銀行でローンを組む場合「審査が通りにくい」「手続きが面倒くさい」「融資までに時間がかかる」などのイメージがあるのではないでしょうか?
実際はそんなことはありません。
ほとんどの銀行で、インターネットでの手続きに対応しており、店頭まで行かなくても、インターネットやFAX、郵便などを使って申請手続きOKのところが多いです。
基本的に銀行系のローンは金利が少ない傾向にあります。
そこで今回は、バイクローンを特に低金利で組める、以下のおすすめ銀行2社とその概要を紹介していきます。
①三菱UFJ銀行のネットDEマイカーローン | 三菱UFJ銀行
②マイカーローン|三井住友銀行
INDEX
マイカーローンとの違い
バイクローンを借りようと調べてみると「マイカーローン(オートローン・自動車ローン)」も似ていると気がつくかもしれません。
マイカーローンは「銀行」などの金融機関で取り扱っている自動車向けのローン商品です。
じつはマイカーローンのほとんどは「バイク購入資金」でも借入できます。
バイクローンはバイク専用なのに対して、マイカーローンは自動車とバイクどちらもOKということになります。
バイク購入資金なら「バイクローン」と「マイカーローン」の名前の違いに大きな意味の違いはありません。
借入先は3タイプに分けられる
バイクローンの借入先は、バイク販売店、信販会社、銀行の3つに大きく分類でき、それぞれに特徴があります。
もっとも手軽なのは販売店でのバイクローン
販売店の個人ローンは、バイク購入の際に勧められることが多く、店舗によっては様々な特典をつけてくれるでしょう。
信販会社のバイクローン
信販会社のローンは、販売店が加盟する信販会社に申し込む形になりますが、販売店の個人ローンより金利が安くなる傾向にあります。
また、自分でクレジットカードを持っている場合は、その会社でローンを組むことができ、ポイント特典が付与される可能性もあるでしょう。
「低金利」を重視するなら銀行のローン
信販会社および販売店でのローンは、選択できる会社の種類が少ないのが難点。
その点で考えると、銀行の取り扱うバイクローンの方がより低金利で融資してもらえる可能性があります。
バイクローンの種類
バイクローンはいくつかの種類に分けることができます。
主なタイプを簡単に確認しておきましょう。
●分割払いタイプ
借入れから返済終了まで、コツコツと毎月返済していく方法で、最も一般的なタイプです。
バイクの全額を分割していくため、次の「据置クレジットタイプ」よりも多少分割金額が多くなります。
確実に自分のものとなるため、愛車として長く乗り続けるつもりなら分割払いタイプが適しているでしょう。
●据置クレジットタイプ(残価設定タイプ)
一定額を最終回に据え置きしておき、残りの金額を分割して支払うタイプです。
据え置き額がある分、毎月の返済額は少なく抑えることができます。
返済期間が終了した時点で「車両返却」「残額一括払い」「残額分割払い」などから選択可能です。
数年サイクルで新車に乗り換える場合や、ワンランク上の車種を狙いたい場合に適しています。
銀行が提供する低金利で人気があるバイクローン2社
大手銀行のバイクローンは低金利だけでなく、ネットからお申込みいただけるので、ご都合のよいときにお申込みいただけるため人気あります。
そこで、銀行が提供するバイクローンの中でも、近年人気のあるメガバンクのローンサービスをご紹介しましょう。
①三菱UFJ銀行のネットDEマイカーローン | 三菱UFJ銀行
三菱東京UFJ銀行が提供する「ネットDEマイカーローン」は、新車・中古車問わずバイクにもご利用いただけます。
■ネットDEマイカーローン
ご利用いただける方 | ●年齢が申込時に満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日までで、保証会社(㈱ジャックス)の保証を受けられる方。
●前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の方。 ※年金収入のみの方は対象外です。 ●勤続(営業)年数が1年以上の方。 ●今回の自動車購入について、当行以外からのお借り入れがない方。 ●パソコンのEメールアドレスをお持ちのお方。 ※携帯電話のEメールアドレスではお申し込みいただけません。 ※外国人の方は永住許可を受けている方が対象となります。 |
借入金額 | 50万円以上1,000万円以内(1万円単位) |
借入期間 | 6ヵ月以上10年以内(1ヵ月単位) |
借入利率 | ●変動年1.5%~2.45%
●借入利率は、お申込時ではなく実際にお借り入れいただく日の利率が適用となります。 |
手数料(消費税込) | 繰上返済(一部返済・一括完済)をする場合には、手数料5,400円が必要です。インターネットでご返済の場合は無料です。 |
ネット申し込み→事前審査→必要書類送付→本審査という流れですすみます。やりとりはすべてメールですが、必要に応じてお電話することもあるようです。
本人確認書類など必要書類の提出は、アップロード・FAX・郵送からお選びいただけます。本審査通過後、契約書類がメールで送られてきますので、プリントアウトして署名後郵送します。
お支払いは契約書類送付後、バイク販売店へ直接お振込みしますので手間がかかりません。
②マイカーローン|三井住友銀行
三井住友銀行のマイカーローンはお車・バイク購入だけでなく、運転免許取得資金・車検・付属パーツ購入資金など幅広くご利用いただけるローンです。
■三井住友銀行マイカーローン
ご利用いただける方 | ●お申込時満20歳以上、満65歳以下の方
●前年度税込年収が200万円以上(個人事業主の方は所得金額)で、現在安定した収入のある方(年金収入のみの方はご利用いただけません) ●三井住友銀行指定の保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方 ●ご契約時に当行(ローン契約機)にご来店いただける方 ●日本国内在住の方 |
借入金額 | 10万円以上300万円以内(1万円きざみ) |
借入期間 | 1年以上10年以内(1ヵ月きざみ) |
借入利率 | 年4.475%(変動金利制) |
手数料(消費税込) | お借り入れにあたっての手数料は不要ですが、繰上返済(一部・全額とも)を行う場合は、お手続の都度、繰上返済手数料として5,400円(消費税込)をお支払いいただきます。 |
インターネットからお申込み後、審査結果がメールでお知らせされるので、確認後に三井住友銀行のローン契約機にて契約完了となります。
返済用預金口座にご入金後、バイクの代金はバイク販売店へご自身でお支払いいただく必要があるので注意してください。
審査基準
審査基準はどうなっているか見てみましょう。
若いユーザーは頑張って貯金をした方がよい
全く同じ商品なこともあるカーローンとバイクローンで審査基準が変わる訳ではありません。
基本的には毎月安定した収入のある方なら、誰でも申込み可能です。
ただ年齢制限の話をしておくと、銀行系の場合では20歳以上に設定されています。
未成年者の場合は審査云々以前にローンが組めないケースが出てきます。
また、信販会社のバイクローンでは18歳以上なら申込み可能であるローンも存在します。
自動車の場合乗れる年齢が18歳以上確定なので、同意書等の提出でクリアすることもできます。
一方バイクの場合、16歳から免許を取得できるケースもあります。
しかし残念ながら18歳未満の方の場合では、自力でローンを組むことは不可能です。
「アルバイトを頑張っているから何とか借りれないの?」
そう思う18歳以下のユーザーさんもいるでしょう。
しかしバイクローンの利用はきっぱりとあきらめるか、購入資金の援助を親御さんなどにお願いするしか方法はありません。
そしてその年代の方ですと、購入資金が高くなる大型バイクの免許を取得することもできません。
そのままアルバイトを頑張って購入資金を貯めてから、現金一括で購入する方がいいのではないか、と思います。
比較的カーローンより通りやすいとは本当か
年齢制限をクリア、毎月一定の収入がある方ならばバイクローンに申込みができます。
大きな金融トラブルが無い場合では、まず問題なく収入に応じた額までバイクローンの審査は通過するでしょう。
バイクローンでは、どのような審査が行われるかについて言えば、
・年収…年収の3分の1までである総量規制の対象外。
・借入額…車体購入費、諸費用も含む総額。
・職業属性…正社員でなく、契約社員やアルバイトなどでも利用可能。
・勤続年数…長いほど有利だが、短くても3~40万円程度まであれば特に問題視されません。
などといった、ユーザー情報の精査とともに信用情報の確認が行われます。
カーローン審査と全く同じ手順と基準です。
しかし、バイクローンはその審査が柔軟でありカーローンよりも通過しやすいという情報が良く出回っています。
これは、比較的バイクの方が自動車よりも購入代金が安めで、併せて審査が通過しやすいことから出た情報です。
審査基準がバイクローンの場合緩いという訳ではありません。
むしろバイクの購入者層が若手に多いことから、バイクローンに落ちてしまったというユーザーの方が多いようにすら思われます。
特に職業属性や勤続年数を審査基準として大きくとらえている銀行系の場合では、その傾向が強く表れます。
審査落ちすると一定期間再申し込み不可
どうしても銀行のバイクローンを利用したい!という人が、仮に審査落ちしてしまうとどうなるのか。
結論から申し上げますと、一度審査に落ちてしまうと、すぐに再申し込みをしても受け付てもらえません。
一定期間をおけば再度審査してもらえる可能性はあります。銀行を変えて低金利な同等のローンに申し込む人もいますが、同じ結果になる可能性もあります。
どの程度の期間、申込み不可になるか
一度審査落ちしても、申込自体は何度でもすることができます。
しかし、審査落ちから時間が経過していないのにも関わらず再度申込を行ってみたところで、高い確率で審査の入り口で審査落ちになります。
信用情報には、過去の申込に関する情報が記録されています。ここに前回審査落ちの記録が残っている間は、再申込をしないほうがよいでしょう。
銀行への申込は1年間、消費者金融への申込は半年間申込情報が残っていますので、所定の期間を経過して過去の審査落ちの情報が信用情報から削除されるのを待って再申込を行えば、通過できる可能性も出てくるでしょう。
申し込みに必要な書類や準備
バイクローンの申込時にはいくつかの書類を提出しなければなりません。
一般的に必要になる書類は以下のとおりです。
・本人であることを証明する書類
・年収を証明する書類
・借りたお金の使途を証明する書類
などが必要になります。
具体的には、以下のような書類が求められることが多いです。
■本人確認書類
以下のような書類から1つまたは複数
・運転免許証
・パスポート
・健康保険証
・個人番号カード
・写真付き住民基本台帳カード
※現住所と記載住所が異なる場合は、住民票などが必要になることもあります
■年収を証明する書類
以下のような収入を証明する書類
・源泉徴収票
・所得証明書
・納税証明書(所得税・住民税)
・給与明細書(直近3ヶ月のもの)
■ローン使途を証明する書類
【購入・修理、車検に使用する場合】
以下のような書類から1つまたは複数
・見積書
・注文書
・売買契約書
※実際に購入したことを示す、納付済の振込受取書や領収書が求められることもあります
【免許取得に使用する場合】
以下のような書類から1つまたは複数
・所要金額が分かるもの(自動車学校等の申込書・案内書など)
※実際に購入したことを示す、納付済の振込受取書や領収書が求められることもあります
【ローンを借り換える場合】
以下の書類一式
・返済額やローン残高が分かる書類(返済明細書など)
・直近の返済を証明する書類(通帳のコピーなど)
※実際に購入したことを示す、納付済の振込受取書や領収書が求められることもあります
■その他
・未成年の場合には、保護者の同意を示す書類が必要なことも
・内定者の場合は、企業に内定していることを示す書類が求められることも
まとめ
バイクを買うときにローンを利用するなら、バイク店で勧められる信販系や、ディーラーのバイクローンよりも銀行のマイカーローンが圧倒的に低金利でおすすめです。
書類の送付程度の少しの手間や時間をかけるだけでおおきなメリットがある銀行系ローン。
せっかくお買い得なバイクを見つけてもローンで損をしないように銀行系ローンを活用するようにしましょう。