クレジットカードやローンを組む際に与信がブラックかどうかが気になりますよね。
世の中で資金調達のためにお金を借りようとする際は必ず与信を見られます。
しかし、何らかの金融事故などを起こしてしまうと信用に傷が付き、ブラックリストの載ってしまい、お金を借りるのが難しくなってしまいます。
ブラックリストに載ってしまうと、民間の銀行だけではなく、日本政策金融公庫の融資やビジネスローンなど様々な資金調達の方法を失ってしまうでしょう。
そこで、当記事では与信がブラックに入ってしまっている方でも利用可能な資金調達の方法を解説していきます。
中には事業拡大のために融資を借りたいけれど、ブラックに入っているからと諦めている方でも方法によっては資金調達が可能です。
ぜひ、与信がブラックとなり悩んでいる方は当記事を参考にしてください。
与信がブラックリストに入るとどうなる?
最近では、融資の審査だけではなくスマホの分割購入に対しても、個人の信用度を測るために与信を調べ、その人が返済可能かどうか調べる時代になっています。
そのため、事業主でなくても与信がブラックかどうかは身近になっています。
例えば、過去にクレジットカードの支払いが遅れたり金融事故を起こしてしまうと、個人の信用度が低いとみなされて、スマホさえも分割で購入できなくなってしまうでしょう。
そして、このブラックリストを管理するのは銀行や消費者金融、信販会社、クレジットカード会社、キャッシング会社、ローン会社などの金融業者が加盟している「信用情報機関」と呼ばれる組織です。
信用情報機関には、過去のクレジットカードの支払状況や返済状況、個人の支払いや借り入れなど様々な情報が記録されています。
長期間の支払い滞納や遅延、債務整理行ってしまうと、いわゆる事故情報として信用情報機関にその情報が記録されてしまいます。
この状態をいわゆるブラックリスト入りと呼ぶのです。
信用情報機関のブラックリスト入してしまうと、その信用情報機関に加盟する金融機関からは「返済能力がない」として情報を共有され、お金を借りづらくなってしまいます。
ブラックリストに登録される原因
ブラックリストに登録されてしまう原因は数多くありますが、代表的なものを紹介します。
①クレジットカードの支払遅延
②クレジットカードの代金未払い
③携帯電話料金の未払い
④奨学金の支払遅延
上記のような原因でブラックリスト入りしてしまう方が多く、特に奨学金の支払いが遅れてしまったことによって知らずにブラックリストに入ってしまったという方も少なくありません。
ブラックリストに登録されると弊害がでるもの
実際にブラックリストに登録されると、融資を受ける際だけでなく生活にも弊害が出てしまうことがあります。
・クレジットカードが作成できない。
・金融機関からの融資ができない。
・キャッシングが難しい。
・スマホの分割購入ができない
・賃貸の審査が通らない
などが挙げられます。
特に賃貸の審査が通らないのは融資とは関係ありませんが、生活環境を用意するのにも必要なものなので非常に不便になってしまうでしょう。
ブラックだと金融機関の融資は受けられない?
信用情報機関のブラックリスト入りしてしまうと、情報がなくなるまで融資を受けることができなくなってしまいます。
それでも、お金を必要とする事業主などは融資を受けたいこともあるでしょう。
それでは、過去に経営者がブラック入りしてしまうと、金融機関や日本政策金融公庫から融資を受けることはできるのでしょうか?
絶対審査が通らないということはありませんが、審査通過のハードルは非常に高いです。
金融機関や日本政策金融公庫は信用情報機関のCICなどで個人の信用情報を調べるため、「返済能力がない」と判断されてしまうでしょう。
しかし、一概にブラックリスト入=融資ができないという訳ではありあmせん。
なぜなら、過去にブラック入りしてしまったとしても、その記録は一生残るわけではありません。
信用情報機関の記録は一定期間が過ぎると消えるようになっており、何年間か待っていてればブラックから消去され融資を受けやすくなります。
そこで、まずは信用情報がブラックになってしまったとしても利用できる6つの資金調達の方法を解説します。
ブラックでも使える資金調達①日本政策金融公庫
信用情報機関のブラックに載ってしまっても、日本政策金融公庫であれば融資を受けられる可能性があります。
高額な融資を受けるのは難しいかもしれませんが、300万円から500万円程度であれば、審査に通過する可能性はあるでしょう。
例えば、クレジットカードの支払いを遅れてしまい、ブラックリスト入りしてしまったとしても直近1~2年の間の支払いを怠らず行っていれば日本政策金融金庫の融資が通る場合もあります。
しかし、クレジッドカードの支払い遅延ではなく、自己破産や個人再生などを行ってしまった方は日本政策金融公庫の審査に通過するのは難しいので他の方法を考えることをおすすめします。
ブラックでも使える資金調達②ファクタリング(売掛債権の買取)
信用情報がブラックだとしても資金調達できる方法としてファクタリングがあります。
ファクタリングとは、入金前の売掛債権をファクタリング業者に買い取ってもらうことで現金化する資金調達の方法です。
ファクタリングの審査では、信用情報機関の信用情報よりも売掛先企業の信用情報が重視されるるので、ブラック入りしていても関係なく利用できます。
また、ファクタリングを利用した資金調達の場合、借り入れではないため、信用情報に記録されることはありません。
そのため、将来的に融資を考えていて、その時に悪影響を及ばさないように資金調達を行いたい方にはおすすめです。
また、業者によっては即日で現金化できるファクタリング会社もあるので、気になる形は活用しても良いかもしれませんね。
ブラックでも使える資金調達③クラウドファンディング
ブラック入りしている方はクラウドファンディングを利用して資金調達するのも一つの手です。
クラウドファンディングとは、インターネット上で新規事業のアイディアに納得してくれた不特定多数の方から資金を少しずつ集める方法です。
「事業内容に共感するかどうか」が資金調達のポイントとなるため、信用情報は一切関係ありません。
ただし、事業内容がよほど優れていない限り、確実に資金を集められる手段ではないのは覚えておきましょう。
ブラックでも使える資金調達④エンジェル投資
エンジェル投資家から出資を受ける方法もあります。
エンジェル投資とは、ベンチャー企業を支援個人投資家から出資を受ける資金調達の方法の一つです。
個人投資家からの出資になるため、一般的な金融機関と比べると金額が低くなってしまいますが、個人投資家は事業内容や人柄を重視してみるので、信用情報を調べられることはないでしょう。
また、エンジェル投資家の場合、出資を受けるだけでなく、ビジネスのアドバイスを貰えることもあるので、それはエンジェル投資家ならではのメリットといえます。
ブラックでも使える資金調達⑤知人・親戚からの借入
ブラック入りの方が資金調達する方法として、友人・知人、家族などからお金を借りる方法も考えられます。
金融機関などと違って審査などはないでしょうが、返済が遅れてしまったりすると今後の人間関係に傷が付いてしまうこともあるので十分に注意しなければなりません。
それを防ぐためにも、知人・友人、家族であっても借り入れる際には書面で条件を残しておき、未然にトラブルを回避する準備が必要です。
ブラックリスト情報の保有期間【信用情報機関別】
信用情報機関にブラック入りしてしまうと、遊真の審査通過が非常に厳しくなります。
しかし、一生そのままという訳ではなく、ある程度の一定期間が過ぎれば、その情報はリセットされ審査通過が通常の難易度に戻るでしょう。
では、信用情報機関の金融事故の情報はいつまで記録されているのでしょうか?
期間によって年数は異なってきますが、最低5年間、自己破産などの場合は最長10年間履歴が残ります。
以下、具体的な信用情報機関別の年数を説明するので参考にしてください。
CIC(シー・アイ・シー)
CICの信用情報の保有期間は以下の通りです。
61日以上の延滞・・・5年
3ヶ月以上連続の延滞・・・5年
クレジットカード強制解約・・・記録なし
債務整理・・・5年
自己破産・・・7年
代位弁済・・・記録なし
JICC(日本信用情報機構)
JICCの信用情報の保有期間は以下の通りです。
61日以上の延滞・・・1年
3ヶ月以上連続の延滞・・・5年
クレジットカード強制解約・・・5年
債務整理・・・5年
自己破産・・・5年
代位弁済・・・5年
KSC(全国銀行協会)
KSCの信用情報の保有期間は以下の通りです。
61日以上の延滞・・・5年
3ヶ月以上連続の延滞・・・5年
クレジットカード強制解約・・・5年
債務整理・・・5年
自己破産・・・10年
代位弁済・・・5年
現在の自分の信用情報がどうなっているかは、開示請求ができるため、見てみるのもありかもしれません。
これから借り入れを検討しているけれど、自分の信用情報が心配という方は、そこまで高くない金額で見ることができるので確認してみてください。
まとめ
以上、当記事では信用情報機関にブラック入りしてしまったらどうなる、ブラック入りしてしまった方ができる資金調達の方法を解説しました。
信用情報機関のブラック入りしてしまうと、一般的な金融機関だけでなく様々な期間からの融資の審査は難しい状態になってしまうでしょう。
しかし、ブラックだからといって資金調達を諦める必要はなく、方法によっては可能ということを覚えておきましょう。
・日本政策金融公庫
・ファクタリング
・クラウドファンディング
・エンジェル投資家
・知人・親戚から借り入れ
など様々な方法があるため、自身に合った資金調達の方法を選んでください。