資料の提出の必要はありません。
一般的なクレジットカードの場合ならば、個人信用情報の照会の結果を見て決めることとなり、過去に大きな金融事故かないのであれば、クレジットカードを作ることができます。
ただし、クレジットカードによってはショッピング枠でも審査基準が異なり、銀行系のカードなどは支払状況に問題がある審査が通りにくいと言えるでしょう。
ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスの高いカードの場合であれば、審査の基準は当然ながら高くなっていきます。
キャッシング枠の審査基準
キャッシング枠の審査の対象となるのは、勤務先を始めとして、勤続年数、年収をスコアリングして審査を行います。
このスコアリングは、キャッシング可能な借入金額を決めることに影響していきます。
ですから、高いスコアでなくてもキャッシング枠を得るだけなら、アルバイトやパートなどの安定した収入があれば、10万円程度キャッシング枠は通過できます。
また、キャッシング枠の審査においては、個人信用情報を照会することになります。
過去に金融事故の有無、現在の支払状況、他社からの借入状況などがチェックされます。
キャッシング枠では、年収の3分の1を超えて借り入れできない総量規制の対象となるために、これらの確認を行います。
確認書類が必要な場合
クレジットカードの審査では、ショッピング枠には確認書類は必要ありませんが、キャッシング枠のときには必要となります。
確認書類が必要となる時には、キャッシング枠の申込で1度に50万円以上を超える借り入れをする場合、または他の貸金業者からの借り入れ額の合計が100万円を超えた場合には確認資料が必要となります。
・1度に50万円以上を超える借り入れをする場合
・他の貸金業者からの借入総額が100万円を超えた場合
資料の提出をしたくないのなら、キャッシング枠を50万円未満で設定するとよいでしょう。
まとめ
クレジットカードで利用できるショッピング枠とキャッシング枠のご紹介とともに、キャッシング枠の金利と審査基準をまとめて解説してきました。
ショッピングで利用されているクレジットカードには、キャッシング枠が付けることができます。
もしも、急に現金が必要となってしまった場合には、使い勝手の良い便利なカードとなってくれるでしょう。
ただし、キャッシング枠を利用する時には、必ず金利がかかってきますので、多額な金額を長い期間借りないように注意することが必要です。
クレジットカードのキャッシング枠を検討しているのであれば、こちらの記事を参考にして、賢くクレジットカードを使いこなしてください。