ビジネスローン 一括返済

ビジネスローンは一括返済以外の資金調達に役立つ5つの返済方法を解説

ローン

ビジネスローンの返済方法には、

①元利均等返済
②元金均等返済
③残高スライドリボルビング返済
④一括返済
⑤自由返済

があり、その中の一括返済を選ぶ人もいると思います。
確かに一気にまとめて返済すればスッキリしますし、毎月払いより負担が軽く返済できますが、ビジネスローンでは「残高スライドリボルビング返済」「元利均等返済」「元金均等返済」がメインになります。
当記事では、これらの詳細や、返済で知っておくべき金利・利息の計算方法などを解説します。

ビジネスローンの一括返済とは?

ビジネスローン 一括返済

ビジネスローンの一括返済はカードローンや住宅ローンなどと同じく、一括で借りたお金と利息を全額返済する方法です。
一般的なローンの返済方法はリボ払い・分割払いで、毎月決まった日に返済します。
一括払いはお金に余裕がある時にまとめて支払うことができます。

年率10.0%の場合の金利と利息の計算方法

ビジネスローン 一括返済

一括返済の最大のメリットは、返済する負担額が軽減できることです。
ローンを返済する金額は借りた金額だけでなく、プラスして金利と利息も一緒に支払わなければなりません。
借りた期間が長ければ長いほど金利・利息が増え、早く返せば支払う金利・利息が少なく済みます。
そのため、一度に全額を返せば負担を最小限に抑えることができるのです。
では、ビジネスローンの利息の計算はどのようなものなのかを解説します。
ビジネスローンの金利は年率5.0~15.0%の幅で決まるため、本記事では年率10.0%を例に計算していきます。

金利

100万円の借し入れをした場合、1年間で10万円の利息が発生することになります。
毎月返済をすると元本は少しずつ減っていくため、はっきりと10万円の利息になるとはなりませんが、ざっくりとした利息の計算をすると以上になります。

利息

明確な利息の計算方法は以下のようになります。

利息=借入金額×金利(年率)×借入日数÷365日(うるう年の場合は366日)
利用日数=初回借入日の翌日、または前回返済日の翌日から返済日当日までの利用日数

続いて、6月1日~6月30日の借し入れで、6月1日の残高が100万円で金利(年率)10.0%の場合、6月の利息はいくらになるでしょう?

・6月の利息=100万円×10.0%×30日÷365日=8,219日

6月に8,219円と元本3万円を返済した場合、7月時点の残高が96万1,781円に減るため、以下の計算と答えになります。

・7月の利息=96万1,781円×10.0%×31日÷365日=8,168円

と残高が減る分、毎月の返済利息も減っていきます。

ビジネスローン返済の種類

上記通り、ビジネスローン返済には一括返済の他にも様々な種類があります。
一括返済を決める前に1つずつ見てみましょう。

三鷹産業ビジネスローン

ビジネスローン 一括返済

三鷹産業ビジネスローンは、昭和47年創業の事業融資専門で老舗企業で、三鷹産業株式会社が提供している個人事業主・法人向けのビジネスローンです。

・最短当日の審査回答
・最短即日融資
・審査の難易度が低い
・最高100万円まで借りられる

などのメリットがあります。
ただ、関西地方のみ取引ができるため、関西以外の企業は利用できないのがデメリットです。
そんな三鷹産業ビジネスローンの返済方法は、
①一括返済
②元利均等返済
が選べます。

①一括返済

上記で解説した通り、借りたお金と金利・利息を全額返済できます。
つなぎ融資など返済原資が明確な場合はかなり重宝されます。
お得に借りられそうに思えますが、無理に一括返済をすると破産してしまう可能性もあることを忘れずに。
無理のない範囲で、計画的に返済をしましょう。

②元利均等返済

元本と利息を合算した毎月の返済金額がいつも一定になる返済方法のことを言います。
毎月返済する金額がいつも同じ金額なので安定しやすく、計画に組み込みやすい返済方法です。
ただし、ローンの残高が減っても毎月の返済負担は変わらないのがデメリットだと思います。

元金均等返済

ビジネスローン 一括返済

元利均等返済と名前が似ていますが、元金均等返済は毎月同じ元本を返済する返済方法です。
利息は元本が減ると一緒に少なくなっていくため、毎月の返済金額は変わります。
ビジネスローンの「元金定率リボルビング返済」がこれに相当します。

元金定率リボルビング返済

元金200万円、年率15.00%、約定支払日30日毎設定、元金の支払割合2.0%の場合だと以下のようになります。

・一括返済だと、支払元金は4万円+支払利息は2万4,657円=支払総額6万4,657円
よって元金残高は196万円。

・10回払いだと、支払元金は4万円+支払利息は2万219円=支払総額6万219円
よって元金残高は160万円。

・30回払いだと、支払元金は4万円+支払利息は1万356円=支払総額5万356円
よって元金残高は80万円。

・50回払いだと、支払元金は4万円+支払利息は493円=支払総額4万493円
よって元金残高は0円。

元金均等返済のメリット

最後までスケジュールが決まっており、計画に組み込みやすいのがメリットです。

元金均等返済のデメリット

毎月の返済金額が違うため、お金が多少不安定になるのがデメリットです。

オリックスVIPローンカード BUSINESS

ビジネスローン 一括返済

オリックス・クレジット株式会社が提供している個人事業主・法人経営者向けのビジネスローンです。

・最短60分で審査回答
・最短即日融資
・即時返済サービスに対応
・オリックスグループなので安心して取引できる

といったメリットがあります。
デメリットは、スコアリングによる決算書中心の審査を行うため、経営数値が満たされていないと通らない可能性があるところです。
そんなオリックスVIPローンカード BUSINESSの返済方法は、
①残高スライドリボルビング返済
②元利均等返済
の2つが選べます。

①残高スライドリボルビング返済

利用時点の借入残高に応じて、毎月の返済金額が決まる返済方法です。
毎月の返済負担額が小さく、残高が減っていれば毎月の返済金額を減らしてくれるため、最悪の事態になるリスクはありません。
ただし、残高が減って毎月の返済金額が減ることで元本の減りが遅くなり、返済を完全に終えるまで長引くのがデメリットです。
また、毎月の返済金額が一定ではないため、返済計画が立てにくいです。
毎月一定の金額でないと資金繰りの計算がしにくい人には、「元利込定額リボルビング返済」「元利均等返済」がおすすめです。

②元利込定額リボルビング返済

元利均等返済は元本と利息を合算した毎月の返済金額が常に一定で返済する方法で、元利込定額リボルビング返済はこれに相当します。
以下の契約コースがあり、それぞれの毎月返済金額も解説します。

・50万円コースの毎月返済金額は1万5,000円以上
・100万円コースの毎月返済金額は2万5,000円以上
・200万円コースの毎月返済金額は4万円以上
・300万円コースの毎月返済金額は6万円以上
・400万円コースの毎月返済金額は7万円以上
・500万円コースの毎月返済金額は8万円以上

自由返済

毎月の返済は利息だけで、元金の返済は自由に決められる返済方法です。
返済が厳しい場合は利息の返済だけで良いです。
ただし、元金の返済をしなければずっとローンの返済が続きます。

ビジネスローン返済の傾向

「こういう会社はこの返済方法が多い」と言うように、会社と返済方法の種類がだいたい決まっているケースが多いため解説します。

カードローン会社のビジネスローン

カードローン会社のビジネスローンは、「残高スライドリボルビング返済」を導入している会社が多いです。
その理由は、カードローンやクレジットカードのキャッシングの返済方法が「残高スライドリボルビング返済」なため、「残高スライドリボルビング返済」をビジネスローンでもそのまま導入しているケースが多いです。
カードローンのビジネスローンは、一度借りたとしても余裕があれば何度でも借りなおすことができるため、ローンの残高が増減します。
なので、残高に応じて返済金額が変動する「残高スライドリボルビング返済」の方が良いのです。

事業融資型のビジネスローン

事業融資型のビジネスローンは、「元利均等返済」「元金均等返済」が多いです。
事業年数が30年・40年以上の老舗会社が多く、元々ローンの返済方法は「元利均等返済」「元金均等返済」の2つが中心だったため、今でもそのまま引き継いでいるところが多いです。
借りた後は返済するだけなので、毎月の返済金額が一定・毎月元金の返済金額が一定の方が良いからです。

返済方法のポイント

ビジネスローン 一括返済

ビジネスローンの返済方法を選ぶ際に抑えておきたいポイントや、条件に合うおすすめの返済方法などを解説します。

①おすすめは元利均等返済

ローンを組んだ経験が少ない人や計画しやすさを重視する人には、「元利均等返済」のビジネスローンがおすすめです。
経営管理の中で損益計算と資金繰り計算をするなら、毎月の返済金額が一定になっている方が計画を組み込みやすいです。

②毎月の返済負担を軽減できる方法

毎月の返済金額をできるだけ軽減したい人には「残高スライドリボルビング返済」や、無利息期間があるビジネスローンがおすすめです。
残高スライドリボルビング返済は、返済が進めば進むほどローン残高が減ります。
ローン残高に応じて毎月の返済金額が決まるため、返済が進むほど毎月の負担が小さくなっていきます。
無利息期間があれば金利0%になるため、返済負担が軽減できます。

まとめ

以上、当記事ではビジネスローンの返済方法は一括返済以外に何があるのかを解説しました。

一括返済以外には以下のような返済方法があります。

①元利均等返済
②元金均等返済
③残高スライドリボルビング返済
④元利込定額リボルビング返済
⑤自由返済

このなかでも、返済金額の負担を軽減したい人は「一括返済」「残高スライドリボルビング返済」がおすすめです。
また。返済期間を短くしたい人は「元利均等返済」「元金均等返済」がおすすめです。
それと、無利息期間があるビジネスローンを選ぶともっと良いでしょう。

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