借り入れ入門|5つの銀行~担当者との付き合い方までを伝授

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銀行 借り入れ

事業拡大や起業を会社の発展につなげていくためには、銀行から借り入れを行い積極的な投資をする必要があります。
ただし、銀行からの借り入れを行うあたっては、「どの銀行を選ぶのか?」「借入金額や金利は?」と、頭を悩ますことがたくさんあるのではないでしょうか?

できれば、自身にあった最良の融資を受けることが一番いいのですが、そのためには銀行の種類や借り入れのポイントを把握しておくことが大切となります。

こちらの記事では、銀行の知識や担当者との付き合い方について解説していきます。
銀行との付き合いに戸惑いを感じている方は、ぜひご覧ください。

銀行の種類別にみる特徴と役割

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銀行の種類と特徴について詳しく紹介すると同時に、銀行から借り入れる際の担当者の付き合い方、借り入れの種類について解説してきました。
事業運営や継続にあたって、会社への投資を行うことは重要ですが、銀行から借り入れが可能となれば、事業拡大や起業する際のの投資へとつながります。
その他にも、支払いを行うための銀行口座の利用など、銀行は会社にとって欠かせない存在です。

銀行などの金融機関は、種類によってさまざまな役割と特徴を持っており、上手に銀行を活用しようとするのならば、銀行をしっかり把握しておくことが大切となるでしょう。

次に、銀行の種類となる「日本政策金融公庫」「都市銀行」「地方銀行」「ネット銀行」「信用金庫・信用組合」について、詳しく解説していきますので、まずは確認してみてください。

その1:日本政策金融公庫(政府系金融機関)

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2008年に設立された、比較的新しい日本政策金融公庫は、政府が100%出資している政策金融機関です。
日本政策金融公庫法に基づいて設けられた、財務省所轄の特殊会社となります。

日本政策金融公庫は、前進となる「国民生活金融公庫」「農林漁業金融公庫」「中小企業公庫」の3社の業務を引き継ぐ形で業務を行っています。

【日本政策金融公庫が行っている業務】
◆国民生活事業:国民一般の資金調達支援
◆中小企業事業:中小企業の出資調達支援
◆農林水産事業:農林水産事業者の資金調達支援
◆危機対応円滑化業務:金融秩序の混乱、大規模な災害などによる被害への対応

日本政策金融公庫の特徴

日本政策金融公庫の役割は、一般の金融機関が行っている金融を補い、民間の金融機関から借り入れが難しい創業者に対して融資を行っています。
国民生活事業、中小企業事業、農林水産事業の相乗効果があることに加えて、中小企業や農林業に対しては経験と豊富な知識が特徴です。
また、固定金利、長期融資などのおいては様々なメリットが得ることができます。
さらには、起業を志す方や事業を始めて間もない方に対しても、無担保・無保証人の利用できる「新創業融資制度」なども扱っており、融資においてのさまざまな相談やアドバイスを行ってくれる日本政策金融公庫です。

その2:都市銀行(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など)

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知名度の高い都市銀行は、日本全国に支店やATMを設けて銀行サービスを行っている銀行です。
特に規模が大きい、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などは、メガバンクと呼ばれています。

規模の大きさが特徴となる都市銀行は、高額な融資、国際的な取引などの高度なサービスを扱うことができ、銀行業務以外にも証券会社や信託銀行をグループ内に設けて、幅広い金融サービスを行っています。

都市銀行の特徴

都市銀行は、取引の規模が大きいのが特徴で、主に大手企業相手を中心とした業務を行っています。
中小企業との取引や融資は少なくなる傾向にありますが、地域性や独自のノウハウを活かして、中小企業やベンチャー起業への貸付を行っている支店もあるようです。

その3:地方銀行(コンコルディア(横浜・東日本)、ふくおかFG、千葉など)

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全国規模で支店を設けている都市銀行に対して、地方銀行では地域に密着した業務をこなしています。
地方自治体、公立学校の集金.や自動引き落としなどの業務を一手に引き受けたりと、地域の基盤となる業務です。

地方銀行を利用しているのは、地域を本拠地としている大手から中堅、加えて中小企業などとの取引が中心です。

地方銀行の特徴

地域密着のスタイルの中で、少額の保証協会保証付き融資、高額なプロパー~融資など、地域活性化を目的として事業が行なわれています。

金利や融資については、銀行によって違ってくるので、借り入れを申込む際には、よく確認しておくようにしてください。

地域を超えた取引が最近になって増えてきており、それに合わせる形で横浜銀行と東日本銀行が経営統合しました。
地方銀行との間で、再編も進んできています。

その4:ネット銀行(ジャパンネット、ソニー、楽天など)

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店舗や窓口よりも、インターネット上の取引を中心としているネット銀行です。
コストが他の銀行よりもおさえることができるため、手数料が安い、預金金利が高いことなどがネット銀行の特徴となります。

最近では、楽天銀行などの一部のネット銀行で、中小企業向けの融資が始まりました。
それらの金融商品力の高さに、注目が集まっています。

その5:信用金庫・信用組合(朝日信用金庫、さわやか信用金庫、第一勧業信用組合など)

信用金庫や信用組合は、比較的小規模な金融機関です。
広くても、隣県までしか商業範囲を持たず、市町村単位を中心に業務を行っています。

信用金庫の主な取引先は、中小企業や個人となり、利益だけではなく地域社会を優先させるという経営理念を掲げた協同組織の金融機関です。

信用金庫・信用組合・銀行の違い

信用金庫と信用組合は、共同組織という枠組みでは同じ金融機関ですが、根拠法や会員(組合員)資格が異なっています。

さらに、信用組合の場合は原則として組合が対象となりますが、信用金庫には制限の業務がありません。
次に、「信用金庫・信用組合・銀行の違い」を表にしましたのでご確認ください。

【信用金庫・信用組合・銀行の違い】

区分 信用金庫 信用組合 銀行
根拠法 信用金庫法 中小企業等協同組合法

協同組合による金融事業に関する法律(協金法)       

銀行法
設立目的 国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する 組合員の相互扶助を目的とし、組合員の経済的地位の向上を図る 国民大衆のために金融の円滑を図る
組織 会員の出資による協同組織の非営利法人 組合員の出資による協同組織の非営利法人  株式会社組織の営利法人
会員(組合員)

資格

(地区内において)

住所または居所を有する者

事業所を有する者

勤労に従事する者

事業所を有する者の役員

<事業者の場合>

従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者

(地区内において)

住所または居所を有する者

事業を行う小規模の事業者

勤労に従事する者

事業を行う小規模の事業者の役員

<事業者の場合>

従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者(卸売業は100人または1億円、小売業は50人または5千万円、サービス業は100人または5千万円) 

なし
業務範囲

(預金・貸出金)  

預金は制限なし

融資は原則として会員を対象とするが、制限つきで会員外貸出もできる(卒業生金融あり)

預金は原則として組合員を対象とするが、総預金額の20%まで員外預金が認められる

融資は原則として組合員を対象とするが、制限つきで組合員でないものに貸出ができる(卒業生金融なし)

制限なし

銀行からの借り入れのポイントは担当者

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会社であれば、営業先で営業エリアや担当先が割り当てられますが、銀行なども各支店や営業部のなかで、営業先が割り当てられます。
会社であれば、担当者との付き合いは長期に渡りますが、銀行では不正を防ぐために数年で移動となり担当が変わってきてしまうのです

借り入れを行う側からみると、頻繁に変わる担当者に稟議書をお願い形となります。
長年の担当者ではないために、変わった担当者が積極的に稟議書を作成するかどうかで、融資審査の通りやすさに違いが生じてくるかも知れません。

もちろん、担当者は融資件数や金額が評価対象となるので良い稟議書を作りたいと思っているはずです。

そこで、借り入れを行う際には、融資担当者が質の良い稟議書を作成できるように、収益の見通し、業務情報などの多くの材料を準備しておくことが大切となります。

以前の担当者と変わった時には、銀行が変わったぐらいの心構えをしておいてください。

地域と業種で違ってくる銀行の借り入れ

銀行 借り入れ

地域によっては、銀行の支店が数多くある地域と、それほどない地域があり、それによって借り入れのコツが違ってきます。

地域に銀行の支店が数多くある場合には、取引規模が大きい企業が集まりやすく、支店の担当者は積極的な営業をしなかったり、高いリスクを取らない傾向にあります。

その反対に、銀行の支店がない地域では積極的な営業を行い、リスクに屈しない傾向にあることが言えるでしょう。
地域に融資対象の企業数が少なく、地方銀行などが独占しているために、他の銀行の参入が遅れている原因があるからです。

また、業種によっても融資に対する姿勢は異なっています。
例えば、東京都新宿区の支店であれば、小型飲食店が多いため、飲食業界の融資案件を多くこなしています。
その経験から、他の支店よりも小型飲食店に特化した融資を行う傾向にあります。

借り入れの種類を徹底解説

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銀行からの借り入れを行う場合、「保証のある場合」と「保証のない場合」との2種類の融資に分類されます。
「保証付き融資(マル保)」「プロパー融資」「ビジネスローン」について、みていきましょう。

保証付き融資(マル保)

銀行からの借り入れを行う場合、設立間もないベンチャー企業や取引が浅い中小企業は、公的機関となる「信用保証協会」の保証を求められることがあります。
そのような融資を「保証付き融資」と読んできます。

「信用保証協会」は、事業資金の調達を希望している中小企業、小規模事業者が金融機関から事業資金を借入れる際に、「信用保証協会」が保証となって融資を受けやすくしてくれます。
日本国内にある約385万の中小企業のうち、146万企業が利用している「保証付き融資(マル保)」です。

プロパー融資

「保証付き融資」と反対に、「信用保証協会」の保証を受けない融資のことを「プロパー融資」と呼んでいます。

「プロパー融資」は保証を受けないために、「信用保証協会」への保証料がかからず、上限金額がない、さらには数%ほどの金利ですむなどのメリットがあります。

その一方で、信用の低い中小企業や小規模事業主、ベンチャー企業などは、「プロパー融資」を受けることは難しくなっています。
たとえ、審査に通過したとしても、実際に融資が出るまでには1ヶ月ほどかかってしまうことを覚えておきましょう。。

ビジネスローン

「信用保証協会」の保証や担保を必要としないローンのことを「ビジネスローン」と呼んでいます。

「ビジネスローン」のメリットは、短い審査時間、簡単な審査ですが、高い金利がデメリットな部分となりますので、注意しましょう。

まとめ

銀行の種類と特徴について詳しく紹介すると同時に、銀行から借り入れる際の担当者の付き合い方、借り入れの種類について解説してきました。

銀行には様々な種類があり、それぞれ違った特徴を持っています。
銀行から借り入れを行う際には、担当者に質の良い稟議書を作成できるように、収益の見通し、業務情報を集めておくことが大切となります。

また、銀行支店の集中している地域や業種によっても、融資の受けやすさが違ってくるので、銀行の状況も把握しておくとよいでしょう。

銀行から借り入れする際には、銀行の種類と融資への積極性を確認しながら、会社にとって最適な借り入れ方法となる銀行を選びましょう。

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