運転資金の残りが少なくなり、急遽現金が必要になってしまうことは事業を運営している上で少なくありません。
そのような場合には金融機関の融資などを検討すると思いますが、事業資金の融資は審査に時間がかかるために、すぐに受け取ることはできないでしょう。
では、急ぎの資金調達はどのように行えばいいのでしょうか?
審査時間の短さに定評のあるビジネスローンならば、急ぎの融資が可能となります。
こちらの記事では、即日融資も可能にしてくれるビジネスローンについて解説していますので、急ぎの資金調達に困っている方は、ぜひご覧ください。
INDEX
急ぎの資金調達に向いているビジネスローン
事業資金が必要となるケースは数多くありますが、「運転資金が足りなくなった」「すぐに現金を調達しなければならない」など、すぐにでも融資を受けたい時にはビジネスローンが向いています。
銀行の融資は審査のために1週間ほどかかり、公的機関である日本政策金融公庫の場合ならば1ヶ月も先になるというケースは珍しくありません。
ローン会社が提供しているビジネスローンならば審査時間が短く、即日融資を行っている会社もあるほどです。
次に、法人だけではなく個人事業主も対象となっているビジネスローンの大まかな内容をみてみましょう。
ビジネスローンの内容
ビジネスローンは事業者に融資を行い、事業者は受けた融資を返済を期日までに返済していきます。
ローン会社によって内容は異なりますが、大まかな仕様は下記の通りとなっています。
◆限度額 最大1,000万円まで
◆融資期間 1年~10年
◆下限金利 5%~8%
◆上限金利 15%~18%
◆審査の方法 スコアリングシステム
◆審査の難易度 易しい
◆資金使途 事業目的で基本事由
即日審査・即日融資が可能
「今日中に資金調達したい」のならば、ビジネスローンの即日融資が役立ちます。
もちろん、全てのビジネスローンがその日に融資を提供しているわけではなく、「審査は即日だが、融資は後日」となっているローン会社では即日融資を受け取ることはできません。
「審査と融資が即日に実行」で提供しているローン会社では、即日融資を受けることができます。
◯「即日融資可能」 即日に融資を受けられる
☓「即日審査回答」 即日には融資を受けられない
急ぎの資金調達をスムーズにすすめていく5つのポイント
今日にでも融資を受けたい場合には、ビジネスローンの審査を即日通過することが必要となり、それ以外にも、申し込み方、必要書類、申込みの時間なども重要なポイントとなってきます。
次に、急いで審査を通過し融資を受け取るための方法を紹介していきます。
下記の方法を把握していないと、融資を早く受けることは難しくなりますので、しっかりと確認しておきましょう。
ポイント1:ネット申し込み
ビジネスローンを申し込む方法には、店舗や電話、郵送やネットなど複数の申込方法があります。
どのような申込方法でも融資を受けることができますが、その日に審査をクリアしたい時にはネットでの申込みがおすすめです。
ビジネスローンを提供してくれるローン会社の店舗は必ずしも近くにあると限りませんし、電話や郵送などでの申込みは必要書類の提出に時間を費やしてしまうために、即日に審査を通すことは難しくなるのです。
ネットでの申込みは、パソコンやスマホでの手続きが可能となり、必要書類もアップロードで提出することができます。
ポイント2:正午までの申込み
審査を早く通したいのなら、正午までに申し込みを済ませておくようにしてください。
ビジネスローンで行う審査は、問題がなければ1時間~1時間半ほどで結果が出てくると言われていますが、正午を過ぎるとビジネスローンの申込みをする法人や個人事業主が増えて混雑することがあります。
申込みする時間が遅くなればなるほど、審査のその日に終わらない可能性が高くなっていきます。
ポイント3:書類の提出
ビジネスローンの審査の判断は必要書類を参考にしていきますので、不備がないように書類を提出することも、スムーズに審査をすすめていくポイントです。
必要書類のテンプレートは、利用するビジネスローンで用意している場合もありますが、自身が用意しなくてはいけない時もあります。
書類を用意するまでに、1日以上かかってしまう可能性も出てくるために、急ぎの資金調達したいのなら、早めに必要となる書類を準備しておきましょう。
また、法人経営者と個人事業主で異なっていますので、その点もご注意ください。
必要書類については、下記で詳しく説明してきます。
ポイント4:税金の支払い
税金が未納であったり、滞納をしているのであれば、ビジネスローンを申し込む前にしっかりと納めておきましょう。
ビジネスローンの審査では、税金の滞納や未納は支払いに充てられるリスクと捉えられるため、審査では不利となってしまいます。
また、公共料金の支払いについても同じことが言えますので、滞納することのないようにしてください。
ポイント5:決算書の作成
決算書は会社の経営状態が判断されますが、良い印象を与えようと虚偽の申請を行うと即否決となりますので絶対に行わないでください。
急いで審査を通したい時の決算書は、下記のように工夫をすると効果的です。
◆設備機器をリース契約
◆役員借入金を長期借入
設備を購入した場合には決算書に記入することになりますが、リース契約に変更すれば記入する必要がなくなり、自己資本率が上がります。
また、長期借入に変更することで、流動比率が改善されて印象が良くなるのです。
ビジネスローンに必要となる書類
ビジネスローンを申し込む際に必要な書類は、法人経営者と個人事業主によって異なっています。
必要書類に不備があると、審査ができなくなってしまい急ぎの資金調達に間に合わなくなってしまいますので、事前にしっかりと準備をしておいてください。
法人経営者と個人事業主のそれぞれに必要書類は、下記の通りとなります。
◆法人経営者と個人事業主(共通する必要書類)
・印鑑証明書 (3ヶ月以内に発行されたもの)
・事業計画書
・納税証明書
◆個人事業主のみの必要書類
・収支内訳書(白色申告している場合)
・青色申告決算書(青色申告している場合)
◆法人経営者のみの必要書類
・決算書
・商業登記謄本
ビジネスローンを申込み~融資までの流れを確認
必要書類が準備できたのなら、ビジネスローンの申込みから融資までの流れを把握しておきましょう。
インターネットでの申し込みの大まかな流れは、下記のような手順で進んでいくことになります。
①公式サイトにアクセスし、申し込みフォームに必要事項を入力し送信
②申込内容での仮審査
③仮審査に通過
④必要書類の提出(決算書や本人確認書類等)
⑤本審査
⑥審査結果は電話やメール等で通知
⑦契約がかわされ、融資が実施される
急ぎのビジネスローンの選び方
数多くのビジネスローンの中から、急ぎの資金調達に対応してくれるローンを探すには、2つのポイントを抑えておく必要があります。
それは、ビジネスローンの「上限金利」と「融資のスピード」です。
ビジネスローンによって審査の難易度はそれぞれ異なるのですが、上限金利が高い方がローン会社のリスクが少なくなるために、審査が通りやすくなり融資が受けやすくなります。
ビジネスローンの上限金利は、15%~18%で設定している所がほとんどですが、最高金利が18%で設定しているビジネスローンの方が事業資金を調達しやすいのです。
また、ビジネスローンでは即日融資を行っている会社もありますが、ビジネスローンによっては1週間程度かかる場合もありますので、急いで資金調達したい場合には必ず確認をとっておくようにしてください。
急ぎの時にトラブル発生も!
ビジネスローンで融資を申し込む際に、困ったりトラブルとなることの一つに必要書類があげられます。
特に確定申告書が必要書類となっている時には、税理士や税務署の印鑑を必ず確認しておかなければなりません。
もしも印鑑が押されていないと、確定申告書としては認められない場合がありますので、気をつけましょう。
なお、電子申請の場合には、電子申請の受付日と受付番号が表示された書類を併せて提出すれば必要書類としてみなされます。
急ぎの資金調達にはファクタリングも有効
急ぎの資金調達に利用できるビジネスローンについて解説してきましたが、融資以外にもファクタリングで資金を調達する方法もあります。
ファクタリングとは、ファクタリング会社に対して売掛債権を譲渡することによって現金が手に入るサービスのことです。
ファクタリング会社との間、または売掛先を含めた3社での取引を完結させることができ、取引に関わる人間が少ない事に加えて、取引先の信用度という特性から素早く審査と手続きが完了します。
もしもファクタリング会社との2社間だけならば、最短1日で資金調達をすることも可能となるでしょう。
急ぎという意味では、ビジネスローンにも劣らないスピードで事業資金が手に入り、ファクタリングは融資ではありませんので返済する必要もありません。
◆ファクタリングのメリット
・即日の現金化が可能になる
・融資よりも審査が通りやすい
・売掛先が倒産しても返金義務が起きない
◆ファクタリングのデメリット
・手数料が発生する(2社間:売掛金の15%~30% 3社間:売掛金額の1%~9%)
・掛け目が発生する
・債権譲渡登記が行われる場合もある
まとめ
急ぎの資金調達に向いているビジネスローンについて、スムーズにすすめていくポイント、必要書類、融資までの流れ、急ぎのビジネスローンの選び方などを詳しく解説してきました。
ビジネスローンには即日融資も可能となるローンもあり、必要書類を事前に準備して上記の5つのポイントをおさえれば、急ぎの融資にも対応することができます。
また、審査も他のローンよりもハードルが低いので、事業資金のピンチや資金繰りが不安となった経営者には便利なローンとなるのではないでしょうか?
ただし、書類に不備があったり、油断をしていると審査が通らないと言うことになる場合もありますので、ビジネスローンの申込みをする際にはポイントをしっかりと把握しておきましょう。
また、急ぎの資金調達にはファクタリングも有効となっていますので、ご一緒に検討してみてださい。