ローン キャッシング 方法

キャッシングの上手な利用方法と5つの注意点をやさしく解説

ローン

クレジットカードでキャッシングが利用できることをご存知でしょうか?

キャッシングは、クレジットカードに付加されたサービスで、ATMや現金自動貸出機を利用してお金が借りることができるシステムのことです。

申し込みが簡単なことに加えて、ATMやコンビニでの引き落としができるので、急な出費には助かりますが、その反面使いすぎてしまうというデメリットが生じてしまう可能性があります。

そこで、こちらの記事ではキャッシングの特徴を紹介しつつ、利用方法と5つの注意点などをご紹介していきます。
キャッシングを上手に活用したい方は、ぜひご覧になってください。

2つの返済方法が選べるカードキャッシング

ローン キャッシング 方法

キャッシングの返済方法はひとつではなく、「一括払い」と「リボ払い」の2つ返済方法から選べることができます。

それぞれの返済方法は、返済回数、返済金額、利息が異なっていますので、ご自身に合った有利な方法を選択するようにしてください。
次に、「一括払い」と「リボ払い」の返済方法について紹介していきます。

一括払いの返済方法

キャッシングの一括払いの方法は、カードの締切日までの借入金額と利息の合計を、翌月の口座から引き落とされる支払い方法です。

借り入れた金額と利息を翌月に、全て返済する形となります。

【返済例】
締切日が毎月10日、引き落とし日が毎月5日のキャッシングの利用をしていた場合。
3月11日~4月10日までのキャッシングの利用分が5月5日に口座から引き落とされます。

リボ払いの返済方法

キャッシングのリボ払いとは、一括に返済するのではなく、一定金額が毎月口座から引き落とされる返済方法です。
返済金額は、借入残高によって異なります。

リボ払いは、一括返済と比較すると返済額の負担が少ないというメリットがありますが、一方で支払期間が長くなるために利息が高くなってしまうというデメリットな部分を持ち合わせています。

【返済例】

借入残高 月々の返済額
1円~10万円 3,000円
10万1円~20万円 6,000円
20万1円~30万円 8,000円
30万1円~50万円 1万5,000円

キャッシングとショッピング機能の異なる点

ローン キャッシング 方法

一般的なクレジットカードには、キャッシング機能とショッピング機能の2つの機能が利用できるようになっています。

【ショッピング機能】
カードを掲示することでショッピング枠の利用限度額までショッピングできる機能。

【キャッシング機能】
キャッシング枠の利用限度額内で現金を引き出すことができる機能。

キャッシング機能とショッピング機能は、それぞれ違った特徴を持っています。
次に、キャッシング機能とショッピング機能の機能の違いをみてみましょう。

利用限度額の違い

キャッシング機能とショッピング機能の利用限度額は、一般的にはショッピング枠の中にキャシング枠が含まれている形となっています。

ですから、ショッピング枠の利用限度額内に、キャッシング枠とショッピング枠の利用額の合計が収まっていなければなりません。

【利用限度額の例】
クレジットカードの総利用枠40万円
ショッピング枠:40万円、キャッシング枠:10万円の場合
このようなクレジットカードで、ショッピング利用額が35万円のときには、40万円-35万円=5万円となり、5万円以上のキャッシングは利用できないことになります。

他にもあるキャッシングとショッピングの違い

その他には、下記の表のような違いがキャッシングとショッピングにはありますので、よく確認しておきましょう。

【キャッシングとショッピングの比較まとめ】

項目 キャッシング ショッピング
買い物機能の有無 なし あり
金利 高い 低い
返済方法 口座引き落とし、ATM返済などの返済方法を選択できる 口座引き落としのみ
返済方法の選択 あり

繰り上げ返済可能

なし

分割払いを選択した場合、決まった金額を毎月口座引き落とし

利用可能な年齢 20歳以上 基本的に18歳以上
学生・主婦 一定の収入があれば利用可能 ほとんどのクレジットカードは18歳以上利用可能
年会費 なし カード会社やカードの種類で違う
付帯サービス 金利が30日間0円などのサービス 盗難保険、旅行保険、ロードサービスなどの会員限定サービス
ポイント 返済で提携ポイントが貯まるサービス 決済でポイントが貯まり、商品券に交換することが可能

キャッシングとカードローンの違いについて

ローン キャッシング 方法

カードローンは、銀行やノンバンクが発行した専用カードを利用して、指定した金融機関へお金を振り替えるサービスのことをいいます。

キャッシングとカードローンは、お金を借り入れるという意味では同じですが、限度額や返済方法、金利などは異なっていますので、利用する際にはよく確認しておきましょう。

下記にキャッシングとカードローンの違いを表にまとめてみました。
【キャッシングとカードローンを比較】

  キャッシング カードローン
借入限度額 数万円~数十万円 数十万円~数百万円
※収入に応じて変動する
返済方法 翌月一括払い

残高スライドリボルビング払い

分割払い/月

残高スライドリボルビング払い

金利 高め やや低い
運用機関 カード会社 銀行・メガバンク

なお、「分割払い」と「残高スライドリボルビング払い」とは、下記の通りとなります。
・分割払い:毎月の返済額が固定された返済方式
・残高スライドリボルビング払い:借入残高に応じて毎月の返済額が決定する返済方式

キャッシングの利用方法を詳しく解説

ローン キャッシング 方法

キャッシングの利用方法は、ATMの画面上で操作をして行います。
キャッシングの利用手順は、下記のようになります。

1.取扱可能なカードのブランドを確認する
※例:JCBの利用者はJCBのブランド、VISAの利用者はVISAのブランドが表示されているか確認する
2.『お引き出し』を選択する
3.差し込み口へカードを入れる
4.暗証番号を入力する
5.『お借り入れ』を選択する
6.返済方法(『1回払い』または『リボ払い』)を選択する
7.借入金額を入力する ※『借入金額』は1万円単位で入力
8. 挿入したカード、利用明細、現金を受け取る

キャッシングを利用する際の5つの注意点

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キャッシングは、ATMやコンビニで手軽に利用できてしまうために、いつの間にか返済できない金額の借金をしてしまう利用者が少なくありません。

「気がついたら、返済できない金額になっていた」とならないように、キャッシングを検討しているのなら最低限の知識や注意点は心得ておくべきです。

下記に、キャッシングをする際の5つの注意点をまとめてみましたので、ご確認してみてください。

注意点1:金利の安いキャッシングを選択

キャッシングでお金を借り入れる際には、できるだけ利息を安くするために金利の低いキャッシングやカードローンを利用するようにしてください。

カードローンは一般的に見てキャッシングよりも金利が低くなっています。

キャッシングカードのみしか持っていないのであれば、カードローンを検討してみることも視野にいれてみましょう。

なお、カード発行する時には、年会費、手数料、金利の低さが決め手となります。

注意点2:少額の借り入れを心がける

借り入れた金額が高額となれば、利息の負担が大きくなり、さらには返済の計画を立てづらくなってしまいます。

返済の負担を軽くしスムーズな返済計画を立てるためにも、借入金額はできるだけ少ない金額におさえておくようにしてください。

注意点3:完済までの計画を立てる

お金を借り入れたのなら、完済までのスケジュールをきちんと決めておく必要があります。

無計画に借りてしまうと、返済の目処がたたなくなってしまう可能性がでてきます。

計画を立てる時には、毎月の返済金額と返済期間をきちんと確認した上で借り入れることが大切です。

注意点4:長期の返済は避ける

キャッシングは利息が高いために、返済期間が長くなるほど多くの金額を返済しなければならなくなります。

また、返済回数が多くなることで、返済に伴ってくる手数料が高くなります。

このようなことから回避するために、借り入れたお金はなるべく短期間で返済し、長期に渡る返済は避けなければなりません。

注意点5:繰り上げ返済で利息の節約

毎月の返済額は決まっていますが、お金に余裕ができた時には繰り上げ返済がおすすめです。

繰り上げ返済は、元金の返済にあてられるので返済期間が短くなり、借り入れた金額が早く完済されることにつながってきます。
また、それに伴って支払うはずだった利息も節約することができます。

キャッシングに頼らなくする方法

ローン キャッシング 方法

不意な出費や、どうしてもお金が必要な時にキャッシングは役立ちますが、借りたお金の返済が難しい時には、次のような方法を検討してみてはいかがでしょうか?

また、キャッシングに頼らないように常日頃からの金銭感覚も身につけていくことが大切です。

家族や行政機関の借り入れを検討

キャッシングで借り入れをしても「返済が難しくなってしまう」という場合には、親族からの借り入れを確認してみましょう。
親族からの借り入れであれば、利息は取られない可能性が高いので、キャッシングを利用するよりも、返済の負担は少なくなります。

また、その他にも、地方自治体を利用して「生活福祉資金貸付制度」を検討してみてはいかがでしょうか?

「生活福祉資金貸付制度」は、低所得者を対象とした制度で年利1.5%で借入することができます。
詳しくは「生活福祉資金貸付制度 |厚生労働省」にご相談ください。

節約する習慣を身につける

お金に余裕があるのなら、キャッシングする必要はなくなります。
キャッシングを利用を避けたいのなら、日頃から無駄遣いをしないように節約の習慣を身につけることが大切です。

節約するときのポイントは、次のようなものがあげられますので、参考になさってください。

・コンビニの利用を避ける

・格安スマホなどの利用

・輸出の優先順位をつけて、優先順位の低い支出を節約する

キャッシングの返済に困ったら

ローン キャッシング 方法

キャッシングを利用している時に、返済が困難となってしまったらどうしたらよいのでしょうか?

どのような機関に相談したらいいのか、どのような行動をおこしたらよいのかを、次に紹介していきます。
返済に困らないように完済することがベストですが、もしも返済が困難となってしまった場合のために、ご覧になっておいてください。

金融機関に相談

毎月の返済が追いつかなくなり、困難となってしまったら、まずは借入先の金融機関へ相談してください。

借入金額や借入状況によって金融機関の対応は異なっていますが、返済を軽くするためのアドバイスや提案を受けられる可能性があります。

債務整理も視野に入れる

返済がどうしても難しくなってしまった時には、債務整理を検討してみてもいいかもしれません。
債務整理は借金、利息を減額および免除することによって、困難となった返済を軽くしてくれる行為です。
次の「債務整理」「個人再生」「自己破産」の3つの手続きに分類されています。
債務整理を行うのであれば、自身にあった状況によって、下記の3つの中から選ぶことになります。
①任意整理
金融機関と話し合い、返済の負担を減らします。利息がなければ3年以内で完済できる方が適しています。
②個人再生
裁判所から認められれば借金が減額(最大90%)できる手続きです。3年以内で元金を完済することが難しく、持ち家を残したい方に適しています。
③自己破産
裁判所から認められれば借金が全額免除される手続きです。任意整理、個人再生で完済が難しい方に適しています。

まとめ

ローン キャッシング 方法

キャッシングについての説明や利用方法、クレジットやカードローンとの違い紹介してきました。
また、キャッシングの返済に困らないように、キャッシングを利用するときの5つの注意点、キャッシングの返済に困ったときの対処方法など、確認できたと思います。

キャッシングはお金が必要な時には、便利なサービスですが、頼りすぎないように少額の借り入れと、短期間での返済を心掛けることが上手な借入方法となります。

キャッシングを検討している方や、借金に悩んでいる方は、こちらの記事を参考にして、キャッシングやカードローンを上手に活用していきましょう。

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